大阪のシンボル「通天閣」が…付近の人気“レトロゲーセン”で火事 辺りは「煙が充満」観光客が一時避難も【news23】
21日夕方、大阪の観光名所「通天閣」の近くで火事がありました。燃えたのは「ゲームセンター」で、広がった煙の影響で通天閣の観光客も一時的に避難しました。
「改札を出たら煙が充満」約2時間燃え続ける
大阪のシンボル・通天閣から約100メートルの商店街の一角で、火事が起きました。黒煙を上げて激しく燃える炎。放水しても、その火の勢いは止まりません。
炎が燃えさかり、親子連れらが避難する中、何かが爆発するような音も聞こえました。大量の煙が出る商店街で、消防隊員は懸命に消火活動を行いました。
1月21日午後4時50分すぎ、大阪市浪速区にある建物で「煙が出ている」と近所の人から消防に通報がありました。
警察
「後ろに下がってください!危ないので」
火が出た直後に遭遇した人は…
出火直後に遭遇した人
「熱くて煙ですぐ離れたんですよ。みんな同じような動きをしていた。近付いていっては離れさせられて、煙がのどに入った」
現場近くで工事をしていた人
「煙が臭いなとなって、外を見に行ったら、すごい火が出ていたので、びっくりして『みんな避難しろ!』と」
消防車42台とヘリが駆けつけ、約2時間後にほぼ消し止められましたが、5階建ての建物1棟(約500平方メートル)と木造2階建ての一部が焼けました。
火事現場に遭遇した人
「(最寄り駅の)改札を出たら煙が充満。外が煙でいっぱいで、『なにこれ、すっごい霧みたいや』と」
「家の外に出たら真っ白で、こっちのほうに出てきたら真っ黒だった『そのまま避難してください』と言われて避難してこっちにいる」
火事で焼けた5階建ての建物は、1階と2階がゲームセンターとなっていて、店の責任者の30代の男性がけがをして病院に運ばれましたが、意識はあるということです。当時、客はいませんでした。
「古いアーケードゲームの名機といわれているものが展示」出火当時、施設に100人以上
火事が起きたのは通天閣のすぐそば。
撮影者
「なんか焦げてるにおいするな」
出火当時、通天閣の周辺は物々しい雰囲気となりました。
撮影者
「これ喫茶店入ったらまずいか」
通天閣を訪れた人は、外に出た直後に火事に遭遇し、すぐ避難したといいます。
通天閣の運営会社によると、火が出た当時、施設には100人以上いました。
通天閣観光株式会社 高井隆光 社長
「鼻を刺すような異臭というか、化学繊維が燃えたような異臭を感じたので、屋外展望台とこの夏にオープンした屋外型アトラクションを一旦停止し、室内に案内し、冷静にご協力いただけた」
火災で焼けたゲームセンターは、「パックマン」など懐かしいゲーム機が並び、往年のファンに親しまれていたといいます。
通天閣観光株式会社 高井隆光 社長
「古いアーケードゲームの名機といわれているものが展示、またプレイできるところで、非常に人気のあるお店。店内の状況が非常に心配」
警察と消防が、出火の原因などを調べています。
