猫が『入院』しなくてはいけないときとは?考えられる3つの原因や病気

2025-01-16 17:00

猫が病院で診察を受けることは珍しくありませんが、「入院」となると飼い主としては心配が募るものです。この記事では、猫が入院する主なケースを3つ取り上げ、それぞれの原因や病気について詳しく解説します。あわせて、飼い主ができる準備や注意点についてもお伝えします。猫の健康を守るために、ぜひ参考にしてください。

猫が入院を必要とする原因3つ

ここでは、猫が通院ではなく入院治療が必要となる原因・病気を3つご紹介します。

動物病院の猫

1.重篤な感染症

猫が入院を必要とする感染症の中で、特に注意が必要な病気は以下の3つです。

  • 猫伝染性腹膜炎(FIP)
  • 猫免疫不全ウイルス(FIV)
  • 猫白血病ウイルス(FeLV)

猫伝染性腹膜炎(FIP)は、猫コロナウイルスが変異することで発症する重篤な感染症です。特に若い猫や免疫力が弱い猫が発症しやすく、腹水が溜まる「ウェットタイプ」と、臓器に肉芽腫が形成される「ドライタイプ」の2種類があります。

進行が速いため、入院中に点滴や栄養管理、場合によっては新しい治療薬を用いることが必要です。

猫免疫不全ウイルス(FIV)は、人のエイズと症状が似ていることから猫版のエイズと呼ばれる病気で、免疫機能が徐々に低下していくウイルス感染症です。初期症状がほとんどないため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。根治が残念ながらできないので入院が必要な場合は、二次感染症の治療や栄養サポートが行われます。

猫白血病ウイルス(FeLV)は猫の血液系や免疫系に影響を与えるウイルスで、貧血やリンパ腫、免疫不全を引き起こします。感染した猫は、感染症を併発しやすく、状態が悪化することがあります。入院中は、症状を緩和するための治療や免疫サポートが行われます。

2.事故や外傷

猫は好奇心旺盛で活動的な動物です。そのため、交通事故や高所からの落下など、思わぬ事故に遭遇することがあります。

骨折や内臓損傷、外傷性ショックなどが典型的な例です。特に頭部外傷や骨盤骨折は、即時の処置が必要です。

他の猫や動物とのケンカで生じる外傷も、まれに入院治療が必要になることがあります。特に、噛み傷は感染症を引き起こす可能性が高く、抗生物質の投与や傷口の処置が求められます。

3.慢性疾患の急激な悪化

猫が入院を必要とする慢性疾患の急激な悪化には、以下のような病気があります。

  • 慢性腎臓病(CKD)の進行
  • 糖尿病の急性悪化(糖尿病性ケトアシドーシス)
  • 心臓疾患による呼吸困難

慢性腎臓病は、特に高齢の猫に多く見られる病気で、腎臓が徐々に機能を失う病気です。進行すると体内の老廃物を排出できなくなり、急性の症状(嘔吐、脱水、食欲不振)があらわれる場合があります。入院中は、点滴による水分補給や腎臓の負担を軽減する治療が行われます。

また、糖尿病を患っている猫が適切な治療を受けられない場合、体内のエネルギーバランスが崩れてケトアシドーシスを引き起こすことがあります。この状態では嘔吐や脱水、意識障害があらわれるため、入院中にインスリンの投与や点滴治療で状態を安定させる必要があります。

さらに、猫は心筋症などの心臓病を抱えることがあります。これらが悪化すると呼吸困難や胸水といった症状があらわれ、命に関わる場合があります。入院中は酸素吸入や利尿薬の投与で呼吸を楽にする治療が行われます。

入院に備えるために飼い主ができること

キャリーバッグに入れられる猫

猫の入院は、飼い主にとっても心配で負担を感じる出来事です。しかし、事前に準備を整えておくことで、いざというときに落ち着いて対応でき、猫も安心して治療に専念することができます。

ここでは、入院に備えるために飼い主ができることをいくつかご紹介します。

事前準備

入院や治療費は高額になる場合があるため、ペット保険に加入しておくと安心です。保険の内容を確認し、どのようなケースで適用されるかを把握しておきましょう。

また、普段通院している病院が夜間診療や緊急対応を行っていない場合もあります。24時間対応可能な動物病院や、救急対応を行う施設を調べて連絡先を控えておくことが大切です。

入院中に気をつけること

入院中の経過や治療内容について、定期的に病院からの報告を受けるようにしましょう。また、不明点があれば遠慮せず質問することが大切です。

環境が変わることは猫にとって大きなストレスになります。事前にキャリーケースに慣れさせ、家で落ち着ける場所を提供してあげると、少しでも負担を減らすことができます。

まとめ

猫の診察

今回紹介した「重篤な感染症」「事故や外傷」「慢性疾患の急激な悪化」の3つは、猫が入院する主な原因です。それぞれの症状や治療法を知っておくことで、早めの対処が可能になります。

また、入院に備えてペット保険の加入や緊急時に頼れる病院の確保、入院時の持ち物の準備をしておくことで、万が一の際にも落ち着いて行動できます。飼い主が冷静に対応することで、猫の不安も軽減され、治療に集中できる環境が整います。

大切な家族である猫との日々を元気で楽しいものにするために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

関連記事

朝4時に『爆音で起こしに来る白猫』→無視して寝続けたら…まさかの『大惨事』が14.8万再生の大反響「倍返しだw」「やるじゃねーかww」
「もうやだー!」人生2度目の動物病院を経験した子猫→『過去イチの大絶叫』で…微笑ましい姿が4万再生「よく頑張ったね」「大暴れしてるw」
『ストーブのまえでくつろぐ猫』→他の猫がやって来ると……絶対に譲らない姿に爆笑の声続出「煽ってるように見えるw」「尻尾w」と33万表示
猫が「んー」と鳴く理由と気持ち
猫が飼い主に感謝している時にする10の仕草

  1. 【 夢グループ・石田重廣社長 】 保科有里と息ぴったりの掛け合いを披露 〝「テーケージー」ご存じですか?〟 保科〝社長、TKG。卵かけごはんです〟
  2. 2027年度からオンライン形式へ移行予定の「全国学力テスト」 移行後も「国語」では紙の追加資料も配布へ 文科省
  3. 沖縄・辺野古沖で船転覆し女子高校生ら死亡…修学旅行の平和学習中に 学校が会見【ひるおび】
  4. 「ジャンポケ斉藤、気持ち悪いんだけど」ジャングルポケット元メンバー・斉藤慎二被告の裁判 被害女性の母親が証言 事件当日、被害女性からメッセージが届いたと明かす
  5. トランプ政権 キューバ大統領の退任が協議合意の条件 NYT報道 「私はキューバを掌握する名誉をあずかる」
  6. 電車広告で企業を初めて知る人は8割超 15〜19歳が最多という結果に
  7. 女子高校生ら2人死亡の船転覆事故めぐり同志社国際高校が会見 2023年の修学旅行から船に乗って辺野古見学 事故当日は波浪注意報が発表
  8. “愛”を語る民主党「新星」タラリコ氏 保守地盤の強いテキサス州で“38年ぶりの勝利”に挑む 米中間選挙に向けてトランプ大統領は警戒感あらわに【現場から、】
  9. 【中村雅俊・五十嵐淳子夫妻の三女】中村里砂 「ハイトーンボブヘア」のショット公開 「研究を尽くして完成したウィッグ」「地毛の長さの髪がおさまってるとは思えない!」
  10. 山本由伸 2年連続開幕投手に決定!指揮官は「とても簡単な決断」大谷は軽い調整「金曜日に打者として出場」
  1. トランプ大統領 日本・韓国・ドイツの対応に不満を示す ホルムズ海峡への艦船派遣めぐり
  2. 「イランとの戦闘のためワシントンに残りたい」トランプ大統領 中国訪問1か月程度の延期を要請 イラン攻撃後、米軍の負傷者は200人超
  3. 貨物船と衝突し漁船転覆 全員救助も乗組員4人が意識不明の重体 青森・三沢市の沖合
  4. 飼い主さんが大好きで『スリスリが止まらない猫』…想像を超える『激しさ』に「耐えてるのおもろすぎるw」「フィーバータイムw」と爆笑の声続出
  5. 【 ごみ清掃芸人 】「ホチキスやダンボールの太い留め具は古紙回収に出す時に、取らないでも大丈夫です」【マシンガンズ滝沢】
  6. 犬が久しぶりに会った人にみせる行動3つ どうやって認識しているの?ワンコの記憶力まで
  7. 猫がよくやりがちな『不気味な行動』5つ 何を見つめているの…?隠された理由とは
  8. キューバで電力が完全に停止 全土で停電に見舞われる 完全復旧までは数日かかる見通し
  9. わいせつな行為しようと…自転車に乗っていた女子大学生を転倒させてけがさせた疑い 43歳の男逮捕 神奈川・大和市
  10. 女子高校生ら2人死亡の船転覆事故めぐり同志社国際高校が会見 2023年の修学旅行から船に乗って辺野古見学 事故当日は波浪注意報が発表
  11. 「部屋に赤ちゃんを隠しておけないと思い埋めた」赤ちゃんの遺体を自宅の庭に埋めたか 15歳の女子中学生を逮捕 埼玉県警
  12. 「ジャンポケ斉藤、気持ち悪いんだけど」ジャングルポケット元メンバー・斉藤慎二被告の裁判 被害女性の母親が証言 事件当日、被害女性からメッセージが届いたと明かす