犬から人間にうつる『人畜共通感染症』7選 危険な症状や普段からできる予防法とは?

2025-09-26 20:00

犬と暮らす中で「うつる病気があるって聞いたけど…」と心配になったことはありませんか?実は、犬から人にうつる病気は「人畜共通感染症(ズーノーシス)」と呼ばれ、誰にでも起こり得る身近なリスクです。感染経路には、唾液・フン・ノミ・ダニなどさまざまあり、注意しなければ家族全体に影響を及ぼすことも。この記事では、犬からうつる可能性のある人畜共通感染症を7つご紹介し、それぞれの症状や対処法、家庭でできる予防策まで解説します。

犬から人にうつる可能性がある感染症7選

健康チェック中の犬と獣医師

犬から人へうつる病気=人畜共通感染症(ズーノーシス)は、犬とのふれあいが身近な日本でも無関係ではありません。

ここでは、特に注意すべき7つの感染症を紹介し、特徴や感染経路について解説します。

1.狂犬病(きょうけんびょう)

致死率が非常に高いウイルス感染症で、感染するとほぼ100%命に関わります。

日本では撲滅されていますが、海外では今も多く発生しており、輸入犬や旅行者の咬傷からの感染リスクもゼロではありません。

2.レプトスピラ症

レプトスピラ菌に感染した犬の尿に触れることで、人にも感染します。感染すると発熱、頭痛、筋肉痛、肝臓や腎臓の障害を引き起こすことがあり、水辺や多湿な場所での感染に注意が必要です。

3.SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

マダニを媒介とするウイルス感染症で、犬がウイルスを体に持ち帰り、人へ媒介する可能性があります。高熱、下痢、出血などの重い症状が出ることもあり、致死率も高く、特に高齢者は注意が必要です。

4.皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)

犬の被毛や皮膚に付着したカビ(真菌)により、脱毛や皮膚炎が起こる感染症です。人間にも感染しやすく、特に子どもや高齢者では赤み・かゆみ・脱毛などの症状が出ることがあります。

5.回虫症・瓜実条虫症

犬の体内に寄生する虫の卵や虫体が、糞便などを通じて人に感染します。特に回虫は幼児の眼や内臓に移行することもあり、土や芝生などの接触に注意が必要です。

6.パスツレラ症・カプノサイトファーガ感染症

犬に咬まれた傷口から細菌感染が起こることがあり、傷の腫れ、発熱、まれに敗血症や壊死を引き起こすこともあります。免疫力が低い方ほど重症化のリスクが高まります。

7.犬糸状虫症(いぬしじょうちゅうしょう)

フィラリアとして知られる寄生虫で、犬から蚊を介して人にうつったという報告があります。人に感染した場合は肺や皮下にしこりができることがあり、手術が必要になるケースもあります。

普段からできる予防法と飼い主が注意すべきこと

犬と遊ぶ子ども

犬との生活で人への感染リスクをゼロにすることは難しいですが、日頃の習慣を見直すだけで大きく軽減することができます。ここでは、家庭でできる具体的な予防法と注意点を紹介します。

感染を防ぐための生活習慣の見直し

散歩後の足拭きや、排泄物の早めの処理、犬に触れたあとの手洗いを習慣にしましょう。犬の口や顔を過剰になめさせないことも感染予防につながります。

犬の健康管理(ワクチン・駆虫・清潔)

狂犬病ワクチンはもちろん、混合ワクチンやノミ・ダニ・寄生虫対策もしっかり行いましょう。定期的なシャンプーや動物病院での健康チェックも忘れずに。

触れ合い時に気をつけたいこと

犬が顔をなめてくれるのは可愛くても要注意です。食器を共有するのはやめましょう。傷口があるときは特に接触を控え、清潔な状態で接することが大切です。

赤ちゃんや高齢者がいる家庭での注意点

免疫力の弱い家族がいる場合、感染症の影響が大きくなる可能性があります。犬と過ごす空間やおもちゃは清潔に保ち、なるべく接触時間を短めにする配慮も必要です。

万が一うつったかも?と思ったときの対応

犬に噛まれたり、接触後に体調不良が出た場合は、自己判断せずすぐ医療機関へ。感染症の種類によっては、早期治療が回復のカギとなります。

まとめ

家族と寄り添う犬

犬との暮らしには癒しや喜びがたくさんありますが、その一方で「人畜共通感染症(ズーノーシス)」というリスクも隣り合わせにあります。狂犬病や寄生虫、皮膚感染症など、身近な接触が原因で人にも健康被害が及ぶことがあるのです。

大切なのは、過度に怖がるのではなく、予防と清潔を意識すること。ワクチンや健康管理、日々の触れ合い方に気をつけるだけで、多くの感染症は防ぐことができます。犬も人も安心して一緒に暮らせるよう、正しい知識と対策を身につけておきましょう。

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