戦後80年の全国戦没者追悼式 天皇陛下がおことば述べられる 石破総理は13年ぶりに「反省」の言葉盛り込む式辞
きょうは「終戦の日」です。東京の日本武道館では「全国戦没者追悼式」が行われ、天皇陛下が「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ」などと、終戦80年のおことばを述べられました。
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「さきの大戦においてかけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ、私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願います」
きょう「全国戦没者追悼式」で天皇陛下がおことばを述べられ、参列した遺族3358人が戦争の犠牲になったおよそ310万人を追悼しました。
全国戦没者遺族代表(父親が戦死) 江田肇さん(82)
「戦後の厳しさを体験している我が国は今こそ、争いのむなしさ、復興の難しさ、平和の尊さを世界へ訴えることが求められていると感じています。私たち遺族は、次世代による活動の拡充を目指し、努力することを改めてお誓い申し上げます」
きょうで終戦から80年。遺族の高齢化が進み、戦争の記憶の継承が課題となるなか、陛下のおことばには、去年はなかった「今後とも語り継ぎ」という1文が追加されました。
石破総理
「戦争の惨禍を決して繰り返さない。進む道を二度と間違えない。あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばなりません」
石破総理は“進む道を二度と間違えない”として、「反省」という言葉を使い、式辞を述べました。
「反省」という言葉が総理大臣の式辞に盛り込まれたのは13年ぶりで、2013年の第2次安倍政権後は使用されていませんでした。
石破総理は「不戦に対する決然たる誓いを世代を超えて継承していく」と強調しました。