犬にとって危険な『6つの観葉植物』万が一、誤食してしまったときの症状とは
近年、インテリアとして「観葉植物」を飾る家庭が増えています。しかし、その中には犬にとって危険な植物も存在するのをご存じですか?愛犬が誤って口にしてしまうと、中毒症状を引き起こし、最悪の場合、命に関わることもあります。今回は、愛犬が万が一危険な植物を誤食してしまった場合の対処法などを詳しく解説します。
犬にとって「危険な観葉植物」6選

1.ポトス
ポトスには「シュウ酸カルシウム」という成分が含まれており、犬が口にすると、口内炎や嘔吐、下痢、よだれ、嚥下困難、呼吸困難などの症状が現れることがあります。
重症化すると、腎不全や神経症状を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。ポトスは犬が届かない場所に置くか、犬がいる家庭ではポトスの栽培を避けるようにしましょう。
2.ドラセナ
ドラセナには「サポニン」という成分が含まれており、犬が噛んだり食べたりすると、嘔吐、下痢、よだれ、食欲不振、抑うつなどの症状が現れることがあります。重症化すると、麻痺や痙攣を引き起こす可能性もあります。
3.アイビー
アイビーには「トリテルペノイドサポニン」という成分が含まれており、犬が噛んだり食べたりすると、嘔吐、下痢、よだれ、腹痛、皮膚炎などの症状が現れることがあります。重症化すると、神経症状や呼吸困難を引き起こす可能性もあります。
4.ポインセチア
ポインセチアは、クリスマスシーズンによく見られる観葉植物ですが、犬にとっては有毒です。ポインセチアには「ジテルペンエステル」の一種である「フォルボール」という成分が含まれており、犬が噛んだり食べたりすると、口内炎、嘔吐、下痢、皮膚炎などの症状が現れることがあります。
特に、ポインセチアの白い樹液は刺激が強く、犬の皮膚や粘膜に炎症を引き起こす可能性があります。
5.アロエ
アロエには「アロイン」という成分が含まれており、犬が噛んだり食べたりすると、嘔吐、下痢、食欲不振、抑うつ、震えなどの症状が現れることがあります。重症化すると、腎不全を引き起こす可能性もあります。
6.ユリ科の植物
ユリ科の植物は、犬にとって非常に危険な植物です。ユリ科の植物には「ツリパリン」という有毒成分が含まれており、犬が花、葉、茎、花粉、球根などを食べると、急性腎不全を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。
また、猫はユリ科の植物に対する感受性が高く、少量でも中毒症状を引き起こす可能性があります。犬だけでなく猫も飼っている場合は、ユリ科の植物を持ち込まないように注意しましょう。
犬が「危険な観葉植物」を誤食したときに出る症状は?

犬が危険な観葉植物を誤食した場合、現れる症状は植物の種類や摂取量によって大きく異なります。しかし、共通して見られる症状としては、以下のようなものが挙げられます。
消化器系の症状
消化器系の症状として、嘔吐や下痢、よだれ、食欲不振などが見られます。これは、植物に含まれる毒性成分が消化器官を刺激するためです。特に、ポトスやアイビーなどのサポニンを含む植物では、これらの症状が顕著に現れることが多いです。
神経系の症状
神経系の症状として、震え、ふらつき、痙攣、麻痺などが見られることがあります。これは、毒性成分が神経系に作用するためです。
特に、ユリ科の植物やドラセナなどでは、これらの症状が現れる可能性が高く、重症化すると意識障害を起こしたり命に関わることもあります。
口腔内の症状
口腔内の症状として、口内炎、口の痛み、よだれなどが挙げられます。これは、植物の汁液や葉に含まれる成分が口腔内の粘膜を刺激するためです。特に、ポインセチアやディフェンバキアなどでは、これらの症状が見られることが多いです。
皮膚の症状
皮膚の症状として、皮膚炎、かゆみ、腫れなどが現れることがあります。これは、植物の汁液や葉に触れることでアレルギー反応や炎症が起こるためです。特に、アイビーやポインセチアなどでは、これらの症状が見られることがあります。
症状が現れるまでの時間
これらの症状は、誤食後すぐに現れる場合もあれば、数時間から数日後に現れる場合もあります。そのため、愛犬が観葉植物を口にした可能性があるときは、注意深く様子を観察し、少しでも異変を感じたらすぐに動物病院を受診することが重要です。
誤食した植物の種類や量を獣医師に正確に伝えられるように、植物の一部を持参するか、写真に撮っておくと良いでしょう。
愛犬の安全のために、危険な観葉植物は犬の手の届かない場所に置くか、自宅に置くのをを避けるようにして対策をとりましょう。
犬が「危険な観葉植物」を誤食したときの対処法

愛犬が危険な観葉植物を誤食した場合、飼い主は冷静かつ迅速な対応が求められます。まず、何を、どれくらいの量を、いつ誤食したのかを可能な限り把握することが重要です。
誤食した植物の特定は、獣医師が適切な処置を行う上で重要な情報です。現物や写真があれば、動物病院へ持っていくようにしましょう。
自己判断での処置は絶対に避け、すぐに獣医師の指示を仰ぎます。誤食した植物の種類、量、時間、そして愛犬の症状を正確に伝えましょう。
動物病院では、植物の種類や症状に応じて、催吐処置、胃洗浄、活性炭投与、点滴、対症療法などの専門的な処置が行われます。
症状が改善しない場合や、新たな症状が現れた場合は、すぐに動物病院に連絡してください。
中毒症状は誤食後、時間が経つほど症状が悪化する可能性があるため、迅速な対応が求められるということです。たとえ少量でも、自己判断せずに獣医師に相談することが重要です。
まとめ

インテリアなどで人気な観葉植物ですが、種類によっては愛犬の命を脅かす危険なものになってしまいます。
部屋に観葉植物を飾るときは、犬に害のない種類を選び、愛犬が触れない場所に飾るなど工夫するようにしてくださいね。
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