大雪は“長期戦”になる見込み 上空に「-39度以下」の強い寒気 気象庁「大雪に関する全般気象情報」発表 関東甲信・北陸・東海・近畿「積雪さらに増える見込み」【雪はいつまで?予想シミュレーション】

日本付近はあすにかけて強い冬型の気圧配置が続く見込みです。三連休にかけて、近畿から北の日本海側は大雪が続くでしょう。
【CGで見る】雪はいつまで?1時間ごとの予想シミュレーション
気象庁 大雪に関する全般気象情報【2月18日午後4時33分発表】
日本付近は19日にかけて、強い冬型の気圧配置が続き、北日本から西日本では日本海側を中心に大雪となる所があるでしょう。大雪に注意・警戒してください。その後も数日は日本付近は冬型の気圧配置となり、大雪が続いて積雪がさらに増えるおそれがあります。
[気象概況]
日本付近は強い冬型の気圧配置となっています。北日本の上空約5000メートルに氷点下39度以下の強い寒気が流れ込み、19日にかけて強い冬型の気圧配置が続くでしょう。その後も日本付近の上空には断続的に強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が数日続く見込みです。
[雪の予想]
北日本から西日本では、日本海側を中心に大雪となる所があるでしょう。普段雪の少ない東日本の太平洋側でも内陸を中心に大雪となり、平地でも積雪となる所がある見込みです。
18日18時から19日18時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
関東甲信地方 50センチ
北陸地方 70センチ
東海地方 60センチ
近畿地方 50センチ
その後、19日18時から20日18時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
関東甲信地方 30センチ
北陸地方 50センチ
東海地方 40センチ
近畿地方 40センチ
その後も北日本から西日本の日本海側を中心に大雪が続き、積雪がさらに増えるおそれがあります。
大雪で交通への影響、停電も…降りだす前に備えを
雪が降ると、ノーマルタイヤでの運転は非常に危険です。外出しなければならない場合は、冬用のタイヤを準備するようにしてください。
交通への影響も考えられますので、こまめに交通情報を確認したほうが良さそうです。
湿った重たい雪の影響で、倒木や電線に着雪して停電が発生するおそれもあります。スマートフォンなどの充電をしっかりしておきましょう。
そして、雪が降りだす前に雪かきアイテムを揃えるようにしてください。
温暖差で結露 スマホやゲーム機のデータ消失の危険
スマホの結露にも注意です。
寒い屋外から暖かい屋内に入ったときに急激な温暖差が生じ結露が発生すると、▼充電ができない、▼データが消失するなどのおそれがあります。スマホだけではなく、ゲーム機にも起こる可能性があるということです。
対策としては、▼外気に触れさせない、▼手などでゆっくり暖めるなどして、急激な温暖差が生じないようにしてください。結露が発生してしまった場合は、電源をオフにして自然乾燥すると良いそうです。
まだ、気温が5度以下になるとバッテリーを消耗しやすいといわれていますので、充電器などがあると安心です。
転倒に注意!歩くときは「ペンギン歩き」で
慣れない雪道を歩く際は、転倒に注意してください。
安全に歩くには、小さな歩幅でそろそろと歩く「ペンギン歩き」がおすすめです。ひざから下を地面に対し垂直にし、靴の裏全体を路面につけるように歩いてください。
雪が少なくても、転倒しやすい場所があります。
●横断歩道の白線の上
→乾いているように見えても、氷の膜があることがある
●車の出入りがある歩道(例:ガソリンスタンドの前など)
→タイヤで路上の氷が磨かれ、滑りやすい可能性が高い
また、車のフロントガラスが凍結することもありますが、そこに熱湯をかけると、温度差でガラスが割れてしまうおそれがあるということです。▼事前にカバーをかける、▼解氷剤を使用する、などの対策をお願いします。
大雪で立ち往生 「車内で暖」に潜む “死亡”リスク
2022年12月には、大雪により新潟県内の国道で、立ち往生や渋滞が発生しました。自衛隊が夜通しで除雪作業を行うなど対応に追われることとなりました。
記録的な大雪となった場合、▼積雪や倒木により一部地域で大規模停電が発生し、暖房危機などが使用できない状況になったり、▼交通機関にも影響がでます。鉄道が停止するとタクシーの利用者が急増し、つかまりにくいということも考えられます。▼物流が停滞し、コンビニやスーパーに商品が届かず、品薄状態になる可能性もあります。
車の中で暖を取ろうとする人もいるかもしれませんが、マフラー(排気口)が雪で覆われてしまうと、一酸化炭素中毒による事故につながるおそれもあり、注意が必要です。
一酸化炭素は無色・無臭・無刺激の気体で、危機の察知が難しいといわれています。
一酸化炭素中毒の症状は、▼軽い頭痛、疲労感といった軽い症状から、▼激しい頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、▼意識障害、けいれん、こん睡状態といった重い症状があげられ、最悪の場合は心肺停止、死に至る場合もあるということです。
一酸化炭素中毒を防ぐためには、▼エンジンはできるだけOFF、▼エンジンをONにする際は、排気口周辺をこまめに除雪、▼スコップ・防寒着などを車内に準備することなどが重要です。