【後編】贅沢にもほどがある!勝浦「万清楼」で旅館史上最高プランを体験

2025-04-01 08:00
【後編】贅沢にもほどがある!勝浦「万清楼」で旅館史上最高プランを体験

前編は万清楼の館内を中心に紹介したが、後編はいよいよ旅館史上最高級の会席料理をお伝えする。

実食!「伊勢海老や鮑、熊野牛など豪華食材をふんだんに使った熊野の至宝会席」

通常は会席仕立てなので1品ずつ供される。

早速、このプランの真骨頂である夕食をリポートしよう。旅館史上一番豪華な料理プランとあって、高級食材のオンパレード。生マグロはもちろん、アワビ、伊勢海老、和牛(熊野牛)、鯛、白子……。全皿に高級食材が鎮座すると言っても良いほど。

生マグロもアワビも伊勢海老も、「造り」「ステーキ」「天ぷら」「カツ」など様々な調理法がなされているのにも感心する。産地だからこそできる変化球だろう。

まずは前菜盛り合わせ。さすが高野山のふもと、胡麻豆腐も添えられているのが嬉しい。伊勢海老の炙り寿司は、表面を香ばしく炙って甘みが増した海老の食べ応えに驚く。何気ない「鯛の子玉締め」も、出汁が優しくて上品な味。

見よ!この伊勢海老と鮑とマグロの競演を!

これ夢だろうか!?と嬉し泣きするほど豪華なお造りの盛り合わせ。海老を口に入れた瞬間、「ブリン!」と音が出るほどの弾力に歯が押し返された。さっきまで生きていたに違いない。これでもかというほど甘く、うっかり「マグロより海老が主役じゃ!?」などと疑ってしまった……が、マグロを口にして「すいません」と詫びた。

赤身からすでに、これまでの人生で食べてきたマグロって何だったのだ……と過去を恥じたくなるほど鉄臭さゼロ。爽やかな香りが鼻に抜け、「これが冷凍していない身の味か!」と絶叫したくなった。

そして、トロ。無理矢理肥えさせて霜降りにしたトロとは別物の、自然な、さらりとした脂。ギトギト感が全くない。なのに融点が低いため、口の中の温度でふわっととろける。

鯨のお造りにも仰天した。実は「うわー、鯨、苦手なんだよなあ」と身構えながら食べたのだが、これは知っている鯨とは別の生き物。魚でも肉でもないような濃厚な旨みが舌の上に広がる。ニタリクジラだそうだが、クセのある鯨ベーコンや鯨カツなどと別物だ。生姜醤油で後味が締まる。

アワビは陶板焼きでもまるまる1個登場。80~100gほどあるそうだ。生きたまま塩で〆てあり、余計な水分が抜け身が締まっている。火を入れるとキュッキュッといいながら躍り、バターを溶かすとジュワジュワとエキスが弾ける。

火が通った頃に仲居さんが切り分けてくれ、アツアツを口へ。う~ん、造りは造りでコリコリ食感で良いが、火を通すとこんなにソフトになるのか!力を入れずともフニッと噛み切れる。噛み締めるほどに滋味深い旨みがじわじわと。

「いや、生で食べれるでしょ」というほど美しいピンク色のトロを、豪快にステーキに!中がレアなぐらいで皿に上げ、ゴマポン酢に付けていただく。キハダマグロのトロは、しつこくない脂でパクパクいけてしまう。「マグロは大きいほど美味しいですからね。かなり重量があるものを当館専用にキープしてもらっています」とのこと。

これほどの魚介料理を連打した挙句、さらに肉とはなんという狼藉。この「熊野牛」も他の地域では食べられない地元ブランド牛。サシの入りが細やかで赤身とのバランスがちょうどよく、肉質が非常に柔らかいのが特徴だ。

大ぶりのモモ肉を、出汁を張った鍋でくつくつと。はりはり鍋なので水菜と一緒に湯通しし、すき焼き風に溶き卵で味わう。1枚のボリュームがかなりあるのに、ほど良い脂の入り方なので、パクパクいける。牛肉って飲めるんだな。

マグロは中がレアでしっとり、衣はサックリ。

ふう、お腹いっぱい……と一息つこうと思いきや、巨大な伊勢海老やマグロの天ぷらが! 明らかにこのコース、1人前よりはるかに量が多いが、どれも人生で味わう機会のないような極上食材なので、「ハイ喜んで!」と箸を伸ばしてしまう。

サックリ揚がった伊勢海老は、頭部分まできれいに食べ尽くすほど身が詰まっている。下に白子の天ぷらが隠れていて「ヒャッホー」と小躍りした。

今度こそ〆だ。「白ご飯もご用意できますが、お腹いっぱいという方も多いので“そば米”の雑炊でさらっと」。和歌山ならではの梅干しも入り、胃に優しくスルスルと落ちていく。

日本人が思いつく限りの豪華食材を盛り込んだと言うべき「至宝会席」。正直、この料理だけでも銀座あたりに行ったら1人5~7万円は下らないだろう。なのに宿泊、温泉も込みでシーズンオフなら1人3~4万円台(2名利用時)からとは。これは行かない手はない。

締めくくるのはまだ早い!お楽しみは朝食にもある

朝食は全プラン共通だが、こちらも地元の恵みが満載。和歌山産のコシヒカリをゲストが食べる時間に合わせて炊き上げ、ご飯の友を多種用意。やはり生マグロに、ふろふき大根、焼き豆腐胡麻ポン酢、ひじきの煮物、しそわかめの佃煮など。

メインおかずと言えるのは……写真左奥で輝く「イラギ」!

イラギって何?だと思う。実はこれ、サメなのだ。勝浦ではマグロと一緒にサメがよく獲れるため、その身を干物にして食べる文化があるのだそうだ。ヨシキリザメをみりん干しにしてあり、石板で炙っていただく。

脂が染み出て身がぷくっと焼き上がったイラギは、食べると香ばしく、見た目に反して柔らかな食感。味が濃く、どう考えても酒のアテだ。

丁寧に作られた出汁巻のふるふるな仕上がりにも感動した。昆布が主張する関西風とは違い、鰹節が香る淡やかな味わいだ。薄餡仕立てなのもお腹に優しい。

朝のマグロですら身がもちっと弾力があり、生マグロへのリスペクトが一層高まる。またもや酒が欲しくなった。まあ飲んでも良いのだ、贅沢な旅の朝なので。

夢のような1泊2日の「万清楼」。正直言って最初は「マグロなんかどこでも食べられるし」とあなどっていたのだが、「生マグロ日本一の街」はレベチだった。冷凍とは明らかにもっちり感もみずみずしさも格段に違う。造り、炙り、焼き、天ぷら……それぞれの調理法で新たな美味しさが引き出される。さらに伊勢海老やアワビ、熊野牛、鯛やサメや鯨まで、一生分の贅沢料理を味わった気がする。

このプランは昨年末からのスタートだが、まだあまり知られておらず、空きがある日も多いという。だが最近、那智勝浦にこれまで来なかった欧米客が激増しているそうだ。インバウンド以外にも、万博ついでに和歌山を回る人も増えるだろう。ゆったり泊まるなら今だ! できるなら「ホテル浦島」と「万清楼」をセットで2泊することをオススメする。両館の魅力をそれぞれ堪能できるはずだ。

万清楼
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦448
URL:https://urashimaresortsandspa.jp/wakayama-manseiro/

  1. 「衆院選の大勝」「党内の機運醸成」が追い風に 皇室典範改正案は17日成立見通しも…国民の理解に課題 短時間の審議は理解に繋がったか【記者解説】
  2. 被害の男性(63)語る「目はもう いっていた」 大分・佐伯市での4人死傷事件 緊迫した事件当時の様子 野下博司容疑者を殺人未遂容疑視野に捜査
  3. 消費税減税めぐる国民会議の結論「8月上旬で間に合う」認識明らかに 高市総理が野党6党と党首討論 “中傷動画”めぐる報道を重ねて否定する場面も
  4. 【高市総理×みらい・安野貴博党首】消費税減税「総理が決断するタイミング近づいてきている」消費税減税や皇室典範など重要法案残る中で…党首討論で交わされた論戦【全文掲載】
  5. 【速報】第175回芥川賞は小砂川チトさんの『ゾンビ回収婦』 3回目のノミネートで受賞
  6. 【高市総理×公明・竹谷とし子代表】「市場は警鐘を鳴らしている」消費税減税や皇室典範など重要法案残る中で…党首討論で交わされた論戦【全文掲載】
  7. 【高市総理×参政・神谷宗幣代表】「政治家もしっかり国民の知る権利にこたえて」消費税減税や皇室典範など重要法案残る中で…党首討論で交わされた論戦【全文掲載】
  8. 【局地的に雷雨のおそれも】関東は午後から大気の状態不安定に…平野部も注意 西日本~北日本では35℃以上の猛暑日&熱帯夜に【あすの天気】
  9. 【高市総理×立憲・水岡俊一代表】「私たちはだまされたのでしょうか」消費税減税や皇室典範など重要法案残る中で…党首討論で交わされた論戦【全文掲載】
  10. 中国 6月の新築住宅価格 主要70都市のうち49都市で値下がり
  1. 集団登校中の小1女児が車にはねられ死亡 信号のない交差点で横断歩道を渡っていたところ 運転手の40歳男逮捕 愛知・小牧市
  2. 「BreakingDown」出場の自称インフルエンサーの男(37)を逮捕 神奈川・藤沢市の海の家で不同意性交未遂か 容疑を否認
  3. 【速報】東京・西東京市の交差点で通学中の小3男児(8)が貨物自動車にはねられ死亡 貨物自動車の50代男性運転手から任意で話聴く 警視庁
  4. 1人死亡のゴムボート転覆事故でナマコ密漁の疑い浮上 男ら6人逮捕 北海道・稚内市
  5. 【速報】東京・高田馬場ライブ配信中女性刺殺事件 殺人などの罪に問われた男に懲役16年の実刑判決 東京地裁
  6. 仕事のストレスで精神障害 昨年度の労災認定1082件で7年連続過去最多 上司などからの「パワハラ」が最も多い要因に 「セクハラ」「カスハラ」が続く 厚生労働省
  7. 38回の指導・警告も改善されず 上野・アメ横で路上営業か 道交法違反の疑いで書類送検 通行の妨げになるかたちでテーブルなど並べ
  8. 「月450万円以上の売り上げ」中国でAI活用し1人で業務完結する「ひとり会社」が急増 半年で286万社が登録 持続的な成長の担い手になるか
  9. 【クロマグロ“獲れすぎ”】“海のダイヤ”豊漁で異変 国際会議「漁獲枠25%拡大」は突如メキシコ反対で合意ならず【news23】
  10. 【速報】点滴チューブに排せつ物混入し入院患者の75歳男性を殺害か 51歳の助産師の女を殺人容疑で逮捕 千葉・柏市
  11. 金利上昇で奨学金返済に影響 「そんな金利見たことない」 返済苦で狭まる“将来の選択肢” 救済制度はあるのか?【news23】
  12. 【速報】「副首都」法案が衆議院の特別委員会で可決 自民・維新・みらいの賛成多数 中道・参政・共産は反対 国民も反対に回る