起こった後でいくら悲劇を嘆いても取り返しがつきません。重要なのは、前もって悲劇を防ぐことです。今回は、おうちで起こりうる猫トラブルを3つ紹介します。今後の安全対策の参考にしてみてください。
1.身近に潜む誤飲アクシデント
まず、紹介したいのは、海外のトラブルです。イギリスのノース・ヨークシャーで、かつて、驚きの誤飲事件が起こりました。
主役は、8歳の三毛猫です。ある日、体調を崩し、病院でレントゲン検査してみると、胃の中に大きな塊が見つかりました。緊急手術によって、お腹を開いてみたら、なんと43個のヘアゴムが出てきたと言います。
胃の中いっぱいにヘアゴムが詰まっていたら、とても食事どころではありません。さぞかしつらかっただろうとつい想像してしまいます。
みなさんにとっては何でもないヘアゴムでも、猫の手にかかれば、絶好のおもちゃです。伸びたり、縮んだり、おそらく、刺激的で面白くてしかたがないのでしょう。
同じく海外の例で言うと、アメリカのオレゴン州では、縫い針を誤飲したあげく、鼻の奥に突き刺さった猫もいます。
ヘアゴムも、縫い針も、私たちの暮らしに身近なものばかりです。その分、愛猫との生活は、常に危険と隣り合わせだとも言えます。
誤飲は、一歩間違えれば命に関わります。ビニール紐をはじめ、ボタン、押しピン、爪楊枝、タバコ、ティッシュ、スポンジ、使い捨てカイロなど、誤飲の危険性があるモノは、放置したままにせずに、愛猫の手が届かないところに収納しましょう。
2.悲しい脱走劇を防ぐためにも
続いても、イギリスの話で、脱走劇にまつわるケースです。
2013年、ウエストランド・ミッドランズ州のコベントリーに暮らすおうちから、愛猫が逃亡してしまいました。きっかけは、毎年11月5日にイギリス各地で開催される「ガイ・フォークス・デー」の花火です。
花火の爆音に驚いて逃げ出した愛猫は、そのまま行方不明になってしまいました。戻ってくるあてもなく、飼い主さんは日々、悲しみに暮れていたと言います。
思わぬ展開を見せたのは、失踪した11年後のことです。
動物病院から入った連絡をもとに、病院に行ってみると、そこに行方不明になったはずの愛猫がいます。実は、失踪後、愛猫は、心やさしい人に拾われ、10年以上もの間、大切に飼われていました。飼い主さんは、そのことを初めて知ります。
愛猫との再会のきっかけは、マイクロチップ装着にまつわる出来事でした。引き取った人物が、マイクロチップ装着のため、動物病院へ連れて行ったところ、愛猫の身体にはすでにマイクロチップが埋め込まれていました。もちろん、元の飼い主さんの頃のものです。
この偶然によって、11年ぶりの再会を果たしたのですが、元の飼い主さんは、拾ってくれた新しい飼い主さんに愛猫の譲渡を決めます。自分のいない間、愛猫をかわいがってくれたことに敬意を払ったからです。
今回紹介した話は再会できたから良かったものの、脱走して生き別れになれば、埋めようのない悲しみが飼い主さんの心に一生つきまといます。
ドアや窓の開閉には十分気をつけたうえで、脱走防止策用のフェンスを設置するなど、悲劇を避けるための対策だけは万全にしておいてください。
3.飼い主さんの留守の間に火事!
最後の3つ目は、2014年8月に大阪で起こった火災事故です。
飼い主さんが留守の間に、愛猫がIHコンロのうえに乗り、誤って電源スイッチを押してしまいました。置かれたままになっていた金属製ボウルが加熱され、近くにあったモノに引火。運が悪ければ、大惨事となるところでした。
製品評価技術基盤機構(NITE)の10年間のデータ(2013~2022年)では、国内のペット火災が計54件も起こっている、という結果が出ています。
ペット火災の主な要因は、「スイッチの誤作動」「おしっこ」「電源コードを噛む」の3つです。最近では、この3つは「もふもふプッシュ」とネーミングされ、注意換気が行われています。
ガスコンロを筆頭に、延長コードなどの配線器具、IHコンロ、ストーブ、プリンター、ファクシミリなど、出火元は普段から私たちが頻繁に使うものばかりです。
火災対策としては、コンロの元栓や電源をオフにする、使い終わった電化製品はコンセントを抜いておく、さらに、飼い主さんの不在時には愛猫にケージに入ってもらう、などが効果的です。
まとめ
猫との暮らしでは、想定外のトラブルも起こります。今回の記事では、猫にまつわる国内外のハプニングを3例挙げながら、取り組むべき対策についても紹介しました。
ふだんから整理整頓、脱走対策、さらに火災防止策を意識し、実践することが大切です。今回の記事内容をより良い愛猫暮らしのために役立ててみてください。
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