猫の命をむしばむ『がん』なぜかかってしまうの?考えられる6つの原因と予防法

2025-05-16 20:20

愛猫の健康を守りたいと願う飼い主さんにとって、「がん」という病気は大きな不安を引き起こします。実は猫も人間と同じように、さまざまながんを発症することがあります。高齢猫の場合はがんで亡くなるというケースも多く、決して珍しい病気ではありません。そこで今回は猫ががんを発症する原因や、飼い主としてできる予防法など詳しく解説します。

猫の命をむしばむ『がん』考えられる6つの原因

タオルにくるまる猫

1.加齢

猫も人間も同様に、年齢を重ねるとがんのリスクが高まります。

特に高齢猫では発症率が上昇傾向です。これは細胞の老化に伴い修復機能が低下したり、免疫力が低下するといった原因が関係すると考えられています。

2.遺伝的要因

特定の猫種は特定のがんに対する遺伝的な傾向がある場合もあります。

がんのなりやすさなどは体質もあり、個体差があります。飼育する際には、定期的な健康診断や早期発見に向けた観察が重要です。

3.環境要因と化学物質への曝露(ばくろ)

タバコの煙、殺虫剤、除草剤などの化学物質は猫のがんリスクを高める可能性があるとされています。特にタバコの煙に含まれる有害物質は、猫のリンパ腫のリスクを約2.3倍に増加させるという研究結果もあります。

猫は毛づくろいで体についた化学物質を摂取しやすくなってしまうため、喫煙者のいる家庭はとくに注意が必要です。

4.ウイルス感染

猫白血病ウイルス(FeLV)や猫免疫不全ウイルス(FIV)などのウイルス感染は、特にリンパ腫や白血病の発症リスクを大幅に高めます。

たとえばFIVに感染した猫は、感染していない猫に比べてリンパ腫の発症リスクが約5倍も高いとされています。

5.ホルモンの影響

未避妊のメス猫は乳腺腫瘍のリスクが避妊済みの猫よりも高いです。これには女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)が関係し、これらががん化のリスクを高めるためです。

ただし避妊手術をすることによって、そのリスクを下がることも分かっており、とくに生後6ヵ月までに避妊手術を行うことで、発生リスクを9%程度に抑えられます。

6.紫外線

白い猫や薄い毛色の猫は、紫外線の影響を受けやすく、耳や鼻などの毛の薄い部分に扁平上皮がんを発症するリスクが高まります。

これは黒い猫に比べて、白い猫のほうが紫外線による影響を受けやすいからと考えられます。そのため白い猫は、日光の当たりすぎに注意しなければいけません。

猫の命をむしばむ『がん』予防法は?

猫のポーズをする猫

猫のがんを100%防ぐことは難しいですが、まったくなにもできないことはありません。日々の生活の中で少しの注意と工夫を行えば、愛猫の健康寿命を延ばすこともできるでしょう!

定期健診

猫のがんを予防する重要な策のひとつとして挙げられるのが、定期的な健康診断です。

がんは早期発見が非常に重要となる病気であり、初期の段階であれば治療の選択肢も広がり、治癒の可能性も高まります。

ただ猫だけでなく動物の多くは体調不良を隠すので、進行してからようやく飼い主が病気に気づくというケースが少なくありません。

それを防ぐためにも、とくに7歳以上の高齢猫は、年に1回(もしくは2回)の健康診断を受けることを強くおすすめします。

生活環境の見直し

次に、生活環境の見直しも重要な予防策となります。猫が安心して快適に過ごせる清潔な環境を保つことは、ストレス軽減につながり、免疫力や体力の維持にも貢献します。

特にタバコの煙は猫にとって有害で、呼吸器系の病気やがんのリスクを高めるため、室内での喫煙は絶対に避けるべき。

また日当たりの良い窓辺は猫にとって気持ちの良い場所ですが、過度な紫外線曝露は皮膚がんのリスクを高めるため、長時間直射日光に当たらないように工夫することも大切です。

食事管理

食事管理もまた、がん予防において重要な役割を果たします。猫の栄養ニーズが叶った食事を与えるのは、猫の免疫力を高め、健康な体を維持するのに重要です。

ただしいくら良質なフードだとしても、与えすぎは要注意。肥満はさまざまな病気のリスクを高めるため、適切な量を守り、過剰な食事やおやつは避けましょう。

適度な運動

適度な運動も免疫力の維持や肥満予防につながり、がんのリスクを低減する効果が期待できます。猫がおもちゃで遊んだり、室内を探索したりする機会を積極的に作り、適度な運動を促しましょう。

運動不足はストレスの原因にもなるため、猫が心身ともに健康でいられるように配慮することが重要です。

ストレスをかけない

ストレスは免疫力を低下させる大きな要因の一つですが、猫はとくにストレスに弱い動物。そのため猫が安心して安全に過ごせる環境を整え、過度なストレスを与えないように心がけましょう。

猫の性格や習性を理解し、それぞれの猫に合わせた快適な生活空間を提供することが大切です。

その他

先にも述べましたが、猫白血病ウイルス(FeLV)や猫免疫不全ウイルス(FIV)といった特定のウイルス感染は、リンパ腫などの血液系のがんのリスクを高めることが知られています。

こういったウイルス感染を予防するためにも、完全室内飼いを徹底し、感染猫との接触を避けることも重要です。

ほかにも早期に避妊手術を受けたり、遺伝的に罹患しやすい病気を知って備えておくのも大切な予防策です。

まとめ

病院で診察を受ける猫

猫のがんは決して珍しい病気ではなく、個体差はありますが、中高齢になるにつれて発症リスクが高まります。しかし、適切な知識と予防策、そして早期発見の意識を持つことで、愛猫の健康をサポートできるでしょう。

今後もし愛猫ががんと診断されてしまった場合でも、決して諦めずに、獣医師と協力して最適な治療法を選択し、愛猫のQOLを維持するためのケアを続けることが大切です。

周囲のサポートを受けながら、最後まで愛猫に寄り添い、愛情を伝え続けてください。

愛猫との時間は、私たちにとってかけがえのない宝物です。日々の小さな心がけと愛情をもって接することで、1日でも長く共に過ごせるように努めましょう。

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