再発しやすい猫の『膀胱炎』痛みや血尿…代表的な症状や繰り返さないための予防法を解説

2025-03-02 16:00

猫に多い、おしっこのトラブル。膀胱炎は慢性化させないためにも、早期発見、早期治療が大切です。この記事では、猫の膀胱炎について、その症状や発症させないために飼い主さんにできる工夫について解説します。

︎膀胱炎の種類

トイレに入る猫

膀胱炎とは、膀胱に炎症が起こり、尿を貯めたり排泄したりといった膀胱の機能に支障が生じる病気です。

猫の膀胱炎は、尿路結石などの他の病気が関連してなる場合、うんちの中や陰部周りの細菌が膀胱内に感染して起こる場合、他の病気や感染がないにも関わらず突如膀胱に炎症が起きる場合があります。

高齢の猫では他の病気や細菌感染が原因で膀胱炎になることが多く、若齢の猫では特に明確な原因がない特発性膀胱炎になることが多いです。

︎膀胱炎の症状

猫トイレを掃除する人

猫の膀胱炎の症状には以下のようなものがあります。

  • 何度もトイレに行きたくなる(頻尿)
  • 尿の1回量が少ない
  • 排尿が終わったのに排尿姿勢を続ける(残尿感)
  • 排尿時の痛み(排尿痛)
  • 赤い尿(血尿)
  • 濁った尿
  • においの強い尿
  • 後腹部の痛み
  • 尿が出にくい
  • 尿漏れ
  • 陰部を舐める
  • トイレではないところで尿をする

︎膀胱炎の治療

投薬される猫

膀胱炎の治療は単純に膀胱だけの問題なのか、他の病気が原因で引き起こされているのかによって治療法が異なります。

他に病気がなく膀胱炎が起きたと診断されれば、抗菌薬の内服によって治療します。一般的には14日間程度内服を継続し、症状が治まり、膀胱から細菌がいなくなれば治療は終了です。治ったかどうかは、再度尿検査をして確認します。

膀胱炎が慢性化してしまい、薬が効きにくい細菌(耐性菌)が感染しているような場合などは、より長期間の治療が必要となることもあります。

なんらかの基礎疾患が膀胱炎を引き起こしている場合は、膀胱炎だけの治療をしてもよくならないため、原因となっている病気を探索し、その病気に対しての治療を同時に行います。

特に多いのが尿石症です。尿石症の場合、結石の種類によって異なりますが、結石が大きくなってしまった場合は手術によって取り除くことがあります。

また、専用の療法食に切り替えることで、おしっこの状態を整えることができます。

ストルバイトという種類の結石の場合は療法食でおしっこのpHを整えて結石を溶かすことが期待できますが、シュウ酸カルシウムという種類の結石の場合は療法食で溶かすことが難しいとされています。結石が大きい場合には手術となることが多いです。

︎膀胱炎の予防法

水を飲む猫

猫のストレスの要因と対策を考える

他に原因となる病気がないのに、突如起こる膀胱炎(特発性膀胱炎)は、ストレスが関連した疾患であるということが、少しずつわかってきています。

この場合、再発を防ぐ最も有効な方法は、猫のストレスとなる要因を減らすための工夫をすることです。膀胱炎になる前後で、猫にとって生活の変化はなかったか、他の猫と仲良くできているか、猫にとってトイレは快適な場所や、適切な大きさかなどを確認しましょう。

飲水量を増やす工夫

さらに膀胱炎を予防するもう一つの方法として、飲水量を増やす工夫をしましょう。具体的には、猫は流れる水を好むことが知られているため、上から下などに流れるタイプの給水機を使うことがおすすめです。

また、ご飯もドライフードだけではなく、水分の多く含まれるウェットフードも与えるとより効果的です。

フードを療法食に変える

一度でも膀胱炎になってしまった猫は、それ以降、尿に特化したフードを予防的に食べ続けることがおすすめです。特に尿石症を併発していた場合には、石の種類によって対応するフードの種類も変わってきます。

また、治療に使えるフード、予防に使えるフード、治療にも予防にも使えるフードなど、さまざまな種類があるため、迷った際には動物病院で確認してから選ぶ様にしましょう。

日頃から飲水量や尿の状態をチェックする

猫が1日に必要とする飲水量は体重1キロあたり50mlほどです。飲水量の異常な増加は、下部尿路疾患だけでなく、腎臓病やその他の病気の指標にもなるため、日頃からチェックする様にしましょう。

また、尿の回数や量、匂い、色なども普段から意識して確認することで、異変があった際にすぐに気がつけるようにしましょう。

︎まとめ

トイレのそばに立つ猫

膀胱炎自体は、緊急性の高い場合は少ないですが、なかには尿路結石が原因で尿道閉塞となってしまうことがあり、この場合は、すぐに処置をしないと生命に関わる緊急事態です。

尿が全く出ない、お腹の下の方を触ると硬いもの(膀胱)に触れる、おしっこをする時に痛そうに鳴くなどの症状がある時は、尿道閉塞の可能性があるため、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

その他の膀胱炎の症状が出た場合も、早期に治療を始めることで慢性化することを防げるため、日頃から猫の尿をチェックし、いち早く異変に気づけるように心がけましょう。

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