大谷翔平 1試合で外角高めの速球にアジャスト 6試合ぶりの5号、チームも今季初の2ケタ安打で連敗ストップ

■MLB ドジャース 5ー3 ロッキーズ(日本時間15日、ドジャースタジアム)
ドジャースの大谷翔平(30)は15日、本拠地でのロッキーズ戦に“1番・DH”で先発出場、5打数3安打1打点で今季3度目の3安打をマーク、チームも今季初の2ケタ安打で勝利、連敗を2で止めた。
ドジャースは3カード連続負け越し、首位のパドレスとは2.5ゲーム差の3位。大谷も直近3試合は11打数1安打、打率.091、四球なしと勢いが止まってきた。それでも対戦カードが変わり相手は3連敗中で今季まだ3勝、ナ・リーグ西地区最下位のロッキーズ、大谷も昨季は53打数24安打、打率.453、5本塁打と得意なチームとなっている。
ロッキーズの先発はA.センザテラ(30)。通算成績は5打数3安打、打率.600と相性の良い投手。1回の第1打席、1球目から前日から攻められている外角高めのストレート。ここに目線を合わせられると。3球目は内角低めにシンカー、これを避けるように見逃したがストライク。カウント2-2と追い込まれたが、大谷はシフトチェンジして外角低めのカーブをコンパクトに当てていきライト前へ2試合ぶりのヒットを放った。
大谷が出塁すると2番・M.ベッツ(32)が甘く入ってきたスライダーを逃さず、レフトへ11試合ぶりとなる今季4号先制ツーランを放った。
3回、先頭で迎えた第2打席、カウント1-1から内角高めのストレートをまたも避けるように見逃したがストライク。内角に微妙なゾーンのズレが見られた。それでもカウント2-2から前日から苦しめられていた外角高めのストレートを完璧にとらえて、久しぶりの“確信歩き”で6試合ぶりの5号ソロをセンターへ放った。
4回には2死一、三塁で大谷の第3打席、カウント3-0とロッキーズバッテリーが勝負を避けたように見えたが、そこから2球ストライクを奪いフルカウントに。そして、6球目、外角低めのチェンジアップを上手く拾ってセンター方向へ、打たれた瞬間、ロッキーズのセンザテラは頭を抱え、大谷はゆっくりと打球方向を確認した。しかし、打球が上がりすぎてフェンス手前で失速し、ライトフライ。ベンチに戻る大谷は悔しそうに大きく手を叩いた。
6回、1死走者なしで迎えた大谷の第4打席、ロッキーズは2人目左腕のL.ペラルタ(24)、カウント0-1から内角高めから入ってくるカーブにストライクの判定。大谷もこれには驚いた表情を見せた。そして、カウント2-2から外角低めに逃げていくカーブにバットを合わせてセカンド内野安打。大谷が足でヒットとして、ドジャースは今季はつの2ケタ安打をマークした。
8回には先頭打者で迎えた第5打席、ロッキーズは4人目のV.ポドニック(25)、カウント1-0から真ん中高め97マイル(156キロ)のストレートを捉え、大谷も打った瞬間に打球を確認したが、打球角度が34度とやや上がりすぎて大きなレフトフライに倒れた。それでも、前日から打ちにいっているストレートを1試合でアジャストした。
大谷は5打数3安打1打点で今季3度目の3安打をマーク、チームも今季初の2ケタ安打で勝利、先発のD.メイ(27)が約2年ぶり709日ぶりの白星、連敗を2で止めた。
そして、ナ・リーグ西地区首位を走るダルビッシュ有(38)、松井裕樹(29)が所属するパドレスは本拠地で今永昇太(31)、鈴木誠也(30)が所属するカブスと対戦。日本人選手の出場はなかった。試合はパドレスがF.タティスJr(26)が2本塁打でリーグトップタイに並ぶ6号、パドレスが快勝し、開幕から本拠地では11戦全勝と圧倒的な強さを見せた。