中国 ミャンマー詐欺拠点捜査で5万7000人以上拘束 犯罪組織幹部らを起訴 取り締まり強化の成果をアピール

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-07-11 20:53
中国 ミャンマー詐欺拠点捜査で5万7000人以上拘束 犯罪組織幹部らを起訴 取り締まり強化の成果をアピール

中国の公安当局はミャンマー北部を拠点とする特殊詐欺などの犯罪組織を捜査し、これまでに5万7000人以上の中国籍の容疑者を拘束したことを明らかにしました。

中国国営の中央テレビによりますと、中国の公安当局はミャンマー側と協力し、ミャンマー北部で活動していた4つの犯罪組織を摘発して「壊滅的な打撃」を与え、これまでに中国籍の容疑者5万7000人以上を特殊詐欺などの容疑で拘束したということです。

特に、ミャンマー北部のコーカン自治区で初代主席だった白所成被告が率いる「白家」と呼ばれる組織は、2015年以降、政治や軍事、経済などの分野での影響力を背景に、41の「パーク」と呼ばれる大規模な犯罪拠点を運営。

多数の犯罪集団を呼び込んで、特殊詐欺やオンライン賭博などの犯罪行為を行っていたとされています。

中国の公安当局の調べで、「白家」は3万1000件以上の詐欺や、違法薬物およそ11トンの製造・密売、中国人6人の殺害のほか、誘拐、売春、賭博、密入国などに関与したことが判明したということです。

中国側が白被告らを指名手配したところ、去年1月、ミャンマー側が身柄の引き渡しに応じ、中国の検察当局はこれまでに白被告ら「白家」の幹部21人を起訴しました。

中国では去年、およそ7万8000人が特殊詐欺関連で起訴されるなど、日本と同様に特殊詐欺が大きな社会問題となっていて、中国政府による摘発は取り締まりを強化している成果を国内外に強くアピールする狙いがあります。

  1. トランプ政権「国家安全保障戦略」公表 台湾紛争抑止で日本・韓国に防衛費増額求める 戦略全体では「アメリカ第一」鮮明に
  2. トランプ大統領がFIFA平和賞を受賞
  3. 高市総理 就任後初の“夜会合” 党の幹部らと国会対応など意見交換か 一方で与党提出の定数削減法案は「あまりに乱暴」野党が反発【news23】
  4. ロシア・プーチン大統領とインド・モディ首相が会談 エネルギー協力継続で一致
  5. 米中がテレビ電話で閣僚級協議 貿易の懸念事項解決に向け意見交換
  6. 「ハリウッドの勢力図が変わる」米ネットフリックスがワーナーを約11兆円で買収へ
  7. ノーベル生理学・医学賞 坂口志文氏がスウェーデンに到着「いろいろなイベント、楽しみたい」 10日に授賞式
  8. 「彼女に会いたい」病院から逃走の理由か? 手錠つけたまま逃走・確保の島田健太郎被告 病室の置き手紙には“海か山に向かう”
  9. 中国の艦船100隻超が東アジア海域に展開…軍事演習は? 背景に高市総理発言への反発か 中国外務省「法に則り活動」
  10. ドイツ連邦議会 新たな兵役制度の法案可決 14年ぶりに徴兵制復活も可能に
  11. 【速報】トランプ大統領「米国での小型車の製造を承認」日本勢に追い風か? SNSで製造を呼びかけ
  12. ノーベル生理学・医学賞選出の坂口志文 大阪大学・特別栄誉教授 授賞式会場のスウェーデン・ストックホルムに到着