猫には絶対に与えてはいけない『魚介類』3選 危険すぎるその理由とは?

2025-01-29 11:00

玉ネギやチョコレートなど、猫にとってNG食材は意外に多いものです。今回は、猫が食べてしまうと健康を害する魚介類を3つ取り上げます。不注意で愛猫の口に入らないように、飼い主さんはあらかじめチェックしておきましょう。

1.マグロ、カツオ、サバなど、魚の摂り過ぎには注意!

魚にチューする猫

猫=魚好きという一般的なイメージがありますが、実は、過剰摂取してしまうと、健康被害を及ぼす魚もあります。注意したいのは、マグロをはじめ、カツオ、アジ、イワシ、サバなどの魚です。

青魚に含まれるDHA、EPAといった不飽和脂肪酸は、人間の場合、コレステロールや中性脂肪の低下、血液循環の円滑化などの働きがあり、ガンや心血管系の病気などの予防につながると注目されています。

猫の場合でも、不飽和脂肪酸の摂取は、免疫強化、皮膚の健康維持などの効果があります。ただし、それはあくまで適量摂取によるものです。限度を超えてしまうと、「黄色脂肪症(イエローファット)」という病気にかかってしまいます。

「黄色脂肪症(イエローファット)」は、ビタミンE不足と不飽和脂肪酸の(過剰)摂取を引き金に、猫の体内に溜まった不飽和脂肪酸が酸化した結果、起こる病気です。皮下脂肪に生じた炎症により、下腹部などのしこり、食欲低下、発熱などの症状を引き起こします。

通常、猫の総合栄養食には必要量のビタミンEが添加されていますが、マグロやカツオなど、魚ベースの総合栄養食を常食とした場合に、「黄色脂肪症(イエローファット)」を発症した例があります。できれば、他の食材を使った総合栄養食も適宜取り入れながら、バランスのとれた食事を心がけましょう。

また、青魚の生食は、寄生虫やヒスタミン中毒の危険性があるため、たとえ愛猫が欲しがっても絶対に与えないでください。

2.貝類は「光線過敏症」の原因に

アワビとサザエ

人間の視点で見ると、貝類は栄養的にも優れ、私たちの食生活を豊かにしてくれる食材です。一方、猫にとって貝類はホタテなど一部を除き、与えるべきでない食べ物とされています。、とりわけアワビ、サザエ、トコブシに関しては、健康被害が懸念されるため絶対に避けるべきです。

猫が上記の貝類を食べると、「光線過敏症」に陥る場合があります。

「光線過敏症」とは、頭や目のまわり、口のまわり、特に皮膚の薄い耳などに日差しが当たると、炎症が起こり、かゆみ、腫れなどの症状が出る病気です。悪化すれば、抜け毛や腫れた箇所の壊死を伴うこともあります。

東北地方の古い言い伝え、「猫がアワビを食べると耳が落ちる」は、「光線過敏症」の症状を端的に示すひとつの例です。

「光線過敏症」の原因は、アワビやサザエ、トコブシに含まれる「ピロフェオホルバイドα」という毒性物質です。煮たり、焼いたりしても、この毒性が失われることはありません。

人間にとって、アワビやサザエ、トリガイなどは確かに美味ですが、猫の身体には毒です。ほんの少量食べただけで命に関わるというわけではありませんが、間違っても口に入れさせないよう、日頃から貝類の食材管理は徹底してください。

3.タコ・イカの摂取は「ビタミンB1欠乏症」の危険アリ!

タコの足

さまざまな料理に使われ、ファンも多いタコとイカも、愛猫の口に入れたくない危険食材です。猫が生のタコやイカを食べると、「ビタミンB1欠乏症」にかかりやすくなります。

猫が「ビタミンB1欠乏症」になってしまうのは、生のタコやイカに含まれる「チアミナーゼ」という酵素が原因です。「チアミナーゼ」には、ビタミンB1を分解する働きがあります。

生のタコやイカを摂取することで、「チアミナーゼ」が猫の体内に入ると、正常な神経系機能を維持するためのビタミンB1が破壊されて、不足状態に陥ってしまいます。人間やイヌに比べると、ビタミンB1の必要量が多い猫にとっては、大打撃です。

猫が「ビタミンB1欠乏症」になると、めまいやふらつきなど、神経系に異常があらわれます。最悪の場合、死に至るケースもあり、まったく楽観視できません。

さらに、消化不良の恐れもあり、深刻な事態を避けるためにも、生のタコやイカだけでなく、加工品や加熱処理したものも避けたほうが無難です。

まとめ

テーブル上の青魚を見つめる猫

新鮮な魚介類はとても美味しいものですが、猫の視点に立つと、非常に危険なものもあります。今回の記事では、特に注意が必要な魚介類を3つ紹介しました。

「魚の過剰摂取」「アワビ、サザエなどの貝類」「タコとイカの生食」は、いずれも猫には有害です。愛猫が間違って食べたら取り返しがつきません。取り扱いや保管には十分に留意してください。

関連記事

『5日間一人で野外を生き抜いた子猫』→母猫と再会して…尊すぎる『奇跡みたいな光景』が13万再生「母さんの表情が…」「生きてて良かった」
子猫に尻尾を狙われる『大人猫』→まさかの神対応で…尊すぎる光景に「二人もイクメンがw」「とても平和な光景ですね」と癒やされる人続出
赤ちゃん猫が成長して『体重が10倍に増えた』結果…衝撃のビフォーアフターに驚愕の声続出「貫禄でたねw」「ボスの登場」と306万表示
猫から『好かれる人』のタイプ5つ
茂みで血を流していた子猫を保護→獣医に『家庭では飼えない』と言われるも…『この子を幸せにしたい』感動の物語が27万再生「思わず涙がでた」

  1. 衝突の瞬間映像 2人の遺体見つかる ワシントンでアメリカン航空の航空機が米軍ヘリ「ブラックホーク」と衝突 ポトマック川に墜落
  2. 【速報】「職務執行が困難」フジテレビ編成幹部A氏が異動で“人事局付”に
  3. 社会人野球チームの元投手の男(27)逮捕 女子大学生(20代)に性的暴行か 千葉・木更津市
  4. 中居正広さん女性トラブル、文春“訂正”の波紋 街の人「納得できない」「メディア不信に」 フジテレビは「第三者委の調査に委ねる」【news23】
  5. 山中で切断遺体 衣服身に着けず 遺体は40代から50代前半・身長135センチから145センチほどの男性 大阪・東大阪市
  6. 中井りかさん 第一子出産を発表 「我が子ながら天使すぎています」
  7. 「宿泊税」最大1万円…京都市が値上げの方針発表 背景にオーバーツーリズム対策 多くの自治体でも導入検討 賛否の声も【news23】
  8. 【速報】18人の遺体見つかる ワシントンでアメリカン航空の航空機が米軍ヘリ「ブラックホーク」と衝突 ポトマック川に墜落
  9. 「当面、フジテレビへの広告出稿見合わせる」林官房長官 フジテレビ関係の各府省の広報啓発事業めぐり
  10. 【速報】埼玉・八潮市の道路陥没 重機使いスロープを作り穴内部に重機を下ろす救助活動進める方針 運転席は土砂埋まり74歳男性の安否は不明
  11. 那須塩原市で救急搬送中の救急車とトラックが衝突し、救急搬送中の患者とトラック運転手が軽傷
  12. 【速報】五輪談合事件「電通」に罰金3億円、元幹部に懲役2年・執行猶予4年の有罪判決 東京地裁
×