総裁選前倒し「コップの中の争いしてる暇ない」【国会トークフロントライン】

選挙直後の「石破総理退陣へ」の「号外」に始まって、激しさを増す「石破おろし」。その裏側を、記者会見で「涙を流した」総理最側近の村上誠一郎総務大臣が、熱く語ります。ぜひご覧ください。(聞き手:TBSテレビ政治担当解説委員 石塚博久)
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「涙と汗の会見」のワケ、石破総理をずっと横で見ていて
ーー参院選直後の7月22日閣議後会見で「涙と汗の会見」でした。どんな思いだったのか。
村上誠一郎 総務大臣:
この10か月間、私も石破総理も例えば予算委員会とか総務委員会があると、私は浅学非才ですから4時5時起きなんです。石破さんは大体もう朝3時なんですね。私ですら大体半年間で800回の答弁をした。たぶん石破さんは2500回以上だと思う。
横でずっと、去年の今ぐらいから総裁選、総選挙、そして国会やってきたのですが、これ以外に石破さん外遊がある。それから選挙も私は頼まれたところでいいんですけど、総理は全部行かなきゃいけない。正直言って、私が総理と同じことをやっていたら、たぶん体がもたなかったと思う。
その上で、補正では予算を通し、本予算も年度内で通し、それで今、トランプ関税も着々とやってる。そういう面で本当に横で見ていて、着々と実績上げてるのに、なぜね、石破さんの努力というか、それを認めてあげないのかなと、そういう気持ちが強かったんですよね。
自民党内から「内閣不信任案」検討について、「常軌を逸してますよね」
ーー自民党内から「石破内閣の不信任案」を検討すべきという意見も、どう考えますか。
村上誠一郎 総務大臣:
ちょっと常軌を逸してますよね。まず敗因の分析しますと、やっぱり例えば我が愛媛県は、最初から勝てる体制が組めていなかった。それから色々負けたところを見ますと、やはり候補者の高齢化とか、いろいろ敗因があります。極めつきは、青年局の皆さんの不祥事や、一番強かったのは旧統一教会、不記載、裏金の問題が「負の遺産」として、ものすごく大きく響いた。
例えば、自分が選挙やっても、私自身は、全く旧統一教会も裏金も関係ない。しかし、残念ながら、候補者として戦いますと同一視されてしまう。やっぱり今までの負の遺産が、圧倒的に今回の選挙の敗因だと思います。私が言いたいのは、そもそもそういう敗因を作った皆さん方が、総理の責任を問うというのは、あまりにも私は身勝手じゃないかなという気がします。
「コップの中の争いをしてる暇ない」
ーー総理最側近として「森山幹事長を続投させるべき」と進言するつもりはありますか。
村上誠一郎 総務大臣:
重要な局面で総裁選をやったり、党内がコップの中の争いをやっている暇ないわけですよ。だからそういうことをきちっと終わるまではやっぱりやってもらうしかないと思いますね。