聴覚障害があった児童が重機にはねられ死亡した交通事故の賠償をめぐる裁判の控訴審の判決が、きょう午後、言い渡されます。争点は障害のある児童が将来得られた収入額です。
【動画】大阪市・生野区 聴覚障害があった児童の死亡交通事故めぐる裁判 きょう午後判決 争点は“将来得られた収入”
7年前、大阪市生野区の歩道に重機が突っ込み、聴覚支援学校から下校中だった井出安優香さん(当時11)がはねられ死亡しました。
遺族は運転手側に6000万円あまりの賠償を求め、提訴。裁判では逸失利益=安優香さんが将来得られるはずだった収入額が争点となり、1審の大阪地裁は障害を理由に「全労働者平均の85%」と判断しました。
遺族は賠償額の減額を不服として控訴。「障害を理由とした減額は“差別”で、本人の意欲や努力、コミュニケーション手段の充実などで健常者と対等に働けたはず」と訴えています。
判決は午後2時に言い渡されます。