埼玉県教育委員会は24日までに、南部地区の公立中学校に勤務する男性教諭(61)を、停職6か月の懲戒処分とした。
「こういう人になっちゃダメだよ」
県教委によると、昨年7月25日~8月4日までの間、教諭は吹奏楽部の練習中、3年生の男子生徒に「人として嫌なんだよ」、「ぶん殴りたい」。
また「こういう人になっちゃダメだよ」などと、暴言を発した。
他の生徒も、その暴言を聞いていた。
威嚇や暴行
さらに、暴言を浴びせた生徒に、黒板消しを投げて威嚇。
左手で胸ぐらをつかんで壁に押し当てたり、頭を両手でつかんだりする暴行も。
なお、生徒は、左耳の後ろに傷を負うけがをした。
校長も対応が不十分
その後、生徒の保護者が学校に被害申告。
しかし、校長も対応が不十分だったとして、戒告の懲戒処分となった。
教諭は、県教委の聞き取りに「生徒のメンタルを強くしたかった。自分の息子のように思っていた」などと言い訳。
県教委は「被害にあわれた生徒や家族、また県民の皆さまに多大なる迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪した。