ごはんで変わる!尿石ができやすい犬種と賢い食事の選び方【獣医が解説】
「また尿石ができた…」そんな悩みを抱える飼い主さんは少なくありません。この記事では、尿石ができやすい犬種やその原因、タイプ別の対策、そしておすすめの食事選びについてやさしく解説します(*この記事では、尿石の2大巨頭のストルバイトとシュウ酸カルシウムのみについて解説しています)。
尿石は主に2タイプ!ストルバイトとシュウ酸カルシウム

尿石(結石)は犬にとって比較的よくある泌尿器のトラブルです。特に多いのが、以下の2種類です。
- ストルバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム)
アルカリ性の尿中で形成されやすく、多くが細菌感染によって引き起こされます。膀胱炎と併発することも多く、抗菌薬による治療がまず必要です。特に、繰り返す場合は尿培養検査が必須と考えられます。
- シュウ酸カルシウム結石
尿が酸性に傾いていたり、水分摂取が少ないと形成されやすいタイプです。日本ではミニチュア・シュナウザー、シー・ズー、チワワ、トイ・プードル、ポメラニアンなどの小型犬で多く見られます。
どちらのタイプも、放置すると排尿困難や痛みを伴うことがあるため、早期発見とタイプに応じた対応が大切です。
食事で変わる!タイプ別の賢いごはん選び

尿石の予防や再発防止には「水分摂取の促進」と「食事の調整」がカギになります。
ストルバイト結石の対策ごはん
感染が原因となるため、まずは抗菌薬でしっかり治療し、再発予防にはマグネシウムとリンを抑え、尿pH調整に配慮された療法食が推奨されます。
代表的なフード(※これら以外に有用なフードも複数あります)
- ロイヤルカナン ユリナリーS/O
- ヒルズ 尿ケア c/dシリーズ
これらのフードは尿pHを適切に調整し、ストルバイト結石の溶解を促します。ただし、感染がある場合はフードだけでは不十分なので、抗菌薬治療±尿培養が必要です。
シュウ酸カルシウム結石の対策ごはん
シュウ酸カルシウム結石は溶解できないため、予防が最優先となります。
予防のポイントは以下です
- 高水分のフード(ウェットフードや水を加えたドライ)
- 尿を酸性にしすぎない(pHをややアルカリ性に保つ)
- 動物性たんぱく質の過剰摂取を避ける
- カルシウムやビタミンDの過剰投与を避ける
このタイプに向いているフードも、ロイヤルカナン ユリナリーS/Oやヒルズ 尿ケア(c/d マルチケア)などで、カルシウムのバランスや尿pHに配慮されたものが推奨されます(*これら以外に有用なフードも複数あります)。
できやすい犬種とその理由、家庭でできる予防法

尿石はすべての犬で起こり得ますが、特にできやすい犬種と体質があります。
シュウ酸カルシウム結石が多い犬種(日本国内)
- ミニチュアシュナウザー
- シーズー
- チワワ
- トイプードル
- ポメラニアン
これらの犬種は、尿のpHが酸性に偏りやすい、あるいは体質的にカルシウム代謝に偏りがあるなどの背景が指摘されています。
ストルバイト結石が多いケース
- 感染を起こしやすい環境(雌犬、トイレ回数が少ないなど)
- 尿のpHが高く、アルカリに傾いている場合
家庭でできる予防法
- 水をしっかりとらせる(フードに水を加える、流れる水を設置するなど)
- トイレを我慢させない(散歩の回数を増やす、すぐに排尿できる環境作り)
- 定期的な尿検査(特に既往がある場合は3~6か月に一度)
- 避妊去勢手術(感染やホルモンの影響を抑える目的で有効な場合も)
結石の再発率は非常に高いため、一度治療しても油断せず、ライフスタイル全体での対策が大切です。また、必要に応じて動物病院での膀胱洗浄などの処置が検討されることもあります。
まとめ

尿石は食事と生活習慣で予防できます。愛犬のタイプや体質を理解し、賢くフードを選ぶことで、快適で健康な毎日をサポートしましょう。
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