創業60年・老舗ホテルでも43人発症 『ノロウイルス集団食中毒』 ホテルは「心よりおわび申し上げます」
2025-03-16 07:30
島根県は15日、『ホテル 玉泉』(松江市・玉造温泉)で食事をした43人が、食中毒症状を訴えたと発表。
多県にまたがる発症者
松江保健所によると、今月12日、ホテルで食事をした20代~80代の43人が、発熱、吐き気、下痢などを発症した。

ホテルが温泉地にあるため、発症者は島根県、鳥取県、岡山県、山口県、大阪府、熊本県といった多県にまたがっている。
なお、保健所が検査の結果、ホテルの厨房で調理していた3人と、複数の客からノロウイルスを検出。
そのため、ノロウイルスによる集団食中毒と断定した。
会席料理を食べて…
当日に出されたメニューは、刺身や牛ステーキ、焼き魚などの会席料理。

創業60年の老舗ホテルは、ホームページ上で「多大なご迷惑をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。
また保健所は、15日から5日間、ホテルの厨房と食事処を営業停止処分とした。
丁寧な手洗い
今年は、調理従事者の手指からノロウイルスが食品に移り、集団食中毒に発展するケースが非常に多い。

そのため、厚生労働省は調理従事者に対して、調理前後に必ず石けんを使用し、ブラシなどを使って丁寧に手を洗うよう、引き続き呼びかけている。