猫が『早食い』してしまう3つの原因と考えられるトラブル やめさせるための対処法も

2025-06-04 17:00

猫がごはんを食べるときに、あまりにがっついていたり、早食いしたりしていて驚いたことはありませんか?この記事では、猫が早食いする3つの理由と、早食いが引き起こすトラブルや対処法をご紹介します。

早食いする3つの理由

ごはんを食べる猫

そもそも、猫が早食いをしてしまうのはなぜなのでしょうか。みなさんの愛猫に当てはまる状況はないか、重ね合わせながら読んでみてください。

1.本能的に「早く食べなきゃ!」と感じている

野生の猫は、食べ物を見つけても横取りされる恐れがあるため、ゆっくり食べる時間はありません。毎日しっかりとごはんをもらっている飼い猫であっても、「取られる前に急いで食べる」という習性が残っていることがあります。

2.他の猫への競争心がある

複数の猫を飼っている場合、他の猫にごはんを取られるのを警戒して、つい急いで食べてしまうことがあります。

実際に取られた経験がなくても、「横取りされるかも」という不安があると、自然と早食いになってしまう猫もいるようです。

3.体の仕組み上、早食いになる

猫の歯は、肉を引き裂きやすいようにとがった形をしています。また、人間ほど味覚が発達していません。

そのため、味わって噛みながら食べるというよりは、丸飲みするのが基本的な食事の仕方です。こうした体の構造上の理由から、早食いにつながりがちな傾向にあると考えられています。

猫の早食いで起こるトラブルとは?

診察を受ける猫

人間と同様に、猫の早食いは体への負担が大きく、さまざまな健康上のリスクがあるといわれています。

その代表的な例を見ていきましょう。

吐き戻し(嘔吐)

早食いが原因で起こることとして多いのが、食べ直後に吐いてしまう“吐き戻し”です。よく噛まずに一気に食べると、胃がびっくりして吐いてしまいます。

また、フードと一緒に空気も飲み込んでしまい、胃が膨らんだ刺激で嘔吐してしまうこともあるといわれています。

胃拡張・胃捻転

勢いよく食べることで、食べ物やガスなどによって胃が膨れ上がる「胃拡張」を引き起こすことがあります。

さらに、膨らんだ胃がねじれる「胃捻転(いねんてん)」へと症状が進んでしまう場合も。胃捻転は、急激に症状が悪化して命を落としてしまうこともあるとても怖い病気です。

肥満

早食いすると、“満腹”のサインが脳に届く前に食べ終わってしまい、満足感を得られません。そのため、「もっとちょうだい!」と要求してくることもあるでしょう。

ついついごはんやおやつを与えてしまうと、肥満になっていまいます。肥満は、糖尿病などの他の病気を発症するリスクにもなりかねません。

のどに詰まらせてしまう

一気にフードを飲み込もうとすると、のどに詰まらせてむせたり咳き込んだりすることがあります。さらに、のどに詰まった状態で水を飲むと、フードが水分を含んで膨らみ、気管をふさいでしまう可能性も。

特に高齢の猫や、歯が悪い猫などは、自力で吐き出せなくなってしまう恐れがあります。また、誤嚥などにつながる危険性もあります。

猫の早食いをやめさせる対処法

ごはんを食べる2匹の猫

早食いはよくないことではあるものの、「ゆっくり食べてね」と言うだけでは猫に伝わりません。

具体的かつ効果的な対策についてもおさえておきましょう。

食事の回数を増やす

1日のうち食事が朝と夕方の2回だと空腹の時間が長くなりがちです。3〜4回に分けてあげると、食への執着心が和らぐかもしれません。その際は、1回量を減らして1日の食事量をオーバーしないよう注意しましょう。

早食い防止グッズを活用する

表面がデコボコしている食器や、転がすとごはんやおやつが出るおもちゃなどのグッズを使うのも手です。遊び感覚で食べてもらえますが、ストレスに感じることもあるため、様子を見ながら使用すると良いでしょう。

多頭飼いの場合は別々に食べさせる

食べる早さや一度に食べる量は猫によってまちまちです。複数の猫を飼っている場合は、部屋を分ける、仕切りをつけるといった対策をして、落ち着いて食べられる環境を作ってあげることをおすすめします。

まとめ

猫にごはんをあげる人

猫の早食いには、本能的な理由をはじめとして、食事の量やタイミング、環境などさまざまなことが影響しています。放置したままにしておくと吐き戻しや肥満といった体の不調につながることもあります。

早食いを改善すると、猫の体調も安定しやすくなり、飼い主さんの安心にもつながりますよ。この記事を参考に、食器を見直したり、ごはんのあげ方を変えたりと、工夫してみてくださいね!

あなたの愛猫の「ごはんタイム」が、より楽しい時間になりますように。

関連記事

猫から『好かれる人』のタイプ5つ
4時台に起きる猫をモニタリング→飼い主を起こそうとして…『寝不足不可避な嫌がらせの数々』が48万再生「あらゆる手を使ってw」「賢い」
『お湯張りを楽しむ猫』を見守っていたら…飼い主さんの方が焦ってしまう展開が笑っちゃうと100万再生「思わず見入った」「かわいすぎる」
猫が嬉しい!と感じている時の4つの仕草
おもちゃを持ち寄って遊んでいる3匹の猫→AIで"擬人化"したら…成人男性3人の『まさかの光景』が20万表示「いい笑顔w」「1番好きかも」

  1. 【 高橋名人 】 目を手術 「白内障と硝子体出血です」 転倒した時に右目を殴打・眼球内に出血 【 16連射 】
  2. 朝、目が覚めて『腕が重いな』と思ったので布団をめくってみた結果…思わず悶絶する『まさかの光景』が31万再生「寝坊の原因w」「たまらん」
  3. 仕事中、母親から『犬の様子』が送られてきて…留守番中にみせた『まさかの行動』が25万表示「サイズぴったりで笑った」「まな板の上みたいw」
  4. ちーちゃんですけどもっ【第339話】「購入した後に」
  5. 全ての部屋の非常用ボタンがつながらず…赤坂・サウナ店2人死亡火災 受信盤の電源入らず 従業員も事件当時不在 業務上過失致死の疑いも
  6. 酔っ払ってベロベロのパパ→犬のケージから出れなくなり…思わず吹き出してしまう光景が243万再生「立場逆で草」「犬に叱られてるww」
  7. 『ひどい涙やけで売れ残った犬』を飼った結果→治してあげようと奮闘し…まさかの『2年後の光景』が108万再生「諦めない気持ち」「幸せそう」
  8. SBI新生銀行が東証プライムに再上場 旧長銀時代を含め3度目の上場
  9. パックごはん1食284円→319円に値上げ、希望小売価格とは? 販売価格になぜ差がある?【Nスタ解説】
  10. 山本由伸「決まったことは全く何もない」WBCについて発言「また大会でプレーできればいいなと」【日本プロスポーツ大賞】
  1. 【独自】東京・赤坂の“個室サウナ店夫婦死亡火災” タオルがサウナストーンに触れたことで発火したか 警視庁
  2. 【 EXILE ・TAKAHIRO 】 "九一分け”  "前髪下ろし” 「正装ヘアスタイル」にフォロワー注目 初のディナーショー完遂に感謝 "この旅の続きを期待して”
  3. 中国の新型空母「福建」が台湾海峡を通過 台湾国防部が空撮画像を公開
  4. 千葉・鴨川市のメガソーラー 新たに開発許可区域外での森林伐採が発覚 合計で13か所 約2.4ヘクタール
  5. 鴨が飛ばないハプニングも…愛子さま初の単独“鴨場接待” 皇室伝統の「鴨猟」で外交団をおもてなし
  6. 【速報】11月の中国人観光客数は今年最も少ない約56万人 高市総理の台湾有事めぐる発言も影響 世界全体では1月から11月で計約3900万人 すでに1年間で過去最多
  7. 「どんなに逆風でも」前橋市長選 小川晶前市長が出馬表明 部下の既婚男性との“ホテル密会”問題で辞職 2026年1月5日告示
  8. 【 熊切あさ美 】 愛犬との別れを報告 「まだ一緒にいたかった」「あまりに急すぎて 心がぽかんとしています」
  9. 【 白血病 】ネイボールさん 「最近、仕事が辛いです」 抗がん剤治療の副作用で 「身体の限界を感じてきました」
  10. 最優秀賞「古米奮闘」創作四字熟語で見る2025年 優秀賞「操虎関税」酷暑で「空前熱暑」大阪・関西万博終わってみれば「ミャク点満点」
  11. “エッグショック”が常態化!?たまご1パック308円 価格はいつ落ち着く【ひるおび】
  12. バドミントン山口茜が宮崎友花との日本勢対決でストレート勝ち 3年ぶりの女王奪還へ好スタート【ファイナルズ2025】