イスラエル軍がガザ大規模攻撃 340人以上死亡 戦闘再開への懸念高まる
イスラエル軍が、パレスチナ自治区ガザに対し大規模な攻撃を行い、これまでに340人以上が死亡しました。イスラム組織ハマスは、イスラエルが「停戦合意に違反した」と反発していて、事態の激化が懸念されます。
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深夜のガザ地区に響く爆発音。別の場所では激しい閃光も。
各地の病院には次々とけが人らが搬送されました。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによりますと、イスラエル軍がガザの広い範囲に空爆を行い、これまでに342人が死亡したということです。
市民
「テントが爆撃された。何十もの遺体やけが人が路上に横たわっている」
アルジャジーラは今年1月の停戦合意以降、最大規模の攻撃とみられると伝えています。
イスラエル首相府
「ネタニヤフ首相がガザに対して『強硬な行動』を取るよう、軍に指示した」
イスラエル首相府は18日、声明でネタニヤフ首相の指示で攻撃を再開したと発表。「ハマスが繰り返し人質の解放を拒否し、アメリカによる提案をすべて拒否したためだ」と主張したうえで、攻撃を強める姿勢を示しています。
一方、ハマスは…
ハマス声明(ロイター通信)
「犯罪者であるネタニヤフと占領軍に、裏切りの侵略の責任を負わせる」
声明で「イスラエルが停戦合意に違反した」と反発していて、ガザでの戦闘が再開される懸念が高まっています。
専門家は、トランプ政権の“後押し”もあったと指摘します。
放送大学名誉教授 高橋和夫氏
「イスラエルとしては元々こうしたシナリオを組んでいました。ホワイトハウスの報道官も、イスラエルから事前に相談を受けていたとはっきり言明していますから、アメリカはイスラエルにある意味OKを出したと見ることができると思います」
そのうえで、停戦継続は「難しくなった」と分析しています。
放送大学名誉教授 高橋和夫氏
「ガザに対する人道支援物資の搬入も止まってますから、ガザはすでに地獄状態ですが、さらに悪くなるということだと思います」