食欲旺盛な愛猫、実はトラブルサイン?猫の『危険な過食』5つの原因

2025-04-18 11:00

「うちの子、よく食べるから元気そうで安心」――そう思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか?けれど、実は“食欲がある=健康”とは限らないんです。病気やストレス、食事内容の問題など、過食の裏には見逃してはいけない原因が潜んでいることも。この記事では、猫の『危険な過食』にまつわる5つの原因を中心に、飼い主さんが気をつけたいサインや対処のヒントをわかりやすく解説していきます。

猫の過食の原因5つ

ごはんを食べる猫

猫の過食には、さまざまな背景が関係していることがあります。単なる食いしん坊と思いきや、実は病気のサインだったり、環境によるストレスが影響したりしていることも。

ここでは、特に注意すべき5つの代表的な原因について解説していきます。

1.病気が関係しているケース

猫が異常に食べたがるとき、まず疑いたいのが“病気”の存在です。とくに以下のような疾患では、猫の食欲が急激に増すことがあります。

【甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)】
中高齢の猫に多く見られるホルモン系の疾患です。甲状腺ホルモンの分泌が過剰になることで代謝が異常に活発になり、食べても食べても体重が減るという症状があらわれます。

「いっぱい食べるのに痩せてきた…」という場合は要注意です。

【糖尿病】
血糖値をコントロールするインスリンの異常によって、エネルギーがうまく使えず常に空腹を感じるようになります。水をたくさん飲み、尿量が増えるのも特徴です。進行するとたくさん食べるのに痩せるなどの変化が見られる場合もあります。

【寄生虫(消化管内寄生虫)】
猫の腸内に寄生虫がいると、慢性的に炎症を起こしている状態に近づくため食べても太らず満たされないことが多いです。下痢や嘔吐、体重減少を伴うこともあるため、定期的な検便や駆虫が大切です。

2.ストレスや不安による食べ過ぎ

猫はストレスを感じると、安心感を得るために過食に走ることがあります。引っ越しや飼い主の不在といった環境の変化、多頭飼いによる食事の競争などがきっかけになることも。

また、不安や寂しさから“情動性過食”を起こすこともあるという説もあります。こうした場合、単なる空腹ではなく、心の不調が食欲としてあらわれるのが特徴です。猫がリラックスできる空間づくりや、個別に食事できる環境を整えることが改善の鍵になります。

3.栄養バランスの偏り

猫の過食には、栄養バランスの崩れが影響していることもあります。質の低いフードでは満腹感が得られにくく、栄養素が不足していると、本来必要な栄養が満たされず、空腹感が続いてしまうのです。

また、年齢や活動量に合っていないカロリー設計も、過剰な食欲の原因に。猫は肉食動物であり、高タンパク・高脂質な食事が基本です。パッケージの成分表示を確認しながら、栄養バランスを見直してみましょう。

4.習慣としての過食行動

猫は「鳴けば食べ物がもらえる」と学習すると、それが習慣となり過食を引き起こすことがあります。可愛さに負けて毎回ごはんやおやつを与えていると、空腹でなくても要求行動が固定化され、「食べる=ごほうび」として刷り込まれてしまいます。

また、食事を愛情表現と誤解してしまうケースも。食事は適切なタイミングと量で与え、スキンシップや遊びなど別の形で愛情を伝えることも大切です。

5.年齢や活動量の変化

猫の食欲は、年齢や活動量に応じて変化します。子猫は成長期のためよく食べますが、成猫やシニア期になると運動量が減り、若い頃と同じ量を食べていると過食や肥満の原因となります。

年齢や体重、日々の活動量に応じたカロリー計算を見直すことが重要です。食欲が変わったタイミングで食事内容を調整し、適切な量を与えることで、健康管理につながります。

過食に気づくためのチェックポイント

ごはんを待つ猫

猫の過食は、飼い主さんが日常の中で気づけるサインがたくさんあります。「最近よく食べるな」と感じたときこそ、見逃さずに観察してみましょう。

食事量や回数が急に増えた

これまでより食べるスピードが速くなったり、食事の回数を増やそうとする様子があれば要注意。特に、時間を問わず食べ物を欲しがるようになった場合は異変のサインかもしれません。

食後すぐにまた食べたがる

十分に食べたはずなのに、すぐにまたフードボウルの前に座ったり、飼い主に「もっとちょうだい」と催促する行動は、満足できていない証拠です。

ゴミ箱や人間の食事を漁ろうとする

これまでしなかった行動を急に始めた場合、強い空腹感や食への執着が原因かもしれません。誤食や中毒のリスクもあるので要注意です。

体重の変化や体型の異常

食べているのに痩せている、あるいは急激に太った場合は、病気や栄養バランスの問題が隠れている可能性があります。体型や体重の定期チェックは健康管理の基本です。

鳴いて催促する頻度が増えた

特定の時間や状況で鳴くようになった場合「このタイミングで食べられる」と学習してしまっているかもしれません。習慣化する前に行動を見直す必要があります。

まとめ

キャットフードをもらう猫

猫の過食は、単なる“食いしん坊”では片づけられない複雑な問題を含んでいることがあります。病気やストレス、栄養の偏りや生活習慣など、原因はさまざま。日々の観察の中で少しでも「いつもと違うな」と感じたら、早めに動物病院で相談することが大切です。

愛猫がずっと健康でいてくれるように、“よく食べる”というサインを見逃さず、大切な気づきにつなげていきましょう。

関連記事

飼い主さんが目を離した隙に『保護赤ちゃん猫と先住猫』が…まさかの光景に涙があふれでると97万再生「アカン、泣きそう」「素晴らしい愛情」
猫が幸せを感じた時にみせる10の仕草
猫が甘噛みをする6つの理由としつけ方法
次男に『猫が猫背やで』と言われて…いやいやと思いつつも確認してみた結果→想像以上の姿に大爆笑「"つ"になりかけてるw」「小さな鳥w」
娘がゲーム中に子猫と毛布の中に入っていたら…とんでもなく可愛い『たまらない瞬間』が19万再生「うらやましい光景」「天使」

  1. 「お酒にまつわる事件や事故に巻き込まれないように」モデルの倉本康子さんが一日署長 忘年会シーズンで賑わうJR神田駅周辺で“違法客引き”に注意呼びかけ 警視庁
  2. おこめ券の経費率25%?物価高対策「3000円」配るなら商品券?現金給付?自治体独自支援のコストと“不公平”の壁【Nスタ解説】
  3. 【速報】「兄を包丁で刺した」水戸市の住宅で50代男性が胸や首を刺され死亡 同居する54歳の弟を緊急逮捕
  4. 横浜赤レンガに“ポケモンの冬”が出現!ピカチュウが灯すホリデー体験『Pokémon Happy Holidays』
  5. インドネシア豪雨 死者1000人超に 日本赤十字社看護師「安全な水と感染症対策を」泥水を綺麗に洗浄できず、皮膚性疾患も
  6. 【瀬戸康史】“舞台の弟”が“本当の弟”に 妹・瀬戸さおりさんと宮﨑秋人さんの結婚を祝福 「まさか秋人がほんとに弟になるとは...」
  7. 「何度でもトライしてほしい」元バドミントン日本代表の桃田賢斗選手が多摩少年院で特別授業 “トクリュウ”や暴力団への加入防ぐねらい 警視庁
  8. 【新しい学校のリーダーズ・SUZUKA】“チラシを受け取ってもらえて幸せでした” timelesz・寺西拓人は初体験のチラシ配布に“ハンドクリームを塗ったことかな?”と笑い誘う
  9. 日銀 0.75%に利上げへ 30年ぶり高水準
  10. 高額療養費制度の見直し案 月々の自己負担上限額を引き上げや所得区分の細分化などが盛り込まれる 長期治療の患者に配慮し「多数回該当」は維持 厚生労働省
  1. 東京・足立区14人死傷ひき逃げ 危険運転致死とひき逃げ容疑で男(37)を再逮捕 赤信号を無視し時速約75キロで交差点進入か 警視庁
  2. 「人懐っこいクマ」のはずが…なぜ?中国の動物園のクマが飼育員に襲いかかる
  3. 瀬戸康史の妹・瀬戸さおりが結婚を発表 お相手は俳優の宮﨑秋人「夫婦として互いを支え合いながらあたたかい家庭を築いていきます」
  4. 【 中村雅俊 】 初映画監督作品 “ 出演者がほぼ亡くなり脚本が出来るか心配だった ”
  5. 日銀 0.75%に利上げへ 30年ぶり高水準
  6. 「今年は韓国パンが注目された」“映え”を重視し穴がない?“もちもち”食感の韓国ベーグルが人気【Nスタ解説】
  7. 赤坂の個室サウナ店で火事 30代男女2人が死亡 “背もたれや座る部分が黒く焦げ、やけど” 警視庁が捜査
  8. シドニーで15人死亡銃撃事件 容疑者は親子で“ユダヤ系狙ったテロ”か 犯人につかみかかり銃を奪った男性も… オーストラリアの観光名所・ボンダイビーチ
  9. 佳子さま “緑豊かなまちづくり”を表彰する式典でスピーチ
  10. 【瀬戸康史】“舞台の弟”が“本当の弟”に 妹・瀬戸さおりさんと宮﨑秋人さんの結婚を祝福 「まさか秋人がほんとに弟になるとは...」
  11. 受験塾が突然音信不通に…生徒らから訴え相次ぐ 社長は「会社を乗っ取られた」と主張も“委託先”は否定 東京に本社の「SS義塾」
  12. 赤坂の個室サウナ店で男女2人が倒れているのが見つかる その後死亡 警視庁が原因を捜査