ウクライナ和平に向け欧州各国など約30の国や機関が会合、ロシアへの圧力強化・プーチン大統領に対し和平交渉への参加要求で合意
イギリスのスターマー首相は、ウクライナの和平にむけたオンラインでの首脳級会合を開き、ロシアへの圧力を強化することで合意したと明らかにしました。
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イギリス スターマー首相
「プーチン大統領が平和について真剣に考えているのなら、それはとてもシンプルなことです。ウクライナへの野蛮な攻撃を止め、停戦に同意しなければなりません」
15日開かれた首脳級会合には、ヨーロッパ各国やウクライナなどおよそ30の国や機関が参加しました。
スターマー首相は会合後の記者会見で、▼ロシアへの経済制裁などの圧力を強化することや、▼プーチン大統領に対し和平交渉の席に着くよう求めることで合意したと明らかにしました。
会合にはカナダやオーストラリア、ニュージーランドも参加し、スターマー首相は「日本を含む他の国からも支援を得ている」としています。
20日には戦闘終結後の「平和維持部隊」の派遣などウクライナの安全の保証について協議するため、軍幹部の会合をイギリスで開くということです。
また、ウクライナのゼレンスキー大統領は会合で、各国に向けて「平和維持部隊」の派遣を含む安全の保証について「明確な立場を示す必要がある」と述べました。
会合後には、領土問題は停戦合意後に議論すべきだとしたうえで、「いかなる占領地もロシアの領土として認めない」と改めて強調しました。
一方、ウクライナが越境攻撃をしているロシア西部クルスク州をめぐり、アメリカのトランプ大統領が「ウクライナ軍がロシア軍に包囲されている」と主張しているのに対し、ゼレンスキー氏は「包囲はされていない」と否定しました。クルスク州ではロシア軍の攻勢が伝えられていますが、「作戦は続いている」としています。