犬が『いびき』をかいている時の原因7つ 体にトラブルを抱えている可能性から改善策まで

2025-07-09 11:00

「最近、うちの子のいびきがひどいんだけど、大丈夫かな?」そんな不安を抱える飼い主さんは少なくありません。実は犬のいびきには、単なる癖ではなく、健康リスクが潜んでいる場合も。今回は犬のいびきに隠された原因を掘り下げ、注意すべきサインや対策までをわかりやすく解説します。

犬が「いびき」をかく7つの原因

リラックスして寝転がる犬

犬のいびきには、いくつかのはっきりとした原因が存在します。中には命に関わる病気が隠れていることもあるため、日ごろの観察がとても大切です。

ここでは、代表的な7つの原因をわかりやすく紹介します。

1.肥満

犬が肥満になると、喉まわりに脂肪がついて気道が圧迫され、呼吸がしづらくなります。
その結果、寝ているときにいびきをかきやすくなり、重度になると睡眠時無呼吸症候群を引き起こすこともあります。

また、肥満は糖尿病や心疾患のリスクも高めるため、体重管理が重要です。

【チェックポイント】

  • 以前よりいびきが大きくなった
  • 散歩中に息が上がりやすい
  • 肋骨に触れにくく、お腹まわりが丸い

2.アレルギーや感染症

アレルギーや風邪などで喉の粘膜が炎症を起こすと、気道が腫れて狭くなり、いびきをかきやすくなります。また、鼻水や鼻づまりも原因のひとつです。

アレルギーではくしゃみが多く、感染症では元気や食欲が落ちるなど、いびき以外の症状も見られます。

【チェックポイント】

  • 鼻水やくしゃみ、咳が続いている
  • 呼吸音がゼーゼーガーガーと変わってきた
  • 季節や気候によっていびきがひどくなる

3.軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)

軟口蓋過長症とは、上あご奥の軟らかい部分(軟口蓋)が通常より長く、空気の通り道をふさいでしまう状態です。

先天的な疾患で、特に短頭種によく見られます。喉が狭くなるため、寝ているときに大きないびきが出やすくなります。

【チェックポイント】

  • 寝ているときに喉の奥から大きな音がする
  • いびきと同時に、よだれや呼吸困難が見られる
  • 食事中にむせる、苦しそうな様子がある

4.鼻孔狭窄(がいびこうきょうさく)

鼻孔狭窄は、生まれつき鼻の穴が狭く、空気の通り道が細くなっている状態を指します。

特にパグやフレンチブルなどの短頭種に多く、鼻の穴がL字型に狭いため、十分に空気を吸えず呼吸がしづらいのです。その結果、寝ているときにいびきが出やすくなります。

【チェックポイント】

  • 鼻の穴がとても小さい
  • 口を開けて呼吸していることが多い
  • 寝ているときだけでなく起きていても鼻が鳴る

5.加齢による筋力の衰え

年をとると、喉や首まわりの筋力が落ちてくることで気道が狭くなり、いびきをかくようになることがあります。

ただし、呼吸器系や心臓の病気が隠れている可能性もあるため、様子がおかしければ受診が必要です。

【チェックポイント】

  • シニア期(7歳以上)になってからいびきが目立つ
  • 以前より寝息が荒く、大きくなってきた
  • 呼吸がつらそう、寝苦しそうに見える

6.犬種による特徴(短頭種)

いびきをかきやすい原因のひとつに、犬種の特徴があります。パグ、フレンチ・ブルドッグ、シー・ズーなどの短頭種は、生まれつき鼻や喉の構造が狭いのが特徴です。

短頭種は空気の通り道が確保しづらく、いびきをかく傾向があるため注意が必要です。

【チェックポイント】

  • 鼻ぺちゃの犬種である
  • 子犬の頃からいびきがある
  • 興奮時や暑いときにガーガーという呼吸音が聞こえる

7. 腫瘍や心臓病など重篤な病気

鼻や喉に腫瘍ができると気道が圧迫され、空気の通りが悪くなります。

また、心臓病で心臓が肥大すると、気管支を圧迫して呼吸が苦しくなり、いびきのような異常な呼吸音が聞こえることがあります。

【チェックポイント】

  • いびきが突然ひどくなった
  • 息が浅く、荒く、ときどき止まるように見える
  • 元気がない、食欲が落ちている

家庭でできる「いびき」改善策

体重管理

犬のいびきには、体質や年齢、病気など様々な原因がありますが、日常生活の中でできる対策をとることで、いびきを軽減したり悪化を防ぐことができます。

ここでは、家庭で無理なく始められる改善策を紹介します。

適正体重の維持

肥満は気道を圧迫し、いびきの大きな原因になるため、適量の食事と運動を組み合わせ理想体重を維持しましょう。

体重管理の目安として、肋骨がうっすら触れるくらいが理想です。

室内の空気環境を整える

アレルギー対策として、こまめな掃除や換気を心がけましょう。空気清浄機を使うと、花粉やハウスダストの除去に効果的です。
年に1~2回を目安に、エアコンのフィルター清掃も忘れずに。

寝る場所の見直し

寝具が柔らかすぎると気道が折れ曲がりやすくなります。少し硬めで通気性の良いベッドを選び、首の角度が安定するようにしてあげましょう。

寝る部屋は静かで涼しく、直風を避けた空調管理を。

デンタルケアの習慣化

口の中のトラブルもいびきの原因になるため、歯みがきを習慣にしましょう。いきなり歯ブラシが難しければ、ガーゼで優しく拭くだけでもOK。

口臭や歯石が気になる場合は、定期的に動物病院でのチェックをしてもらうと良いでしょう。

無理のない運動で筋力維持

加齢による筋力低下は避けられませんが、適度な運動で衰えを緩やかにできます。

短い散歩を1日数回に分ける、軽い遊びを取り入れるなど、無理のない範囲で続けましょう。

定期的な健康チェック

いびきの裏に病気が隠れていることもあるため、年に1回以上は健康診断を受けましょう。

特にシニア犬や短頭種は、呼吸器・心臓・歯の検査を重点的に。

まとめ

スヤスヤ眠っている犬

犬のいびきは体質や年齢によるものもありますが、肥満やアレルギー、病気が原因になっていることもあります。

「いつものこと」と見過ごさず、呼吸が苦しそうだったり、他にも症状がある場合は早めに獣医師に相談を。

日常の体重管理や空気環境の見直し、寝具の調整など、家庭でできるケアを少しずつ取り入れて、愛犬が快適に眠れるようサポートしていきましょう。

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