昭和100年特別企画「これまでのしあわせ これからのしあわせ展」 100歳まで生きたい人を増やす

2025-04-23 12:00

博報堂100年生活者研究所では、4月23日より、昭和100年特別企画「これまでのしあわせ これからのしあわせ展」を開催。開催に先立ち、展示される「昭和100年幸福度年表」の解説およびAIで制作した動画の公開、100年人生ゲームの魅力に関するメディア向け説明会が行われました。

博報堂100年生活者研究所の活動

株式会社博報堂のシンクタンクである、博報堂100年生活者研究所は、人生100年時代のウェルビーイングを研究テーマに活動。豊島区巣鴨のカフェ「Sei-katsu-sha Cafe かたりば」とLINEのラボで生活者と繋がり、インタービューや調査を実施しています。14,000人が登録している公式LINEのアンケートには、毎回2,000人以上が回答しています。

6か国の希望寿命調査

平均寿命まで生きたいか調査した結果、6カ国のうち、日本は唯一、平均寿命が希望寿命を下回る結果となりました。最も長生きできる国でありながら、生きたいという希望がそれを下回っているのが現状です。2月の調査では「100歳まで生きたいと思いますか」という質問に対して、「はい」と回答した人は27.7%に止まっています。

100歳まで生きたいと思う人を増やすために

Sei-katsu-sha Cafe かたりばにある「100年人生ゲーム」

博報堂100年生活者研究所は、これまでに「100年人生ゲーム」の発売やメディアでの啓発活動、東京大学での講義を運営。研究員がラボで得た知見をもとに「100年生活者白書」をまとめています。

「100年人生ゲーム」のゴールのマス
博報堂100年生活者研究所所長の大高香世氏

「100年人生ゲームには60歳からの人生も長い、60歳以降もポジティブなことがたくさんあるよという思いが込められています。100年の人生をリアルに感じ取ってもらいたいと考え、発売しました」と博報堂100年生活者研究所所長の大高香世氏は語りました。現在は売り切れですが、リアルラボ・Sei-katsu-sha Cafe かたりばで遊ぶことができます。

2025年は昭和が始まってから100年

昭和100年幸福度年表

博報堂100年生活者研究所は、4月29日の昭和の日に合わせ、20〜80代の男女2,800名を対象に、過去100年間と未来の幸福度や価値観に対する意識調査を実施。昭和100年幸福度年表としてまとめられ、企画展で展示されます。過去から未来まで、現代の人々が想像した点数を反映したもので、年表からは「家族の絆」は幸福度との関係が薄く、「仕事」や「経済的な安定」が幸福度に影響していると考えられることがわかりました。大高氏は「課題は、価値観の多様性を認め合う社会をどう作っていくかであると思います。多様性を幸福度につなげる方法はあるのかが注目ポイントです」と評価しました。

また、研究所では、100年の社会の変化や幸福観を可視化するために、生成AIなどの最新技術を活用した展示演出も実施。未来に向けた社会像について来場者が考えるきっかけとなるよう工夫が凝らされています。

写真家・エドワード・ホール氏と展示作品

写真展示では、1920〜45年生まれの日本人女性を撮り続けてきた写真家・エドワード・ホール氏によるポートレート作品も登場。Sei-katsu-sha Cafe かたりばの常連のお客様の生きざまやメッセージが展示され、人生100年時代のリアルな姿が映し出されています。

これからの幸せを考える

会では、所長の大高氏と副所長の田中卓氏が昭和100年を振り返り、今後の幸せに対する見解が示されました。

副所長の田中卓氏

田中氏は「生活や暮らしぶりは全体としては良くなっていると思います。この時代はいろいろなことが短時間化され、コンテンツを見る時間も短くなっていますが、長期的な視点で物事を見ることが大切なのではないかと感じました」と振り返りました。「幸せは変化していくもの。100年前の人が今の生活を見て幸せと思うかはわかりません」と大高氏は語りました。

経済成長を伴わない幸せについて、「『幸せは人によって異なる』というところに帰着すると思いますが、一人一人が自分の幸せとは何かを言葉にして整理することが大切だと考えています」と田中氏は主張。

AIが幸せにどのような影響を与えるか調査した結果、「どちらとも言えない」が5割以上を占め、判断できないという認識が広がっていると想定。AIをよく使っている人への調査では、いい影響を与えると考える人が7割を超えました。田中氏は「使っていく中で自分の幸せにいいように使っていけるのではないか」と期待しています。

最後に、田中氏は「人生100年時代になると、長い時間自分がどう生きていくか考えることが大事なのではないかと思います」と総評。続けて「人生100年時代は決して他人事ではなく、自分ごとになっていく時代だと実感しています。100年後の世界を見てみたいという気持ちも、大切だと思います」と大高氏は締め括りました。


【概要】

企画名:昭和100年特別企画 これまでのしあわせ これからのしあわせ展
開催期間:2025年4月23日(水)から6月27日(金)まで
場所:Sei-katsu-sha Cafe かたりば(東京都豊島区巣鴨3-34-3 西村商店第2ビル3F)
内容:
①100年間の日本人の幸福度推移や価値観変化、社会事象をまとめた「昭和100年幸福度年表」
②AIが予想する100年後の日本社会像(映像)
③写真家のエドワード・ホールさんのポートレート作品2点

新メニュー: 「しあわせの昭和プリンパフェ」(税込1,000円)

博報堂100年生活者研究所ホームページ:https://hakuhodo-rdc.com/100years_lab/

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