車いすバスケットボールのEUROリーグで3連覇しているBSRアミアブ・アルバセテが東京パラリンピック™(2021年)の銀メダリスト藤本怜央(41)の加入を今月7日、チームの公式サイトで発表した。
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入団理由を藤本は「東京パラリンピック後、ドイツのトップチーム RSV Lahn-Dill からオファーを頂き3シーズンを過ごしてきました。チームとの契約が満了し、残りの競技人生をどのように設計していくか?を考えた時に、現ヨーロッパチャンピオンチームで自分を試すという目標が生まれました」と40歳を越えても衰えぬ競技への向上心に意欲を見せた。
9歳の時に交通事故にあい、右足のひざから下を失った藤本。義足でバスケットボールをしていたが高校3年生の時に静岡のクラブチームにスカウトされ、車いすバスケットボールを始めた。日本では宮城MAXのエースとして天皇杯11連覇、得点王12回。パラリンピックにはアテネ(2004年)、北京(2008年)、ロンドン(2012年)、リオ(2016年)、東京(2021年)と5大会連続で出場し、リオではキャプテンを務めた。
すでにチームに合流し、練習も2回くらいで公式戦デビューというハードなスケジュールを送っていることを自身のSNSで報告。それでも試合後は「ヨーロッパチャンピオンチームのバスケットボールスキルは高く、非常に楽しい時間でした」と満足だったようだ。
さらなる挑戦に藤本は「現ヨーロッパチャンピオンチームの中で自分がどの様に生きていけるのか?今から楽しみです。2014年から始まった世界挑戦もついに最高峰のチームにまで到達しました。このシーズンの挑戦が自分にとって、そして日本の車椅子バスケットボールの歴史にとって新しい1ページ目になるように頑張りたいと思います」と熱く語った。