多くの猫は、自分の名前を正しく認識していると言われています。飼い主さんが名前を呼ぶと、さまざまな反応を見せてくれることでしょう。その反応から、愛猫の気持ちを推察してみましょう。
1.鳴き声でお返事してくれる
名前を呼ぶと、鳴いてお返事してくれるという猫は多いかもしれません。こんなときの猫の気持ちは、「なあに?」「呼んだ?」といった具合でしょう。なにかいいことがあると期待していることもあります。
野生の猫は、猫同士でコミュニケーションを取るときに声を使うことは滅多にありません。猫が鳴き声を発するのは、多くの場合、子猫が親猫を呼ぶときです。つまり、飼い主さんを親のように慕っていると考えられます。
ちなみに、「サイレントニャー」と呼ばれる無音の声で鳴く猫もいます。実際には声を出していないのではなく、人間には聞き取れない周波数で鳴いているそうです。これもまた、信頼する相手にしかしない行動です。名前を呼ばれて、可愛らしくお返事しているといったところでしょう。
2.尻尾をパタパタさせる
飼い主さんに呼ばれて、明後日の方を見ながら尻尾をパタパタ…。このような行動もお返事です。しかし、手放しで喜んでいるわけではなく、ちょっぴり面倒な気持ちも入っているようです。
もしかすると猫は、窓の外の鳥に夢中になっていたり、なにか考え事をしていたのかもしれません。飼い主さんのことは好きだけれど、今は忙しいといった具合です。言葉にすると、「はいはい、なに~」といったところでしょう。
ただし、尻尾をパタパタしながらゴロンと仰向けになったり、飼い主さんのことをじっと見ている場合は甘えているサイン。自分から足を運びたくはないけれど、飼い主さんが来てくれれば撫でさせてもいい…なんて心境なのかもしれませんね。
3.無視する
あきらかに聞こえているのに反応がない場合、名前に対してあまりいい印象を持っていないのかもしれません。飼い主さんのことを嫌い…というわけではなく、名前を呼ばれて得をした経験があまりないのでしょう。
名前を呼ばれたあとにおやつをもらえた、撫でてもらえたなどの経験がないので、わざわざ反応する必要もないというわけです。猫は非常に合理的な動物であり、犬のように名前を呼んでもらえただけで嬉しい!という感情にならないのです。
また、飼い主さんがあまりにも名前を呼びすぎたために、猫がうんざりしてしまっている可能性もあります。猫とのスキンシップは大切ですが、猫の気持ちに寄り添わなければ絆を深めることはできないでしょう。
4.攻撃態勢になる
残念ながら、名前を呼ぶと攻撃態勢を取られてしまうケースもあるようです。こんなときの猫の気持ちは、「やめて!」「近づかないで!」といった具合でしょう。毛を逆立て、イカ耳になり、ときには「シャー!」と威嚇することもあります。
原因はいろいろと考えられますが、イタズラを叱るときに名前を呼んでしまうことがきっかけとなっている場合も。猫は状況から言葉の意味を理解しようとするため、叱るときに名前を呼ぶと嫌な言葉として捉えられてしまうのです。
名前を呼んでお返事をしてもらうためには、猫にとって名前がいい言葉でないとなりません。叱るときは名前を使わず、褒めるときや遊ぶときに積極的に呼ぶようにしてみましょう。
まとめ
猫が名前を呼ばれたときの反応を紹介しましたが、実際にはいつも同じリアクションを取るとは限りません。ときには可愛くニャーと鳴き、ときには無視するといったこともあるでしょう。猫はマイペースなので、そのときの気分で反応が違うものなのです。
とはいえ、猫の名前を呼ぶことは大切なコミュニケーションのひとつでもあります。なるべく機嫌がいいときを見計らい、優しく名前を呼んであげるといいでしょう。反応がなくても定期的に名前を呼んであげることで、徐々に飼い主さんへの信頼感がアップするはずです。
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