猫の飼い主さんに起きがちな『近隣トラブル』5選 外に出さないから大丈夫…ではない!

2025-06-16 17:00

猫は室内飼いが主流ですが、それでも近隣とのトラブルはゼロではありません。今回は、猫の飼い主さんが気をつけたい「ありがちな近隣トラブル」を紹介します。他人に迷惑をかけていないか、チェックしてみましょう。

1. 鳴き声がうるさい

大きな声で鳴く猫

猫は発情期になると、大きな声で「アオーン」と鳴き出します。普段の「ニャーン」というカワイイ感じではなく、少し低めで太い声で長鳴きをするのです。

去勢や避妊手術をしていれば、発情期の鳴くことはあまりないでしょう。ただし一度でも発情期を迎えてしまうと、手術が終わっていたとしても鳴いたりマーキングしたりすることもあります。子どもを産ませる予定がなければ、去勢や避妊対策は早めに。

また発情期以外にも、分離不安症や認知症、また甲状腺機能亢進症などの病気でも鳴くことがあります。普段から愛猫の様子を確認し、留守番中のストレスを軽減する環境づくりが必要です。

2.物音がうるさい

飛び降りる猫

猫は、肉球がクッションになるため、音を立てずに歩くことができます。また狩りの技術や警戒行動が備わっているので、本来なら「騒音トラブル」はないように思われがちです。

しかし集合住宅の場合は、自宅の天井や壁の向こう側に、すぐ余所の家がある状態。壁で仕切られているものの、思った以上に響いてしまうこともあります。

たとえばキャットタワーやタンスの上から飛び降りると、下の階の部屋に「ドスンッ」という音が聞こえることもあります。多頭飼育の場合は、追いかけっこをすることで「ドタドタ……」と、足音が響くのです。

しかも猫は夕方や夜の薄暗い時間に「運動会」をすることが多いので、「眠れない」「赤ちゃんが起きる」と苦情が来ることもあります。

特に集合住宅で猫を飼うなら、マットやシートなどの防音対策は必須ですよ。

3.ベランダでのマーキングやおしっこ臭

畑の野菜におしっこをかける猫

猫はベランダや玄関などでおしっこやうんちをしてしまうことがあります。

特にオスの猫ですと、スプレー(マーキング)をすることがあり、ベランダにしてしまった場合は要注意。戸建てでも風にのって隣家に臭いが漂ってしまいクレームに発展することがあるからです。

もし猫が粗相やスプレー行動をする場合は、ベランダへの出入りを制限するとよいでしょう。またこまめな清掃や消毒対策もお忘れなく。

4. 抜け毛が飛ぶ

猫と抜け毛ボール

猫の毛はとても軽いので、簡単に風で飛んでいきます。よって、猫のブラッシングをベランダで行うことは、猫の毛を近隣にまき散らすようなものです。

また猫のいる家庭は、衣類や布団などに抜け毛がつきやすいものです。ベランダで抜け毛をはらってしまうと、舞った毛が近隣のベランダや洗濯物に付着し、トラブルになるおそれがあります。

ブラッシングや掃除など抜け毛が出る作業は、ベランダで行うのは控え、できるだけ室内で行うようにしましょう。または、ベランダに網や囲いをつけると対策になりますよ。

5. 脱走・他の家への侵入

車の下に隠れている猫

完全室内飼いでも、たまたま開いた窓やベランダから脱走してしまうことがあります。他人の家の敷地に入り込んでしまうと、植木鉢を倒す、物を壊すなどの被害を与えてしまいます。

また隣の車の下に隠れ込んでしまうと、車を傷つけてはならないので棒でつっつくわけにもいきませんし、かといってずっと隣の敷地内で見張っているのも失礼です。捕まえにくく長期戦になるため、迷惑をかけてしまいます。他にも、隣の家の庭や畑で排泄をしてしまうなどの懸念もありますね。

近隣への迷惑もそうですが、愛猫が事故にあわないためにも、脱走防止対策や、窓やドアの開閉時の注意は徹底しましょう。

まとめ

なにかを訴える猫

「うちの子は外に出さないから」と安心していても、思わぬ形で周囲に迷惑をかけていることもあります。猫と人が気持ちよく共存できるよう、周囲への配慮を忘れずに暮らしたいですね。

ちなみに「動物が好きなのが当たり前」と思って接していると、猫アレルギーを持っている人や、動物が苦手な人との間に摩擦が起きることがあります。外出するときも他の人への配慮をお忘れなく。

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