犬に絶対NGな『冷房の使い方』4選 間違った使用方法で逆効果となることも
日本の夏は犬にとって熱中症のリスクが高い季節です。熱中症予防のためには、エアコンなどの冷房が欠かせませんが、使い方を誤ると体調を崩す原因にもなりかねません。そこで今回は、犬にとって危険な冷房の使い方を4つ紹介します。安全に使うためにもぜひ覚えておきましょう。
1.温度設定が適切でない

犬のために冷房を使う際、もっとも重要なのが温度設定です。人間が快適だと感じる温度は、犬にとって暑いと感じる場合があります。
設定温度が低すぎると犬は体が冷えてしまい、体調不良を引き起こす可能性があります。とくに、子犬や老犬は寒さに弱いため注意が必要です。一方で、設定温度が高すぎると冷房の効果が十分に得られず、熱中症のリスクが高くなってしまいます。
犬にとって快適な室温の目安は、一般的に24〜26度程度とされています。湿度も重要で50〜60%程度が推奨されています。
ただし、暑さの感じ方には個体差がありますので、愛犬の様子を見ながら調整してあげてください。
2.犬に直接風を当てる

冷房の冷たい風を犬に直接当てるのは避けましょう。人間と同様、犬も冷たい風が直接当たりつづければ、どうしても体が冷えすぎてしまいますし、冷えが原因で体調を崩したりする原因にもなりかねません。
日中に犬が長時間すごしている場所やケージ、ベッドなどに冷房の風が直接当たっていないかどうか確認し、もし当たっているようなら風向きを変える、風よけになるものを置くなどの対策が必要です。
理想的なのは、冷気が部屋全体に行き渡るように風向きを調整することです。冷たい空気は床付近に溜まりやすいため、サーキュレーターなどを併用して空気を循環させるのも効果的です。この場合もサーキュレーターの風が直接犬に当たりつづけないように注意しましょう。
3.留守中の停電対策をしない

暑さ対策で見落としがちなのが、飼い主さんが留守の際の停電の対策です。突然の停電でエアコンなどの冷房が停止してしまった場合、日当たりの良い部屋の室温はあっという間に上昇し、犬が熱中症になるリスクが高くなってしまいます。
とくに、鉄筋コンクリート製のマンションなどの気密性の高い住宅では、一旦室温が上がると熱がこもったままになりやすく、危険な状態が長くつづくことにもなりかねません。犬の留守番中の停電に備えた暑さ対策も必要です。
温度・湿度センサーを内蔵したペットカメラであれば、外出先から愛犬の様子に加えて室温や湿度もチェックできます。また、外出先からスマホアプリを使っての操作に対応したエアコンもありますので、買い替えを予定している場合は検討してみても良いでしょう。
そのほか、遮光カーテンで日差しをさえぎる、万一のときに犬が涼めるようにあらかじめ凍らせたペットボトルを置いておくといった方法も考えられますが、根本的な暑さ対策にはなりませんのでご注意ください。
4.エアコンの効いた部屋に閉じこめる

冷房で涼しい部屋に犬を閉じ込めるのは、一見すると犬にとって良いことのように思えますが、実は避けるべき使い方です。
たとえば、冷房が効きすぎて室温が下がりすぎた場合、寒い部屋から逃げられないために体が冷えてしまいます。そのような環境で長時間すごすと、体調を崩してしまう可能性があります。
また、停電などで冷房が突然停止してしまって室温が急激に上昇した場合も同様です。暑くなったときに涼しい場所へ移動できなければ、熱中症のリスクにさらされてしまいます。
冷房を使う際は必ず部屋のドアを開けておき、犬が暑い、寒いと感じたときに、自由に移動できるようにしておきましょう。
まとめ

夏の暑さから愛犬を守るために冷房は不可欠ですが、使い方を間違えると、かえって犬の健康を損ねてしまう危険性があります。適切な温度設定、冷風を直接体に当てない、留守中の停電対策など愛犬が快適にすごせるように対策をしておきましょう。
また、愛犬の犬種や年齢、体質によっても暑さへの耐性は異なります。常に愛犬の様子を観察し、呼吸の乱れやぐったりしている様子がないか、体が冷えすぎていないかなどを確認しながら、冷房の温度や使用方法を調整することも大切です。
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