愛猫が『急にしなくなった』ときに心配すべき5つの行動 遊ばない、毛づくろいしない…何か病的な原因が?

2025-01-17 20:00

猫がふだんとは違う行動を見せたときは気づきやすいものですが、これまでしていた行動を急にしなくなるときは、日頃から注意深く観察していないと見逃してしまうことがあります。今回紹介する行動の変化が見られたときには、病的な原因に十分に注意してください。

1.遊ばなくなった

おもちゃに興味がない猫

猫がただ単におもちゃに興味を示さなくなったときは、そのおもちゃに飽きてしまったということも考えられますが、ある日突然遊ぶこと自体しなくなった場合には、痛みや発熱、倦怠感などの不調や精神的な要因などが考えられます。食欲や排泄時の様子もあわせて確認しましょう。

遊びはしないけれど、食事も摂れていてトイレにも問題ないというような場合には、飛んだり走ったりすることで痛みを感じるために、遊びを避けていることも考えられます。

このような場合には、階段やタワー、ソファなどの上り下りがスムーズにできているか、足をうまく使っているかなども観察してみましょう。

2.毛づくろいをしなくなった

毛がボサボサなスコティッシュ

起きている間、猫はかなりの時間を毛づくろいに費やします。毛づくろいは、身だしなみや心を落ちつかせるために大切な習慣です。

しかし、突然毛づくろいをしなくなった場合、関節炎や歯周病・口内炎などの口腔疾患が原因である可能性があります。

猫が毛づくろいをする際には、肩や背中、お腹、お尻など体全体を舐めるための柔軟な動きが必要です。

そのため、関節炎による痛みがあると身体をひねることが痛くて苦痛になり、毛づくろいができなくなります。

一方で、口の中に痛みがある場合も舌を使う行為がツラくなり、毛づくろいを避けるようになります。

猫が身体を舐めようとして途中でやめる仕草が見られる場合、関節炎が疑われます。毛づくろいだけでなく、上下運動や歩き方なども観察すると手がかりになることがあります。

また、口腔疾患が心配なときは、できたら直接口の中を確認し、食べ方なども注意深く観察してみましょう。

いずれの場合も、自分で確認できない場合には、早めに獣医師に相談することをおすすめします。

3.爪とぎをしなくなった

新品爪とぎとグレーの猫

爪とぎはテリトリーを示すマーキングやストレス解消などのために行います。猫にとって本能的な行動なため、高齢になって徐々に頻度が少なくなることはあっても、急にしなくなったということはあまりありません。もし、突然爪とぎをしなくなったときには、原因を考える必要があります。

主な原因として、病気などによる体調不良や関節痛などが考えられます。体調不良の場合には、爪とぎをしないほかにも食欲不振や元気喪失など、その他の症状がみられることがあります。

関節痛を発症している場合では、爪とぎをするとき姿勢がツラいことでやめてしまうことがあります。

なお、爪とぎには段ボール、麻ロープ、木製などがありますが、これらの種類の変更なども、猫が爪とぎをやめてしまう原因になります。この場合には猫の好みに合ったものを与えれば、特に問題ありません。

4.鳴かなくなった

高齢男性と高齢猫

ふだんはよく鳴いていた猫が急に鳴かなくなったときには、気分的な変化以外に感染症による喉の炎症や甲状腺の病気が考えられます。

一般的には、猫風邪(カリシウイルスやヘルペスウイルス)などの感染によって喉や声帯に炎症が起こり、痛みや炎症で声を出せない、出したくないといったケースです。

これらの猫風邪は、通常ワクチンで予防しますが、あくまでも重症化を防ぐものなので感染を防ぐことはできません。

特に唾液や分泌物などの接触で感染するカリシウイルスは感染力が非常に強く、室内飼いでワクチンをしていても、状況によっては感染してしまうのです。

また、甲状腺機能亢進症の症状では、大声で叫び続けることで喉がかれてしまうことがあります。特に高齢猫では注意が必要な症状です。

5.甘えなくなった

遠くから様子をうかがう猫

愛猫がある日突然甘えなくなったら、身体的・精神的の両方の要因が考えられます。

身体的な要因としては、痛みや発熱などの体調不良、ホルモンバランスの変化などがあります。

猫は弱みを隠す性質があるため、不調があることで飼い主と接するのが億劫になり、甘えなくなることがあります。また、多頭飼いの場合はほかの猫に寄らないなどの様子も見られます。

一方、精神的な要因の場合は特定が難しいですが、環境の変化や怖い思いからの不安やトラウマ、家族や同居猫との信頼関係の喪失などが一例としてあげられます。

甘えて来ないからといって「そっとしておこう」と放置すると、身体的な疾患につながることもあります。ストレスが引き金となり、膀胱炎や消化器症状を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

まとめ

元気なさそうな猫

ふだんから見られる猫の行動に変化があったときには、まず体調の確認をしましょう。身体の痛みや元気の有無、傾眠、発熱などは、さまざまな病気の症状としてあらわれることがあります。

食欲の有無や排泄の状態には、健康状態があらわれやすいため、日頃から注意しておくとよいでしょう。愛猫の心配な変化に早く気づくためには、ふだんの様子をよく知っていることで異変にも気づきやすくなります。

もし、いつもと違う様子に気づいたら、躊躇(ちゅうちょ)せずに獣医師に相談するようにしてください。早めに獣医師に相談することで、愛猫の健康を守ることにつながります。

関連記事

初めての爪切りに挑戦したら、3匹の赤ちゃん猫が……とんでもなく尊い『天使すぎる反応』が30万再生「キモい笑い声でた」「本当に可愛い」
『会社の倉庫で野良猫が出産してしまった…』思わず涙してしまう展開が107万再生「命の恩人かも」「本当にすごい」と大絶賛
猫が飼い主を舐めてくる時の理由とその気持ち
猫に『おやつ』をあげようとしたら、柴犬が……思わず笑ってしまう『微笑ましすぎる光景』が99万再生「漫才コンビみたい」「何回みても笑える」
朝4時に『爆音で起こしに来る白猫』→無視して寝続けたら…まさかの『大惨事』が14.8万再生の大反響「倍返しだw」「やるじゃねーかww」

  1. 【訃報】ヤクルトの衣笠剛球団会長(76)が7日に死去 就任後は3度の優勝と日本一、選手育成や環境整備に尽力
  2. 福留光帆さん 活動再開を報告 「体調や状況に合わせて無理のないペースで」 今年1月・体調不良のため、芸能活動を休止
  3. 1月の倒産件数830件 33か月連続で上昇 2024年度の合計は11年ぶり1万件台へ
  4. 【速報】「危険運転致死傷罪」見直しへ 鈴木法務大臣が法制審議会に諮問 飲酒や速度の「数値基準」設けるかが焦点 曖昧さ解消につながるか
  5. 【ごみ清掃芸人】 使用済みカイロの活用方法を紹介 ”寄付することもできます” 【マシンガンズ滝沢】
  6. 押収されたスマホからウサギを虐待する複数の動画や写真 広島「ウサギの島」で大量死 会社員の堀田陸容疑者を再逮捕
  7. 【広瀬すず・伊藤沙莉・オダギリジョー】子供時代の自分に伝えたいこと発表「クセ毛なおったよ」「声高くなったよ」「意外と遅刻しないよ」
  8. 「戻ってください、危ないですよ」 福島・土湯温泉町で雪崩が発生 一時解消も再び孤立状態に
  9. 1人は「黙秘」もう1人は「暴行は加えていない」と一部否認 「闇バイト」横浜緊縛強盗殺人事件で実行犯の27歳と22歳の男2人を新たに逮捕 神奈川県警
  10. 中国・内モンゴル自治区の民主活動家が行方不明か 中国政府に自治区の高度な自治訴え
  1. 押収されたスマホからウサギを虐待する複数の動画や写真 広島「ウサギの島」で大量死 会社員の堀田陸容疑者を再逮捕
  2. “最強寒波”終わったと思ったら…高気圧がやってくる 気温は今後高くなる見込み なだれや落雪に注意
  3. 「TCB東京中央美容外科」運営法人に約9億円追徴課税 複数の院長を承諾なしに個人事業主として税務申告し消費税の免税措置を利用か
  4. トランプ氏が主張「相互関税」11日か12日に導入発表へ 米からの輸入品に課す関税を米側も設定「ほとんど即時の発効」と説明
  5. 「戻ってください、危ないですよ」 福島・土湯温泉町で雪崩が発生 一時解消も再び孤立状態に
  6. セブン&アイの自社株買収 “創業家からの要請は事実” 伊藤忠が初めて発表
  7. 【ごみ清掃芸人】  使用済みカイロの活用方法を紹介 ”寄付することもできます” 【マシンガンズ滝沢】
  8. 「掘って掘って掘りまくれ」トランプ氏発言にアラスカの村の住民は「とても嬉しい」 LNG=液化天然ガスの日本へ輸出拡大で合意
  9. 俳優・伊藤裕一さん 手術を報告 「鼻中隔湾曲症と言って、曲がっている鼻の骨を取り除く手術です」
  10. 【広瀬すず・伊藤沙莉・オダギリジョー】子供時代の自分に伝えたいこと発表「クセ毛なおったよ」「声高くなったよ」「意外と遅刻しないよ」
  11. 【ハマカーン・神田】 「人助けしたよ、さっき!」「倒れていたオジサンに声かけて。顔面から流血していたから救急車呼んで」 SNSで明かす
  12. 「闇バイト」横浜緊縛強盗殺人事件で実行犯の27歳と22歳の男2人を新たに逮捕 2人は千葉県の強盗事件ですでに逮捕・起訴 神奈川県警