アメリカの不法移民に対する強制送還措置をめぐって、南米コロンビアのペトロ大統領は送還される人を乗せたアメリカからの軍用機を受け入れないと表明しました。
コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は26日、SNS上で「移民の尊厳が守られない限り受け入れることはない」と、アメリカが不法移民だとして送還する人々を乗せた軍用機の受け入れ拒否を表明しました。
ペトロ大統領は、24日に手錠をつけられたままアメリカから強制送還されたブラジル人への扱いについて、「人間として敬意を払うべきだ」と対応を非難。コロンビア移民のアメリカからの帰国を促進するために大統領専用機を手配したとしています。
一方、アメリカのトランプ大統領は強制送還された不法移民が乗った航空機の受け入れをコロンビア政府が拒否したことへの報復措置として、コロンビアに対して1週間以内に関税を50%まで引き上げると表明。
それを受け、ペトロ大統領はアメリカからの輸入品に対して同様の関税をかけると対抗措置に乗り出しました。「私たち国民の労働の成果に50%の関税を課すなら、私も同様の措置を取る」としています。
今後、価格上昇が予想されるアメリカ製品は国内製の商品に置き換えられるとしています。