阪神・淡路大震災から30年という節目を迎える2025年。
中部電力ミライズ株式会社では、全国47都道府県の男女1,000名を対象とした「防災に関する調査」を実施。
本調査では、保存食・飲料水の備えなどについて調査が行われました。
保存食・飲料水の準備状況
備えの実態について、保存食・飲料水の備えについて調査が行われました。
保存食・飲料水は準備できていますか?
調査の結果、「ほとんど備えていない」「全く備えていない」と回答した人は約4割。
「十分に備えている」と、自信を持って回答した人は、以前行われた同様の調査よりもわずかに増加したものの、依然として1割未満という結果でした。
※前回のアンケート調査とその結果については、こちらの記事をご覧ください。
準備している保存食・飲料水の量
保存食・飲料水を具体的にどのくらいの量準備しているのか、より踏み込んだ調査も進められました。
その結果、多くの人が「3~5日間分程度(27.9%)」や「1~2日間分程度(20.7%)」と回答。
近年は復旧に時間がかかり物資の流通が遅れることを想定し、備蓄の目安として、さまざまな自治体で7日分の備蓄が推奨されています。
また、電気・ガス・水道などのライフラインが止まったとき、飲料用・調理用として必要な水は1人1日あたり3リットル程度とされています。
この目安とされる7日分の備蓄をしている人の割合は、「1週間分以上(6.0%)」「1週間分程度(11.9%)」を合わせた17.9%となりました。
準備しておきたい防災用品
「有事に備えるべき」と言われても、いざとなると準備すべきものがわからないという方も多いのではないしょうか。
そこで、みなさんが準備している防災用品について調査を行いました。
準備している防災用品
準備している防災用品についての調査結果をランキング化したものがこちら。
1位「ヘッドライト・懐中電灯」
2位「保存食」
3位「マスク」という結果になりました。
準備しておいてよかった防災用品
実際に災害を経て、準備をしていてよかったものについても調査が行われました。
1位「保存食」と2位「ヘッドライト・懐中電灯」の上位2つは同じでした。
一方、準備段階では7位だった「現金」が、災害経験後は3位にまで浮上。
キャッシュレス化が進む時代ですが、災害時には現金が役立つ場面もあるようなので、防災対策として現金を手元に持っておくのもいいようです。
経験者が語る「準備していて良かった(すればよかった)防災用品」
被災経験者による「準備していて良かった(すればよかった)防災用品」として、アンケートのコメントを見ていきましょう。
「カップ麺。ローリングストックができる」(大阪府・35歳女性)
「停電するとキャッスレス決済が使えないので現金は必需品」(福井県・50歳男性)
「手回しラジオは情報を得るのにとても助かった」(宮城県・61歳女性)
「ポータブル電源が役に立った」(新潟県・30歳男性)
「停電になってしまった時にライブのペンライトでしのいだ。懐中電灯の他にランタンの様な灯りがあればよかった」(北海道・33歳女性)
「ドライシャンプーが入浴できない時に役立った」(埼玉県・55歳女性)
「豪雨で断水時に、ポリタンク、簡易キャリーカートを準備しておいて良かった」(広島県・69歳男性)
「冬場の停電があったが、毛布と石油ストーブがあって助かった」(徳島県・48歳男性)
災害への備えとして「ローリングストック」はいかがですか?
災害への備えとして「ローリングストック」という仕組みが近年はあります。
まだ普及率こそ低いものの、取り掛かりやすい備蓄方法になっていますよ。
「ローリングストック」とは
ローリングストックとは、日常的に使う食品や消耗品を少し多めに備蓄し、消費した分だけ定期的に買い足していくことで、常に一定量の備蓄(ストック)しておく方法です。
調味料やトイレットペーパーを予備として多めに買っておくこととは別ものとなります。
非常用の乾パンや賞味期限が年単位の缶詰といった、『非常食』を備蓄しておくことともまた異なります。
あくまで、『日常的』に利用している食品や日用品を、非常時にも乗り切れる分だけ常にストックしておきながらも、生活の中で消費し、消費した分だけ買い足していくことであるため、より手軽で無駄がない方法となります。
「ローリングストック」のメリット
メリット①
食品の量や賞味期限が自然に把握でき管理が楽。
一般的な非常食では、買ったはいいものの賞味期限まで全く触れずにいつの間にか切れていたということが起こりやすいですが、定期的に新しいものと入れ替えることで賞味期限が更新されるため、食品ロスを軽減できます。
メリット②
災害時でも普段の食事に近い食品が食べられる。
日頃からスーパーで買っている慣れ親しんだ食材をストックしておくローリングストック。
非常時でもいつもの食事に近いものが食べられるというのは、緊張状態ともなる被災時でも安心できるポイントとなります。
メリット③
お財布に優しく、手軽にできる。
賞味期限が年単位のものや非常食は金額的にも割高になりますし、わざわざ災害のために買うという心理的負担もあります。
しかし、日頃から使えるものであれば無駄もないですし、お財布にも優しい手段となります。
調査概要
調査方法:WEBアンケート調査
調査テーマ:防災に関する調査 第2弾
調査対象者:全国の20~70代男女 計1,000名
調査期間:2024年12月10日~12日
調査主体:中部電力ミライズ株式会社
調査機関:株式会社ネオマーケティング