三菱UFJ銀行の元行員の女が貸金庫から金塊を盗んだとして逮捕された事件で、女が閉店後に休憩を取り、犯行に及んでいた可能性があることがわかりました。
【動画】【独自】常に閉店後3時以降に昼休憩 この間に現金や金塊を盗んだか 金塊窃盗容疑で逮捕の三菱UFJ銀行元支店長代理・今村由香理容疑者 警視庁
三菱UFJ銀行の元支店長代理・今村由香理容疑者(46)は去年9月、練馬支店で客2人の貸金庫から金塊19.5キロ、およそ2億6000万円相当を盗んだ疑いがもたれています。
その後の複数の関係者への取材で、今村容疑者は常に、銀行が閉店した午後3時以降に1時間の休憩を取っていて、その間に現金などを盗んでいた可能性があることが新たにわかりました。今村容疑者は「客が来ない午後3時以降を主に狙っていた」と供述しているということです。
また、今村容疑者が紙幣を束ねる帯封と札束の一番上の紙幣を自宅に保管していたこともわかりました。盗んだ現金を補填する際に元の帯封を付けるなどして、被害の発覚を防ごうとしたとみられています。
三菱UFJ銀行 半沢淳一 頭取
「改めて心よりお詫びを申し上げます。まさに信頼回復に努めることで、経営責任をしっかり果たしてまいりたいというふうに思っています」
三菱UFJ銀行の半沢頭取は、元支店長代理の容疑者が逮捕されてから初めて取材に応じ、謝罪しました。その上で、経営責任を明確にするため、報酬の月額30%を3か月分減額するとしています。
また、今後の貸金庫ビジネスについて「現時点では議論の最中」としたうえで、「利用客の高齢化が進み、相続などの関係で利用件数が減っている」などとして、3月までに撤退を含め、一定の方向性を決めると話しました。