犬が『カーペットを執拗に舐める』理由4選 しつこく舐め続ける心理や対処法まで
犬がカーペットを執拗になめているのを見たことはありませんか?この行動は、単なる癖ではなく、ストレスや体調不良などのサインかもしれません。今回は犬が「カーペットを執拗に舐める」行動の理由と、その心理や適切な対処法について解説します。
1.ストレス

犬がカーペットを執拗に舐めるときは、ストレスの可能性があります。犬はストレスや不安、退屈を感じると、自分を落ち着かせるために特定の行動を繰り返しおこなうことがあるのです。このような行動を常同行動といいます。
犬のストレスの原因には、引っ越しなどによる環境の変化、散歩不足、コミュニケーション不足などがあげられます。
もし思い当たることがあるのなら、原因を特定して安心できる環境を整え、十分な運動と遊びの時間を確保することが大切です。またスキンシップや声かけを増やし、犬の心の安定を図りましょう。
原因が特定できない、対処法がわからないというときは、獣医師への相談を検討してください。
2.体調不良

犬が執拗にカーペットを舐める行動は、内臓疾患や消化不良などの体調不良のサインかもしれません。たとえば胃腸の調子がすぐれずに胃のむかつきを感じている、吐き気がするなどが考えられるでしょう。
また生活環境の乱れやストレスから自律神経のバランスが乱れて、精神的に落ち着かない状態になっているときにも同様の行動が見られる場合があります。
いずれにしても体調不良が疑われるときは、ほかに嘔吐や下痢、食欲不振などの異常がないか観察し、必要に応じて獣医師に相談することをおすすめします。
3.食べ物のニオイがする

カーペットから食べ物や飲み物のニオイがしていると、犬は気になって執拗に舐めてしまうことがあります。とくに頻繁に食べ物を落としてると、掃除をしてもニオイが取りきれず、舐める癖がつきやすくなるでしょう。
癖になってしまうと、うっかり落としてしまった食べ物を食べられてしまうリスクが高くなります。人間の食べ物の中には、玉ねぎやチョコレートなど犬にとって危険な食べ物も多いため注意が必要です。
カーペットは洗えるものを選び、定期的に洗濯をしましょう。また食べ物を落としたときはすぐに片づけてニオイがつかないように心がけることも大切です。
4.退屈・気を引きたい

犬は退屈を感じると、自分で時間をつぶすために常同行動をおこなうことがあります。カーペットを舐めるのもそのひとつで、飼い主さんの注意を引く手段になっている可能性があるでしょう。
たとえば、カーペットを舐めた際に飼い主さんがなんらかの反応をしている場合は「カーペットを舐める=構ってもらえる」と学習して繰り返しおなっているのかもしれません。
対処法としては、カーペットを舐めても反応しないことです。また愛犬が退屈しないように、おもちゃを用意して1人でも遊べるようにするなどの工夫も必要です。
飼い主さんの気を引くためにカーペットを舐めているのであれば、構ってほしいという気持ちのあらわれでもあります。ぜひ一緒に遊んであげてください。
まとめ

犬がカーペットを執拗に舐める行動には、ストレス、体調不良、ニオイへの反応、退屈など、さまざまな原因が隠れています。この行動を放置すると習慣化したり、健康上の問題を見逃すことになりかねません。原因を特定し、必要に応じて環境の改善や動物病への受診を検討しましょう。
そのほか、退屈が原因と思われる場合は、愛犬と遊ぶ、スキンシップをとるなど一緒に過ごす時間をつくってあげてくださいね。
いずれにしても、カーペットを執拗に舐めるのは愛犬からのSOSなどなんらかのサインである可能性が考えられます。原因を探り適切に対処しましょう。
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