実は『イヌ科』に属している動物7選 犬とは遠い親戚にあたる?意外な関係性とは

2025-05-07 16:00

愛犬家の中には、伴侶動物として共に暮らしている犬(イエイヌ)だけではなく、同じであるイヌ科に属している他の動物に対しても、興味を持っている方が多いのではないでしょうか。イヌ科動物には、犬の祖先と言われているオオカミの他にも、意外と私たちの身近で暮らしている動物もいます。今回は、イヌ科に属する主な動物たちや、進化の系統における犬との関係性、共通点などをご紹介します。

生物の系統分類

系統樹

まず、イヌ科動物の位置付けを地球上に現存している生物の位置付けから探ってみます。

現在、地球上にはバクテリア、菌類、動植物など数えきれないほど多くの生物が存在しています。

全く別物に見えるこれらの生物には以下の共通点があります。

  • DNARNAタンパク質による共通の情報伝達系を持っている
  • タンパク質の立体的な形状が同じである
  • エネルギー源としてATP(アデノシン三リン酸)を用いる

このことから、現在地球上に存在している全ての生物は、共通する祖先から進化したと考えられており、この進化の道筋を反映させた「系統分類(自然分類)」によって界、門、網、目、科、属、種などに分類されます。

私たちの身近にいる犬は、動物界―脊椎動物門―哺乳網―食肉目―イヌ亜目―イヌ科に属しています。食肉目には、イヌ亜目の他にネコ亜目があります。これは、犬と猫が同じ共通祖先から別れて進化してきたことを意味しています。

犬が属しているイヌ亜目には、イヌ科以外にもクマ科、レッサーパンダ科、スカンク科、イタチ科、アライグマ科、セイウチ科、アシカ科、アザラシ科なども属しています。次章では、イヌ科に属している主な動物たちをご紹介します。

イヌ科に属している動物

1.アカギツネ

アカギツネ

キツネの中にもさまざまな亜種が存在しますが、日本人にとって身近なキツネの代表が、アカギツネです。

体長62〜72cm、尾の長さ40cm程度の体格で、低木地、草原、森林、砂漠、内陸の湿地などに生息し、北米、ヨーロッパ、オーストラリアや日本を含むアジアなどの広範囲に分布しています。

本州のアカギツネの他、北海道のキタキツネも、アカギツネの亜種に属します。小型の齧歯類、大型の哺乳類、鳥類、昆虫、魚類などを食べる肉食動物です。

2.タヌキ

タヌキ

タヌキも日本人に身近なイヌ科の動物です。体長49〜71cm程度、尾の長さ15〜23cm程度で、森林、草原、低木地帯などに生息します。

ただし、日本を含む東アジア大陸、中央および東ヨーロッパと、分布範囲はあまり広くありません。昆虫、齧歯類、両生類、鳥類、魚類、爬虫類などの他、木の実や果物なども食べる肉食系雑食動物です。

3.ハイイロオオカミ

ハイイロオオカミ

一般的にオオカミと呼ばれているのが、ハイイロオオカミです。体長105〜160cm程度、尾の長さ29〜50cm程度で、森林、砂漠、いわば、低木地、草原、内陸の湿地などに生息します。

ユーラシア大陸や北アメリカ北部などの広範囲に分布し、大型の有蹄類や小動物、死肉などの他、果実なども食べます。

かつて日本に生息し、現在は絶滅してしまったニホンオオカミやエゾオオカミも、ハイイロオオカミの亜種です。

4.コヨーテ

コヨーテ

北米の森林、砂漠、低木地、草原などに生息しているコヨーテも、イヌ科の動物です。体長100〜135cm程度、尾の長さ40cm程度で、小型・大型の哺乳類の他、果物や昆虫などを食べる、雑食性を持つ肉食動物です。

5.キンイロジャッカル

キンイロジャッカル

現存しているジャッカルの中で最も数が多いのがキンイロジャッカルです。体長60〜132cm程度、尾の長さ20〜30cm程度で、森林、草原、低木地、サバンナなどに生息し、東ヨーロッパ、中東、南アジアに分布しています。

小〜大型哺乳類、鳥類、魚類の他、果物、昆虫などを食べる肉食系雑食動物です。

6.ドール

ドール

アジアの野生犬と呼ばれているドールもイヌ科の動物で、体長90cm程度、尾の長さ40〜45cm程度の体格です。森林、草原、低木地に生息し、東南アジアに分布しています。

多くのイヌ科動物と同じように集団で狩りを行い、有蹄類や小型の齧歯類、ノウサギなどを食べる肉食動物です。

7.ディンゴ

ディンゴ

オーストラリアで古くから野犬(Wild Dog)と呼ばれているのがディンゴです。体長100cm程度、尾の長さ30cm程度の体格です。ディンゴにはオーストラリア大陸の動物というイメージがありますが、東南アジアにも生息しています。

うさぎ、齧歯類、鳥、トカゲなどの小動物や果実や植物、人が捨てたゴミなども食べる、雑食性を持つ肉食動物です。

ディンゴはタイリクオオカミの亜種とされていますが、犬との交配で子孫を残せるため、現存するディンゴの多くが犬とのハイブリッドとなってしまい、純血種はかなり少なくなってしまったと言われています。

イヌ科に属している動物の共通点

走る犬たち

イヌ科に属している動物には、いくつかの共通点があります。それは、食性が肉食を中心としている、優れた嗅覚と走力を持っている、集団で狩りをするといった点です。これらの共通点は、進化の過程で獲得してきた特徴だと考えられています。

犬と猫の共通祖先は、森に住むミアキスという動物でした。森に残ったミアキスが猫に、森から草原に出ていったミアキスが犬に進化していったと考えられています。

生活環境の変化は、それぞれの狩猟スタイルの変化をもたらしました。木の上や岩陰などで獲物を待ち伏せし、短期決戦で獲物を仕留めるネコ科動物とは異なり、イヌ科の動物たちは、優れた嗅覚と走力を活用して集団で獲物を追い詰める狩猟スタイルになったのです。

このように進化したイヌ科動物の中でも、特に穏やかな性格で賢い動物が人と一緒に暮らし始めて進化した結果、現在の犬が誕生したと考えられています。

まとめ

夏のタヌキ

犬と比較的姿形が似ているオオカミ、キツネ、コヨーテ、ジャッカル、ディンゴなどとは異なり、足が短くてモコモコしているイメージのタヌキがイヌ科の動物だと聞いて、驚かれた方もいるかもしれません。

しかしタヌキも、夏毛に変わるとほっそりして足が長く見えるため、その姿を見ると納得されるかもしれません。

また、体格差がほとんどない猫が属しているネコ科動物にはライオン、トラなどの大型動物が存在するにも関わらず、体格差が大きい犬が属するイヌ科動物には、あまり大きな体格差がないというのも面白い点でしょう。

愛犬家の目線でイヌ科動物やネコ科動物を、進化の過程も含めて比較していくと、集団生活をする犬と単独生活をする猫の習性の違いなど、面白い発見が得られるかもしれません。

関連記事

ペットホテルに預けた柴犬をお迎えに→窓越しに気が付いて…あまりにも尊い『発見した瞬間の行動』が23万再生「国宝級の可愛さ」「愛しかない」
お母さんが大型犬とツーショットを撮影→なぜか口の中に…小さなころから変わらない光景が150万表示「腕がw」「銀魂かな?」と爆笑の声
犬が玄関から離れないときの心理
犬と一緒に寝るって本当にいけないこと?危険性と注意すること
犬のトレーニングで絶対やっていけないNG行為5選

  1. 佐藤勝利(timelesz)出演! 『サトウのごはん』新CM&メイキング公開!! 佐藤「今までの夢が叶いました」
  2. トランプ大統領 期限までに合意がなれければイランの発電所などを攻撃する考えを強調 米テレビの取材に
  3. 暗号資産「SANAE TOKEN」 週刊誌報道受け高市総理が改めて関与を否定「説明を受けておらず承認もしていない」
  4. イランが米との直接のやりとりを停止 仲介役経由の協議は継続 停戦をめぐって 米紙報道
  5. 東京・世田谷区大蔵で倒木 砧公園前の道路をふさぐもけが人はなし 木の切断撤去作業進む 警視庁
  6. バンス副大統領がハンガリー首相と会談「できる限り選挙を支援したい」総選挙で劣勢のオルバン氏 EUと代理選挙の様相
  7. トルコのイスラエル総領事館近くで銃撃戦 武装グループの1人死亡 過激派組織とつながりか
  8. バンス副大統領「期限の午後8時までにイラン側から回答あるはず」 “攻撃期限”迫るなか
  9. 新年度予算が成立 過去最大の122兆3092億円 参院・予算委では賛成反対同数で異例の展開に 高市総理「すべては国民のみなさまの安心と強い経済構築のため」
  10. JFEスチール工場で足場が崩れ作業員5人落下 4人搬送も2人の死亡確認 残る1人は見つかっておらず 重さ約500トンの「おもり」が鉄板突き破り海まで落下か
  1. イランが米との直接のやりとりを停止 仲介役経由の協議は継続 停戦をめぐって 米紙報道
  2. 暗号資産「SANAE TOKEN」 週刊誌報道受け高市総理が改めて関与を否定「説明を受けておらず承認もしていない」
  3. 東京・世田谷区大蔵で倒木 砧公園前の道路をふさぐもけが人はなし 木の切断撤去作業進む 警視庁
  4. トランプ大統領 期限までに合意がなれければイランの発電所などを攻撃する考えを強調 米テレビの取材に
  5. JFEスチール工場で足場が崩れ作業員5人落下 4人搬送も2人の死亡確認 残る1人は見つかっておらず 重さ約500トンの「おもり」が鉄板突き破り海まで落下か
  6. 【速報】原油価格 一時1バレル=117ドル上回る
  7. 【速報】川崎市のJFEスチール工場で足場から5人が落下 病院に搬送された4人のうち2人の死亡確認
  8. 「ひとつの文明全体が死に絶えようとしている」トランプ大統領 “攻撃期限”迫るなかイランに改めて警告 要求を受け入れることに期待示す
  9. バンス副大統領「期限の午後8時までにイラン側から回答あるはず」 “攻撃期限”迫るなか
  10. バンス副大統領がハンガリー首相と会談「できる限り選挙を支援したい」総選挙で劣勢のオルバン氏 EUと代理選挙の様相
  11. 【速報】米・イスラエルがカーグ島に攻撃か イランメディアが報じる
  12. 新年度予算が成立 過去最大の122兆3092億円 参院・予算委では賛成反対同数で異例の展開に 高市総理「すべては国民のみなさまの安心と強い経済構築のため」