東大が六大学野球で“初めてのビデオ検証” 「セーフ」の判定覆り、成功第1号に【春季リーグ戦】
TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-04-15 11:38

■東京六大学野球春季リーグ戦 第1週第2日 早大13ー3東大(14日・神宮)
100周年を迎えた東京六大学野球。長い歴史の中、今春季リーグ戦で初めて導入された“ビデオ検証”が、14日に行われた早大ー東大の2回戦で初めて適用された。
今回、初めてビデオ検証が行われたのは5回表、無死一、三塁で東大が守備についた場面だった。一塁走者の早大・小澤周平(4年)が盗塁。微妙なタイミングも、二塁塁審は「セーフ」の判定だった。ここで東大・大久保裕監督がベンチから出てくると球審にリーグ初となる“ビデオ検証”を要求した。
バックスクリーン上にも「ビデオ検証」の文字が映し出されると、4人の審判員が集まった後にビデオルームにて検証へ。その間、スタンドに集まったファンからはどよめきが上がった。約2分間の検証の末、「セーフ」から判定が覆り「アウト」に。成功第1号となった東大は大久保監督、選手たちがベンチの中で歓声を上げた。
さらに東大は7回表にもビデオ検証を要求。早大の3番・小澤が二ゴロを放つと、一塁ベースカバーに入った東大の投手・前田理玖(3年)と競争になり、際どいタイミングに。「セーフ」の判定に、東大・大久保監督がビデオ検証を要求したが、ここは判定が覆らず。検証の権利を失い、失点にもつながった。
今月10日に開かれた理事会で承認されたビデオ検証。各チームが検証を要求出来るのはプロ野球の9イニング2度とは異なり、9イニング1度のみ。延長戦も1度のみ要求が可能だ。判定が覆った場合はカウントされない。選手からの要求は出来ず、監督が審判にビデオ判定を要求するというルールが設けられている。