猫が他の猫の『お尻のニオイをかぐ』4つの理由 クン活は猫たちの“名刺交換”?
多頭飼いしている飼い主さんなら、猫たちがお互いにお尻のにおいをかぎ合っているのを見たことがあるかも知れません。猫が他の猫のお尻のにおいをかぐのはなぜでしょうか?それには、ちゃんと理由がありました。
1.相手の情報収集

実は、猫のお尻には、たくさんの情報がつまっています。それが、においです。お尻の周りにある臭腺という器官からにおいを出すのですが、それがその猫について様々なことを教えてくれるのです。
猫は相手のお尻のにおいをかぐことで、性別や年齢、血縁関係までわかってしまうのだそう。お互いににおいをかぎ合うことは、名刺交換をしているようなものなのですね。挨拶の意味もあるので、猫同士の大切なコミュニケーションであるといえるでしょう。
2.どこを縄張りにしているか知るため

猫は、自分の縄張りににおいをつけてマーキングします。そのため、お尻のにおいをかげば、どこを縄張りにしている猫なのかがわかるのです。どこに住んでいるか、つまり住所のようなものですね。
3.相手のコンディションを知るため

お尻から出されるにおいは、体調によって変わります。コンディションが良いか悪いかが、においによって判断できるのです。
人間も、友人や親しい人に会うと「元気?」などと挨拶をしますが、猫も同じようなものなのかも知れませんね。
いつもより長くお尻のにおいをかいでいたら、かがれている方の猫は体調が悪い可能性があります。多頭飼育の場合、猫のお尻のにおいチェックを観察していると、体調不良に早く気づいてあげられるでしょう。
4.発情しているかどうかのチェック

メスは、発情期になると、性フェロモンが分泌されます。オスを受け入れられる状態になっているかどうかがわかるのです。そのため、オスはメスのお尻を懸命にかごうとします。
メス猫は、性フェロモンを含んだ尿を吹きつけるスプレー行為を行うことでオス猫を引きつけます。
まとめ

においの情報だけで、相手のことが色々とわかってしまうなんて、猫の嗅覚のすごさには驚かされますね。
猫がお尻のにおいをかがせるのは、信頼している相手だけです。敵対する相手ににおいをかがれてしまうと、縄張りの場所を知られてしまったり、体調がすぐれず弱っていることを悟られてしまうので、ケンカに負けてしまう恐れがあるのです。ただ、お尻のにおいをかぐことで相手の強さがわかり、ケンカに発展しないで済むこともあります。
他の猫のお尻のにおいをかぐなんて、意味を知らないとちょっとびっくりしてしまうかも知れませんが、猫たちにとっては大切な習性です。情報交換をしているんだなあと、見守ってあげて下さいね。
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