猫同士のニャンプロ、『遊び』か『ケンカ』か?見分けるための3つのポイント レフリーストップが必要な場合も

2025-05-15 17:00

にぎやかで楽しい「ニャンプロ」も、お互いの興奮度が高まると、思わぬ「タイマン勝負」に発展しかねません。ケガを避けるには、当事者たちが本気かどうか見極めることが肝心です。飼い主さんは、今回の記事を参考に、レフリング・スキル向上に取り組んでみてください。

1.唸り声を上げる

唸り声を上げる猫

「ニャンプロ」は、仲の良い猫同士の戯れであり、一種のコミュニケーション手段です。かわいらしく微笑ましい光景ながらも、あまりに熱が入ってしまうと、遊びの範囲を超え、ケンカに発展する場合があります。

その分かれ目のひとつが、「唸り声」です。

怒りのスイッチが入ると、猫は「シャァァッー!」や「ウーッ!」といった威嚇の唸り声を上げます。普段のじゃれ合いとは緊迫感が明らかに違うので、飼い主さんもすぐに気づくはずです。

猫は基本的に平和主義者で、直接対決(バイオレンス)はできるだけ回避したいと考えています。「ニャンプロ」時の唸り声は、決戦間近の証拠。一線を踏み越えてしまうと、「ニャンプロ」から、危なっかしい「わんぱくプロレス」へとスケールアップしてしまいます。

飼い主さんは、まず、唸り声の有無をチェックして、同居猫同士の「ニャンプロ」が煮詰まってきたかどうか、慎重に判断してみてください。

2.しっぽが「タヌキ」のように膨らむ

タヌキしっぽとイカ耳の猫

猫のしっぽは、自身の喜怒哀楽を豊かに表すユニークな表現ツールです。機嫌のいいときはピーンと立て、不機嫌なときは左右にパタパタと激しく振ります。

もし「ニャンプロ」時に、どちらか一方の猫のしっぽが、まるで空気を入れたみたいに、ボワボワッと大きく膨らんでいたら、間違いなく怒っているサインです。いわゆる「タヌキしっぽ」というもので、精神的に非常に追い込まれていると考えていいでしょう。

加えて、「イカ耳(耳を横倒しにする)」やまんまると見開かれた瞳孔、身体を弓なりに曲げる動作も、猫の激怒ぶりや興奮状態を表しています。まさに試合開始直前のボクサーのように、アドレナリン全開です。

本格的なバトルが始まってしまうと、深刻なケガにつながる危険性もあります。「タヌキしっぽ」などの愛猫の異変に気づいたら、飼い主さんはただちに大きな物音を立てるなどして、愛猫の気を逸らすように努めましょう。

3.本気で噛む、引っ掻く

ニャンプロ中の猫たち

3つ目の見極めポイントは、「本気で噛む(引っ掻く)」です。

ライトな「ニャンプロ」レベルでは、たとえ相手を噛んでも、甘噛み程度で、ケガすることはほとんどありません。引っ掻くにしても、用心深く爪を収納しています。じゃれ合いにおける力加減は、子猫時代の必修科目であり、当然、多くの猫が履修済みです。

ところが、何かの拍子にケンカモードに切り替わると、「ニャンプロ」のルールなど一切忘れて、相手猫を本気で噛んだり、爪を出して引っ掻いたりします。これでは「ニャンプロ」ではなく、ただの「流血ストリートファイト」です。

ちっちゃな者同士とはいえ、猫は鋭い牙と爪を持つ肉食ハンターです。いったんケンカが激化してしまうと、飼い主さんですら手に負えなくなる可能性があります。もちろん、猫同士、飼い主さん、双方のケガも避けられません。

猫同士の「ニャンプロ」が白熱してきたと感じたら、飼い主さんは、愛猫たちの注意を別の対象に向けることが先決です。「大きな音を立てる」「お気に入りのおもちゃを投げ入れる」「おやつで気を引く」などを通じて、レフリーストップを試みてください。

まとめ

窓辺で戦う猫たち

人間の子供同士でも、ときに、戯れ合いがケンカに発展することがあります。猫同士の激しい「ニャンプロ」を放っておくと、ケガを含め、今後、両者の間に遺恨を残すことになりかねません。

今回は、ケンカかどうかのサインとして、「唸り声」「タヌキしっぽ」「本気で噛む(引っ掻く)」の3つを紹介しました。

試合開始のゴングが鳴る前に、「ニャンプロ」をお開きにするのも、レフリーとして、飼い主さんの腕の見せどころです。

今回の記事をきっかけに、よりいっそうレフリング技術に磨きをかけてみてください。

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