物価高のあおりで存続の危機に瀕した『猫の保護団体』善意に支えられ運営を継続「猫の幸せのために続けたい」英国

2025-06-04 06:00

猫の保護・里親探し活動をしている英国の団体が運営危機になったとき、人々の善意の寄付が寄せられ、未払いだった獣医療費を完済することができました。賛同する人々の支援により、今後も活動を続けていくことが期待されます。

獣医費用の高騰で運営危機に

獣医の診察を受ける猫

画像はイメージです

英国エセックス州ハルステッドにある「Friends of Felines」は、周辺の各地区から保護された猫を預かり、里親探しをする地道な活動を続けています。ところが昨今の獣医費用の高騰によって、閉鎖の危機に瀕してしまいました。

幸い、このことが報道されると、多くの人々から支援金が寄せられました。これによって未払いだった7000ポンド(約133万円)の医療費を支払うことができたのです。その後も寄付金やフードなどの支援が寄せられているといいます。

同団体の代表Penelope Whiteさんは「人々が暖かく支援してくれていることがわかり、未来に希望が持てるようになりました。猫の保護施設の運営には多大なお金がかかり、物価高の昨今はとくに大変なのです」と話しています。

同団体の施設では最大50匹の猫を世話することもあり、毎月4000ポンドから6000ポンド(約76万円から114万円)の費用がかかるといいます。クリスマスシーズンには、ウイルス性疾患を患った高齢の猫が大量に運ばれてきたことなどから医療費がかさみ、運営を休止する寸前まで追い込まれました。

人々はこの状況を知って寄付を寄せてくれました。2025年初めには、施設の運営を継続できるだけの十分な寄付が集まったのです。

「資金援助はとてもありがたく、重要なものです。わたしたちの使命はより多くの猫を受け入れること。寄付があることで、それが続けられるからです」とPenelopeさん。

失禁に悩む猫に、やさしい飼い主が見つかる

こちらを見つめる三毛猫

画像はイメージです

この団体では、これまで多くの猫たちに里親を見つけて安定した生活を確保してきました。どの猫よりも長い間、施設で暮らしてきた三毛猫Nala(6歳)もその一例です。

この猫はケガが原因で、断続的な失禁やぜんそくに悩まされていました。里親候補は次々と現れましたが、この4年間で引き取ってくれる人はいなかったのです。そんなとき、Nalaのことがマスコミで報道されました。幸い、ノーサンプトンに住むカップルがこれを知り、一目で気に入ってくれたのです。

現在の飼い主であるBrittさんとMattさんは「Nalaの瞳はとても愛らしく、その魅力にさからうことはできませんでした。以前、障害のある猫を飼っていたことがあるので、わたしたちがこの猫にふさわしい愛情を注げると確信したのです」と話しています。

「ぜんそくを克服し、今ではトイレの使い方も覚えつつあります。同居猫を見て真似をして、たくさんのことを学んでいるんです。Nalaは本当に愛情深い子です。いつもわたしたちの近くにいたがり、胸によじ登って甘えます。Mattと一緒にパソコンゲームをして過ごすのも大好きですよ」というBrittさん。

「もうこの子を手放すなんてできません。Nalaがいない生活は考えられないからです」

小さな団体にも善意の支援を

猫の保護施設の様子

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Penelopeさんは「Nalaの里親探しは大成功だった」といいます。Nalaが幸せをつかんだだけでなく、この猫の状況が報道されたことで同団体に対する認知度も上がったからです。

「全国規模の慈善団体はひんぱんに活動内容を宣伝し、テレビでキャンペーンを展開して多額の資金を集められるのに、うちのような小さいところはそれができないのです」と彼女。

「でも実際には、各地域の活動を支えているのは地元の小さなボランティア団体です。だからSNSで積極的に活動し、地元のイベントにもできるだけ参加するよう努めています。それでも全国放送のテレビで広告を出せるような力はありません」

「しかし活動を通じて多くの教訓を学んできました。今回支えていただいたみなさんのおかげで、これからも困っている猫たちを助けて里親探しを続けていくことができます」と語るPenelopeさんです。

出典:Support for cat shelter gives owners strength

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