犬が散歩中に『突然立ち止まる』4つの理由 配慮してあげたい愛犬の心理から適切な対処法まで

2025-07-26 11:00

愛犬が散歩中に立ち止まって、困ってしまったことはありませんか?この記事では、犬が突然立ち止まる理由や適切な対処法を解説するので、ぜひチェックしてみてください。

1.行きたくない場所がある

リードを引っ張られる犬

犬が散歩中に立ち止まる理由として、まず考えられるのが、「その先に行きたくない場所がある」ということです。

行きたくない場所というのは、犬によってそれぞれ異なります。苦手な動物病院に近づくのを避けたい犬もいれば、過去に大きな音がして怖い思いをした場所に近づきたくないという犬もいるでしょう。

特定の場所を嫌がっているのであれば、別の方向に歩き出せばスムーズに歩くと思います。

また、これと同様に、犬が「自分の好きな方向に歩きたい」という気持ちで、立ち止まって進むことを拒否することもあります。

飼い主さんが進もうとしている方向とは別の場所に行きたいと思っているとき、立ち止まることで別の方向に行くことを期待または要求します。

適切な対処法

行きたくない場所を避けるために立ち止まるのであれば、決して無理強いすることなく、少しずつ慣らすことが必要です。

これは社会化トレーニングのひとつであり、苦手なことを克服する練習でもあります。

「そこに近づいたらいいことがあった」という経験をくり返させることで、その不安や恐怖を乗り越えさせていきましょう。

また、犬が自分の行きたい方向にばかり歩こうとしている場合は、いうことを聞きすぎないように注意しましょう。

愛犬の思い通りにばかり歩いていると、犬が「飼い主さんは何でもいうことを聞いてくれる」と勘違いしてしまうことがあるので、基本的には飼い主さんがリードして歩くようにしてください。

2.気になるものを見つけた

犬の横顔

犬が散歩中に立ち止まって歩かなくなるとき、空中を見つめていたり、地面のにおいを嗅いでいたりといった様子が見られる場合は、何か気になるものを見つけたのかもしれません。

犬は散歩中に、五感を使って様々な刺激を受けています。

人間はテレビやスマホを見たり、お出かけをしたりとたくさんの娯楽がありますが、犬にとっての娯楽はそれほど多くありません。

そのため、散歩中に感じられるにおいや音などはとても魅力的なもので、好奇心や探究心が刺激されます。

遠くから聞こえてきた音を聞いて「どこから聞こえるんだろう?」「何の音だろう?」と考えたり、地面のにおいを嗅いで「どこの犬だろう?」「友達は元気にしているかな?」と思いを巡らせたりします。

そうしたものを感じ取ったり、考えたりしているときに、立ち止まってしまうことはめずらしいことではないでしょう。

適切な対処法

犬が何かに集中して立ち止まっている場合、基本的には少しリードを引くなどして促せば動き出すと思います。

様々な刺激を受けて興味を持つことは、犬にとっても楽しいことなので、できればそのままにしてあげたいところです。しかし、そこが人通りのある場所などであれば、迷惑にならないように移動した方がいいでしょう。

公園内などで犬が自由に過ごせる状況であれば、ある程度時間を決めて、好きなようにさせてあげるとより楽しい散歩になると思います。

3.疲れて動きたくない

横になっているフレブル

犬が散歩の後半で立ち止まって動かなくなったり、座り込んだりした場合、単純に疲れてしまったのかもしれません。

いつもよりも長い時間散歩をしたときや気温の高いとき、公園などでたっぷり遊んだときなどに立ち止まってしまう場合は、この理由が当てはまることが多いでしょう。

いつも散歩の帰り道で立ち止まったり座り込んだりするのであれば、運動量が多すぎることが考えられるので、一度愛犬の散歩時間や内容を見直してみてください。

適切な対処法

犬が散歩で疲れて止まってしまう場合、基本的には抱っこなどをして連れて帰って休ませるようにしてください。

ただし、いつも散歩の帰りにこうしたことをくり返すと、抱っこしてもらうくせがついてしまうことがあるので注意が必要です。

愛犬の体格や年齢、季節に合わせて運動量を調整し、必要以上に抱っこしすぎないようにしましょう。

4.体が痛くて動けない

包帯されている犬

犬が立ち止まって座り込んだり、歩かせようとすると極端に嫌がったりする場合、ただの疲労ではなく体に異変が起きている可能性もあります。

体の不調の原因は、関節を痛めたり足裏が傷ついたりといった怪我の場合もあれば、腹痛や頭痛など病気の場合もあるでしょう。

体を触ったときに「キャン!」と鳴いたり、飼い主さんの手に噛みつこうとしたりする様子が見られれば、体に痛みを感じている可能性が高いと思います。

適切な対処法

犬が体の痛みや違和感によって立ち止まっている場合は、無理に歩かせる必要はありません。

体に異変や異常がある可能性がある場合は、抱っこをしたりサポートをしたりしながら連れて帰りましょう。

全身を見て、手で触れてチェックをして、異常が見つかればすぐに病院に連れて行ってください。そうでない場合、しばらく休ませながら、犬の様子をしっかりと観察してください。

まとめ

歩きたがらない犬

犬が散歩の途中で立ち止まることはめずらしいことではなく、その理由や心理も様々です。

理由によっては社会化トレーニングが必要となったり、動物病院の受診を検討したりしなければならないので、まずは立ち止まっている犬の様子を観察して、その心理を読み取ってあげましょう。

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