JR長野駅で起きた殺傷事件で逃走していた男を特定した手法が捜査関係者への取材で新たにわかりました。犯行後の足取りではなく、現場に向かう男のルートを防犯カメラの映像などでさかのぼる「前足捜査」という手法です。
【動画】矢口雄資容疑者 逮捕のきっかけは“犯行前の足取り” JR長野駅前3人殺傷事件 防犯カメラで自宅を割り出す
殺人未遂の疑いで逮捕された長野市の無職・矢口雄資容疑者(46)は先ほど、身柄を検察庁に送られました。
JR長野駅前で22日、3人が刃物で襲われ、市内に住む丸山浩由さんが死亡、男女2人が重軽傷を負いました。事件後に逃走していた矢口容疑者はきのうの朝、自宅で逮捕され、調べに対し、黙秘しています。
この事件で、警察は矢口容疑者の写真を公開して防犯カメラの映像などを解析していましたが、捜査関係者によりますと、犯行前の足取りを追う「前足捜査」という手法が自宅を割り出す決め手になったということです。
矢口容疑者は犯行後、自宅と反対方向に逃げていましたが、現場へは回り道などをせず、幹線道路などを使って向かっていたとみられています。
これまでに凶器などは見つかっておらず、警察は矢口容疑者の自宅を捜索し、証拠品を押収するなどして裏付けを進めています。
逮捕から一夜が明け、現場近くの小学校では子どもたちが安心して登校する様子が見られました。
保護者
「逮捕されたことは良かったですし、子どもたちも安心したと言っていました」