“リアルすぎるのは…”こだわった、オニヤンマの“虫よけグッズ”大ヒット 虫の活動期間拡大で、アイテム続々【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-07-22 21:36

お値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。今回は、「着る虫よけTシャツ」の値段です。いま、虫よけに関するアイテムの売り上げが好調だということです。

【写真で見る】昆虫界“最強” 虫が本能的に逃げるモノ

「においもわからない」“着る虫よけ”Tシャツ 市場は過去最高

出水麻衣キャスター:
虫ケアに関するアイテムの売り上げが好調で、その市場は年々上がっています。

日用品化粧品新聞社によると、2024年は過去最高の約1370億円だということです。

最近、暑くなって虫を見かける機会が多くなったと思いますが、“着る虫よけ”のTシャツ「エアロガード 半袖Tシャツ」(980円)がワークマンから販売されていて、15億円を売り上げるヒット商品となっているそうです。

一見すると一般的なTシャツですが、少し生地が厚かったり、虫がつくと逃げていきたくなるような加工がされているということです。

肉乃小路ニクヨさん:
においもわからないですね。

出水キャスター:
Tシャツの他にも、メッシュタイプの「エアロガード メッシュ2WAYフーディー」(2900円)もあります。※在庫限り

シースルーですが、虫が寄りつかない加工になっていて、フードをかぶれば顔周りも覆うことができます。

さらに、肩の部分を外すことができるので、暑かったらベストとして使用することもできます。

そして、コールマンの「インセクトシールドタイダイソックス オッシュマンズSMU」(1980円)も、繊維に虫よけの加工がされていて、刺されないということです。

「怖がって近寄ってこない」 虫には“最強”の虫を

出水キャスター:
「目には目を、虫には虫を」ということで、虫の天敵と言える“オニヤンマ”が効果的だそうです。

Eikyuから「おにやんま君(R)(安全ピン取付タイプ)」(1430円)というものが販売されていて、帽子につけたり、キャンプ場に吊るしたり、ペットにつけたり、ベビーカーに吊るすと、虫が来づらくなるということです。

オニヤンマは、昆虫界で最強と言われていて、カマキリやスズメバチよりも強いんだそうです。

「ちょうどいい感じのところを…」“オニヤンマの虫よけ”開発秘話

このグッズを開発した企業を取材しました。

出水キャスター
「虫が来なくなるところに着目して、商品開発をされたのはなぜですか?」

Eikyu 新井大代表
「虫よけ対策をばっちりしても、虫がよってくると。そういったことを考えたときに、虫が本能的にみて逃げるモノ。昆虫界でいうと『オニヤンマ』が一応最強といわれています」

出水キャスター
「試行錯誤されたということですが、どんなところに苦労しましたか?」

Eikyu新井 大代表
「虫が嫌いな方もいらっしゃいますし、僕自身も虫の脚が苦手なタイプなんです」

脚があるとリアルすぎて、嫌がる人がいると考えて、脚はなくしたそうです。

出水キャスター
「虫からみるとオニヤンマとわかるけど、人からみるとリアルな虫のグロテスクなところは省くといういいあんばいに?」

Eikyu新井 大代表
「ちょうどいい感じのところを攻めたいなと思っていました。6~7割は『おにやんま君を買ってよかった』という声だったので、我々としては、効いていると信じています」

出水キャスター:
おにやんま君(R)は、累計200万個売れていて、売り上げは28億円以上という大ヒット商品です。

その効果は、ハエ、蚊、アブ、スズメバチ、ハチ、カメムシなど様々な虫で、怖がって近寄ってこないということです。コツとしては、虫が近寄ってきたら、見せるように動くといいそうです。

一方で、エビデンスはまだということで、現在は近畿大学と共同研究中だとしています。

虫よけグッズ 市場拡大の要因は?

虫よけの市場が拡大している要因を、日用品化粧品新聞社に聞きました。

虫の活動期間が、これまでは4月~9月までだったところ、2月~11月と拡大している。

さらに高単価の商品が増えていて、これまでは1000円までだった商品の価格帯が、1500円~2000円になっているといいます。

そして、殺虫だけではなく、予防に関わる商品もたくさん出ているということで、市場が大きくなっているということでした。

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<プロフィール>

肉乃小路ニクヨさん
ニューレディー
銀行・保険会社など金融業界でキャリアを積む
独自の視点で経済・お金・人生観を語る

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