『キャットステップ』を設置するときに、気をつけたい3つのポイント 安全面や使い勝手は大事!
室内飼いの猫たちの住環境を豊かにする設備として「キャットステップ」が注目されています。猫が安全に、そして快適にキャットステップを使えるようにするには、どんなポイントを抑えるとよいのでしょうか?本記事では、設置する際の3つの注意点を詳しく解説していきますので、ぜひご覧ください。
キャットステップとは?

キャットステップとは、猫が上下運動を楽しんだり、くつろいだりするために、壁や家具に取り付けるアイテムのことです。
ある程度高さが固定されているキャットタワーと比べて、高さも調整しやすく、場所も取らないというメリットがあります。プラスチック製や木製が主流ですが、最近では、強化段ボール製のタイプも登場しているようです。
ただし、賃貸物件にお住まいの場合は、原状回復費用を支払うルールがあるため、壁に穴を開けて取り付けるものは避けた方が賢明です。
突っ張りタイプ・マグネットタイプを選ぶか、収納スペースの一部をキャットステップとみなして、活用するとよいでしょう。
1.落下防止対策を施しているか

運動能力が高い猫ですが、実はキャットステップが原因でケガをすることも珍しくありません。
落下事故により骨折をすると、完治には数か月かかるため、猫にも飼い主さんにも負担がかかります。
インテリア性や価格にばかり意識を向けず、滑りにくい素材や耐荷重性にも注目しましょう。側板がついているタイプを選んだり、キャットステップの上に滑り止めシートを貼ったりするのも有効です。
それでも心配な場合は、キャットステップの下に絨毯を敷き、万が一落下した際も衝撃を緩和できるようにしましょう。
2.キャットステップの上下間隔に配慮できているか

健康な成猫の場合、キャットステップの上下間隔の目安は「35〜40㎝」と言われていますが、猫の年齢や運動神経にも影響されることですので、どの猫にも当てはまる数値ではありません。
体が成熟していない子猫や、太り気味の猫には、ステップを低い位置に取り付けたり、ステップ間の間隔を狭く設定してあげましょう。
老猫の場合は、足腰の衰えが気になりますので、スロープなどの補助を加えるか、設置自体を慎重に検討する必要があります。また、飾り棚にもなる箱型のキャットステップを取り付ける際は、高低差のバランスにも気を配りましょう。
3.猫のケアがしやすいか

猫を動物病院に連れて行ったり、災害で避難したりする必要が出た場合に、吹き抜けほどの高さにキャットステップが設置されていると、猫を捕獲しにくくなります。
おやつでおびき寄せる方法もありますが、警戒心の高い猫の場合は、悪戦苦闘する可能性は高いでしょう。
また、猫は毛玉が溜まって、嘔吐をすることもあるでしょう。嘔吐物を気軽に掃除できないことや、上から嘔吐物が落下してくるリスクが考えられます。
猫の体質や性格に応じて、飼い主さんの手の届く高さや、脚立があれば許容できる高さに調整することも検討しましょう。
まとめ

猫の住環境を豊かにしてくれるキャットステップですが、安全面や使い勝手を意識した設置が求められます。
万が一の落下による骨折を避けるために、耐荷重性や滑りにくい素材を意識したいものです。猫のライフステージや運動能力を加味しながら、キャットステップの上下間隔を調整するとよいでしょう。
平常時は問題なく快適に過ごせていても、動物病院への移動や災害の際に、猫を捕獲できないよう状況になることも避けたいものです。
猫の過ごしやすさだけを重視せず、バランスを考えながら、飼い主と猫の両方が豊かに暮らせる環境を整えましょう。
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