犬が『精神的苦痛』を感じたときにする行動7選 心にダメージを受けてしまう原因とは?

2025-04-04 20:00

犬は私たちと同じように感情を持ち、不安やストレスを感じることがあります。しかし、言葉を話せないため、精神的な苦痛を抱えていても飼い主に直接伝えることはできません。そんなとき、犬は行動でサインを送っています。もし愛犬がいつもと違う仕草を見せたり、元気がなかったりしたら、それは心がダメージを受けているサインかもしれません。この記事では、犬が精神的苦痛を感じたときに見せる行動と、その原因について詳しく解説します。大切な家族である犬の気持ちを理解し、安心できる環境を整えてあげましょう。

犬が『精神的苦痛』を感じたときにする7つの行動

しょんぼりしているパグ

犬が精神的なストレスを抱えているとき、その気持ちは行動となって表れます。普段と違う仕草や態度が見られたら、それは犬からのサインかもしれません。ここでは、精神的苦痛を感じたときによく見られる行動を紹介します。

1.過剰なグルーミング

犬は体を舐めたり、軽く噛んだりして毛づくろいをします。しかし、同じ場所を何度も執拗に舐めたり、噛み続けてしまう場合は要注意です。

ストレスや不安を感じたとき、気持ちを落ち着かせるためにこの行動をとることがあります。ひどい場合は皮膚が炎症を起こしたり、毛が抜けてしまうこともあります。

2.震えたり、体を小さくする

犬が精神的な負担を感じると、体を丸めたり小さくしたりして不安を表します。特に、何かに怯えているときは体を震わせることも。

雷の音や花火、大きな物音などが原因になることが多いですが、日常的にこのような様子が見られる場合は、心の負担が積み重なっている可能性があります。

3.急に攻撃的になる

普段は穏やかな犬でも、強いストレスを感じると攻撃的になることがあります。これは「自分を守るため」の行動の一つです。

いつもは甘えてくるのに、急に唸ったり、吠えたり、噛んだりするようになった場合は、精神的に追い詰められている可能性があります。

4.無気力になり、遊ばなくなる

好きなおもちゃで遊ばなくなったり、散歩に行きたがらなくなったりするのも、精神的な苦痛のサインかもしれません。犬にとって遊ぶことや散歩は本来楽しい時間ですが、それすら楽しめなくなっている状態は、心に大きな負担がかかっている証拠です。

5.過剰に飼い主に依存する、または逆に距離をとる

犬によっては、不安を感じると飼い主に強く依存するようになります。ずっと後をついてきたり、離れると落ち着かなくなったりすることが特徴です。

一方で、逆に距離を取る犬もいます。あまり近づかなくなったり、一人で過ごしたがったりする場合も、ストレスのサインとして考えられます。

6.食欲が落ちる、または異常に食べる

精神的なストレスは食欲にも影響します。いつもはごはんを楽しみにしているのに急に食べなくなったり、逆に過剰に食べてしまったりすることがあります。特に、食欲不振が続く場合は体調不良の可能性もあるため、注意が必要です。

7.トイレの失敗が増える

しつけが済んでいる犬が突然トイレを失敗するようになった場合も、精神的な負担が関係していることがあります。環境の変化や飼い主の態度の変化に敏感に反応し、不安を感じることで普段の習慣が乱れてしまうことがあります。

犬が精神的苦痛を感じる主な原因

うなる犬

犬がストレスを感じる原因はさまざまですが、その多くは環境の変化や飼い主との関係に関係しています。精神的な負担が続くと、犬の健康にも悪影響を及ぼすことがあるため、ストレスの原因を理解し、できるだけ取り除いてあげることが大切です。

環境の変化

犬は環境の変化に敏感な動物です。引っ越しや模様替え、家族の増減(新しい家族の誕生や別れなど)があると、不安を感じることがあります。特に、長年住み慣れた場所から急に新しい環境に移ると、落ち着かない様子を見せることが多くなります。

長時間の留守番や孤独感

犬は本来群れで暮らす動物のため、長時間ひとりで過ごすことが大きなストレスになることがあります。

特に、普段飼い主と多くの時間を過ごしている犬ほど、急に長時間の留守番をさせられると、不安や寂しさを感じやすいです。寂しさから無駄吠えをしたり、物を噛んでしまったりすることもあります。

しつけの方法が厳しすぎる

しつけは犬と快適に暮らすために必要ですが、厳しすぎる方法は逆効果になることがあります。大きな声で怒鳴ったり、体罰を与えたりすると、犬は「自分は愛されていない」と感じ、恐怖やストレスを抱えてしまうかもしれません。

しつけは、叱るよりも褒めることを意識することで、犬も安心して学べるようになります。

騒音や強い刺激

大きな音や強い光などの刺激も、犬にとってストレスの原因のひとつです。特に、雷や花火の音を怖がる犬は多く、強いストレスを感じると震えたり、隠れたりすることも。また、近所の工事の音や掃除機の音など、日常生活の中にも犬が苦手とする音はたくさんあります。

他の動物や人間との関係ストレス

新しく家族にペットが加わったり、知らない人と接する機会が増えたりすると、犬がストレスを感じることがあります。また、過去に怖い思いをした経験がある犬は、特定の人や動物を警戒しやすくなります。

飼い主のストレスを感じ取る

犬は飼い主の気持ちに敏感で、飼い主が忙しくて余裕がなかったり、落ち込んでいたりすると、その雰囲気を察して犬も不安を感じることがあります。飼い主がリラックスして過ごすことは、犬の心の安定にもつながります。

犬の精神的苦痛を和らげるためにできること

引っ張りっこ

犬がストレスを抱えたまま過ごすと、心身の健康に悪影響を及ぼすことがあります。下記のような対策で、飼い主ができるだけ快適な環境を整え、安心して過ごせるようサポートすることが大切です。

  • 適度な運動や遊びでストレスを発散させる
  • スキンシップを増やして安心感を与える
  • 落ち着ける環境を整える
  • ポジティブなしつけを心がける
  • 飼い主自身もリラックスする

犬は本来、飼い主と関わることが大好きな動物です。一緒に遊んだり、スキンシップを取ったりすることで、安心感を得ることができます。

ただし、過度にかまいすぎると依存心が強くなり、逆に不安を感じやすくなることもあるため、適度な距離感を保つことが大切です。

また、飼い主自身が余裕を持って接することも、犬の安心感につながります。愛犬の気持ちに寄り添いながら、穏やかに過ごせる時間を大切にしていきましょう。

まとめ

リラックスして眠る柴犬

犬は感情豊かで、私たちと同じように精神的な苦痛を感じることがあります。しかし、言葉を話せないため、ストレスや不安を行動で表します。飼い主がそのサインに気づき、適切に対応することが大切です。

精神的苦痛の原因は環境の変化や孤独、飼い主との関係性などさまざまですが、適度な運動やスキンシップ、安心できる生活環境を整えることで、犬のストレスを軽減できます。犬は飼い主と一緒に過ごす時間を何よりも大切にしているため、日々の触れ合いを大事にしながら、心の健康を守っていきましょう。

また、飼い主自身がリラックスして過ごすことも、犬にとって安心につながります。犬と飼い主が共に穏やかに暮らせる環境を整え、信頼関係を深めていくことが、犬の幸せにもつながるでしょう。

関連記事

「愛情を受けている犬」と「愛情不足な犬」の違い
犬の鳴き声がもつ意味とは?犬の気持ちを理解してしつけや騒音対策に生かそう
『体重5~6キロくらいに育つ小型犬』と言われて飼った結果…想像を超える『衝撃の現在』が53万再生「思った以上で笑ったw」「風船かとw」
『緊張する赤ちゃん犬』を飼った結果→5日後…愛おしすぎる『環境に慣れすぎな光景』が10万再生「肝が据わってるw」「大物になりそう」
『大型犬を飼うということ』飼い主の覚悟と現実…想像をはるかに超える『イタズラの記録と歴史』が50万再生「素敵な考え方」「犬飼の鑑」と絶賛

  1. 「進路の遠くの方を見ていた」東京・板橋区で小5の男の子がトラックにひかれ死亡 運転していた会社員を現行犯逮捕【news23】
  2. 妊娠・出産を理由に「不戦敗」となるタイトル戦の規定削除 日本将棋連盟が発表
  3. たまご価格が過去最高値 1パック308円 エッグショック超え
  4. トランプ大統領がイギリスBBCを提訴 約1兆5000億円請求 “恣意的編集”めぐり
  5. 【速報】カンボジア南部シアヌークビルで日本人16人拘束 特殊詐欺に関与か 中国系企業によるカジノ開発などの影で国際犯罪拠点に
  6. “衆議院の議員定数削減”来年の通常国会で成立を目指すことで合意 高市総理と維新・吉村代表が会談
  7. 「自称・一夫多妻」の男とその妻ら3人逮捕…20代女性との性交動画を盗撮し動画サイトに投稿したか 警視庁
  8. 不動産所有者の“国籍”把握の仕組み導入へ 登記申請時に国籍申し出を義務づけ
  9. 中国広東省でコカイン430キロ押収 アメリカからの情報により摘発 米中「麻薬取り締まり」協力をアピールか
  10. バレーボール世界最強クラブ決定戦が開幕!日本勢は大阪ブルテオンが初戦で地元ブラジルチームに快勝
  11. 世界初オーストラリアで16歳未満“SNS禁止法”施行 12歳「TikTokが使えなくなった」各国で進む“SNS規制”日本では?【news23】
  12. 【速報】アメリカ11月の雇用統計 前月比6万4000人増加で市場予想を上回る 失業率は4.6%に悪化