『全身で汗をかく猫』もいるって知っていた?猫の『体温調節』に関する豆知識3選

2025-03-28 16:00

びっしりと被毛で覆われた猫は、いったいどのように体温調節するのでしょうか?今回は、猫の体温調節について考察します。全身で汗をかく珍しい猫もあわせて紹介するので、最後まで読んでみてください。

1.暑いとき

フローリングでヘソ天する猫

猫は普段からあまり汗をかきません。なぜかと言うと、身体の構造上、鼻と肉球にしか汗腺がないからです。全身で汗をかいて体温を調節する人間とは、その点が大きく異なります。ちなみに、猫の平熱は、人間よりも1~2度高い約38~39度です。

では、人間のように汗をかかない猫は、夏場、どのようにして暑さをしのいでいるのでしょうか?

答えは、猫特有の何気ないしぐさ、習慣にあります。

ひとつは、フローリングなどの比較的涼しい場所に寝転がって、ビヨーンと大きく身体を伸ばすことです。身体の表面積を増やすことで、こもった熱を外に逃がそうとします。

もうひとつは、毎日のルーティンとしてこなす毛づくろいです。毛づくろいで身体についた唾液が気化熱となって放出されると、結果的に体温が下がります。

マイペース、かつ、のんびりしているように見える行動も、実は、体温調節の役割を立派に果たしているわけです。それもまた、猫ならではの特徴かもしれません。

2.寒いとき

毛づくろい中の猫

猫はもともと砂漠地帯出身で、例外を除けば、とても寒がりです。冬になると活動量が少なくなり、なるべく暖かい場所を選んで過ごそうとします。

本格的な冬に備えて、秋口からふさふさモコモコの冬毛に生え変わりますが、野生時代には、今の暮らしのように、暖房器具や毛布、猫ベッドもありません。人間みたいに重ね着ができない猫は、どのように寒さを乗り切るのでしょうか?

実は、冬もまた、毛づくろいが猫の体温調節にひと役買っています。ただ、同じ毛づくろいでも、夏と冬とでは、意味合いが少し変わります。

夏は唾液の気化熱によって体温を下げますが、冬場は、毛と毛の間に空気の層をつくって保温します。みなさんが好んで着こなすダウンジャケットと同じ理屈です。

冬の風物詩、猫団子も、ただ猫同士の親密さを築くだけでなく、お互いの体温を持ち寄ってぬくぬくしよう、という現実的な狙いがあります。寒くなってくると、隙あらば、愛猫が飼い主さんの膝に乗りたがるのも、暖を取るための猫なりの快適戦略です。

寒い冬は、愛猫との距離がぐっと縮まる季節であり、愛猫家のみなさんにとっては待望のシーズン到来でしょう。

3.全身で汗をかく猫もいる!

ドンスコイ

これまで猫は基本的に汗をかかないと説明してきましたが、例外的に、全身で汗をかく猫もいます。その代表格が「ドンスコイ」という猫種です。

「ドンスコイ」の特徴は、身体の被毛がほとんどないことです。「スフィンクス」のように、「ヘアレスキャット」のカテゴリーに入ります。1987年にロシアで保護された「バーバラ」という猫が始まりです。

通常の猫と違って、「ドンスコイ」には全身に渡って汗腺があるため、夏場でも汗による体温調節が可能です。それゆえに、皮脂の分泌が活発で汚れがたまりやすく、シャンプーやタオル拭きなど、定期的な皮膚のお手入れが欠かせません。

ちなみに、「ドンスコイ」の性格は温厚で、人懐っこく、飼い主さんに対しても従順です。また、寂しがり屋な一面もあり、長時間のお留守番が苦手。他の猫ともフレンドリーな関係を築けるので、多頭飼いに向いている猫種と言えます。

まとめ

女性の肩に乗るドンスコイ

今回の記事では、猫がどのように体温調節しているのか、主に夏と冬を例に挙げて紹介しました。

夏であれ、冬であれ、毛づくろいは、猫が体温調節するうえで大切な手段です。ただ、同じ行為でも、季節によって意味が違ってきます。

猫の日常には不思議がいっぱい詰まっています。これからも愛猫を間近で観察しながら、猫の面白さを発見してみてください。

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