新米が出回ってもコメの価格が高止まりしていることを受けて、江藤農林水産大臣は、政府備蓄米を条件付きで販売できるようにする考えを明らかにしました。
江藤拓 農林水産大臣
「消費者の方々にも安定的に食料を供給する義務が農林水産省としてある。(コメの流通が)健全な状態ではないということであれば、その状態をできるだけ正常な状況に戻せるような手立ての準備、しっかりやっておかなければならない」
江藤農水大臣はきょうの会見でこのように述べ、不作や災害などの緊急時に備えて国が保有するコメ、いわゆる備蓄米をJAなどの集荷業者を対象に販売する考えを明らかにしました。
新米が出回ってもコメの価格が高止まりしていることを受けての対応で、将来的に国が買い戻す条件付きということです。
農水省によりますと、コメの流通不足を理由とした備蓄米の利用は初めてで、こうした方法が可能かどうかを来週31日に開く食糧部会で議論する予定です。