大切な愛猫が亡くなったとき、「もしも生まれ変わったら…」と考えてしまうことがあるかもしれません。猫の輪廻に関する話をいくつか紹介するので、ぜひご覧になってみてください。
1.猫に九生あり
ある通説によると、猫は9つの命を持っているようです。1回命を落としても8回は生まれ変われるといった概念です。不思議なことに、昔から世界各地でこのような言い伝えがあります。
ご存知の通り、猫は高い場所から飛び降りても怪我をすることがほとんどありません。実際のところは別として、他の動物と比べると病気に強いとも言われています。そのタフさと生命力の高さから、何度も生まれ変わるイメージが生まれたのでしょう。
ちなみに猫は、なにかと神秘的なものと結びつけられる動物でもあります。猫にスピリチュアルな印象を持ったのは日本だけではなく、昔から猫神様や崇拝の対象として世界各地で重宝されていたようです。「9」という縁起のいい数字が与えられたのも、猫ならではと言えるかもしれません。
2.毛皮を着替えて戻ってくる
9つの命を持つ猫は、生まれ変わると毛皮を着替えて戻ってくるそうです。毛皮を着替えるというのは、別の柄になって生まれ変わるという意味でしょう。人間が「こんな顔で生まれたかった」と願うことがあるように、好きな柄を選んでいるのかもしれませんね。
猫を看取った飼い主さんの中には、新たに現れた別の猫に強い既視感を覚える人もいるようです。姿形は違うのに、表情や仕草が愛猫とそっくりだと感じるのだとか。中には、「初めて家に入れたのに間取りを把握していた」という経験談もあります。
毛皮を変えて生まれ変わるどころか、「別の動物に生まれ変わる」といった通説も。猫ではなく犬やウサギなどにシンパシーを感じて迎え入れたという経験談から、このような話が広まったと考えられます。
3.数時間~1年で生まれ変わる
猫が生まれ変わるまでの時間は、亡くなってから数時間~1年と言われています。人間にも輪廻の概念がありますが、生まれ変わるとされる期間は5年ほど。それと比べると、猫はあっという間に新しい命を吹き込まれるように感じますね。
数時間~1年というとかなり差があるように思いますが、これは魂の状態や転生後の姿によって違うと考えられているようです。確かなことは分かりませんが、大きな動物に生まれ変わるほど長い期間を要するのかもしれません。
生まれ変わる直前は、飼い主さんが猫のことを思い出す頻度が増えるとも言われています。突然夢に出てきたり、誰もいないのに愛猫の気配がしたりといった変化は、生まれ変わりの前兆といえるでしょう。
4.猫は遊女の生まれ変わり?
そもそも、「猫は遊女の生まれ変わり」という通説があります。猫の体のしなやかさは、他のどんな動物にも見られません。遊女の仕草を受け継いでいると言われても、確かに違和感がありませんね。
また、遊女が使う三味線は猫の皮でできていたとか。猫が遊女の生まれ変わりと言われるようになったのは、このような点も影響しているでしょう。日本最大の遊郭として知られる浅草が「猫町」と呼ばれることからも、因果関係を想像させられます。
遊女が猫に生まれ変わり、人間に愛され、再び命を授かり…。愛猫の猫生は、そんな輪廻転生の中の一部だったのかもしれません。このように考えると、別れの悲しみを乗り越えられるような気がしませんか?
まとめ
猫の生まれ変わりを信じる人にとって、輪廻にまつわる話は心を支えてくれる概念です。必ず生まれ変わるという根拠はありませんが、生まれ変わらないという根拠もないのです。
またスピリチュアルの世界では、悲しみを引きずると生まれ変わりが遅くなると言われているそうです。
愛猫との思い出に感謝の気持ちを抱き、もう一度会いたいと強く願うことで、生まれ変わりを早めることもできるのだとか。温かな心で死を受け止め、運命的な再会に希望を見出してみてはいかがでしょうか。
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