日本銀行が追加の利上げを決めました。大手の銀行も、3月から預金の金利を引き上げます。
日銀はきのう、金融政策決定会合で、政策金利を0.5%程度に引き上げる追加の利上げを決定しました。植田総裁は、今年の春闘で賃上げが進む期待が高まったことなどを理由に挙げています。
これを受けて、大手銀行3行が、現在0.1%としている普通預金の金利を3月から0.2%にすると決めました。また、一部の銀行が、住宅ローンの変動金利の基準となる「短期プライムレート」を3月から0.25%引き上げます。
今後の利上げについて、植田総裁は次のように述べました。
日本銀行 植田和男総裁
「ある(金利)水準を“壁”として意識しているということはない。手探りの前進を続けたいと思っている」
植田総裁は実質的な金利はいまだに低いと指摘し、今後も利上げのタイミングを模索する姿勢を示しました。