猫のヒゲを切っちゃいけないのはなぜ?実は大切な役割を果たす『ヒゲ』のすごいところ3選
猫の鼻の横にはスッと長いヒゲが生えています。猫のヒゲには、猫らしい動きをするために必要な役割があるのです。猫のヒゲのすごいところと、猫のヒゲを切ってはいけない理由をご紹介します。
猫のヒゲのすごいところ

1.周りのものを感知する
猫のヒゲは鼻の横以外に、頬、口周り、目の上、前足の足首付近にもあります。猫は動いているものを見る視力は優れていますが、そうではないときの視力は弱く、センサーの役割があるヒゲから得られた情報が役立っています。
猫は狭いところが好きですが、通れるかどうか判断するときにヒゲのセンサーが役立ちます。また、目の上のヒゲに何か触れたら、素早くまぶたを閉じて目を守ることができるのです。
猫は狩りをする動物です。獲物に気づかれないように目を離さずに距離を縮めたり、待ち伏せをしたりします。ヒゲで障害物を感知して触れないように歩き、音を立てないようにすることができるのです。さらに、ヒゲは空気の動きや温度も感知できると言われています。獲物や敵の動きを察知して素早く対応することができるのです。猫の狩りは薄暗い時間帯に行われることが多く、暗い場所でもヒゲのセンサーが役立ち、夜間の行動をサポートしています。
2.平衡感覚を保つ
鼻の横や顔周り、前足にヒゲがあるので、バランス感覚に優れています。人間が高い場所や狭い足場などを歩こうとすると、フラフラしたり足を踏み外しそうになったりしてしまいます。猫はヒゲがあることで、不安定な場所も平気で歩くことができるのです。
3.感情を表現する
猫のヒゲには相手に感情を伝える役割があります。ヒゲをピンと張っているときは「興味がある」「遊びたい」という気持ちが表れています。ヒゲが前を向いているときは攻撃的になっている状態です。ヒゲが後ろに向いているときは恐怖を感じています。ヒゲに力が入らず自然と垂れ下がっているのはリラックスしているときです。ヒゲの動きは飼い主さんとのコミュニケーションにも欠かせません。
猫のヒゲを切っちゃいけない理由

猫のヒゲを切ると、センサーの役割がなくなったり、平衡感覚が鈍ったりしてしまいます。ふらふら歩くようになったり、壁やものにぶつかりやすくなったりすることがあるのです。また、暗いところや狭いところを通るのが不安になってしまうこともあります。
いつもいる室内など慣れている場所ならヒゲが短くなっても問題なく行動できる場合もあります。何らかの事情でヒゲが短くなってしまったときは様子を見て、部屋を明るくする、ものにぶつからないようにするなどサポートをしましょう。我が家には先輩猫に毛づくろいしてもらとヒゲを噛み切られたり、抜かれたりされてしまう猫がいます。しかし、その子は我が家の猫たちの中で一番活発に動いていて不便はなさそうです。
ヒゲが自然と抜けることは問題ありませんが、基本的に切ったり抜いたりする必要はありません。ただ、目の上のヒゲがカールして目に刺さってしまう場合は、注意して目に入るヒゲだけカットしましょう。猫が嫌がってしまう場合は、猫も対応できるトリミングサロンや動物病院で切ってもらうといいでしょう。
まとめ

猫のヒゲには、猫が猫らしい動きをするために必要な役割があります。そのため、ヒゲを切ってしまうとうまく行動できなくなってしまうことがあるのです。猫にとってヒゲは大切なものです。猫のヒゲを切る必要はないということを覚えておきましょう。
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