自民総裁選 小泉陣営“やらせ投稿”問題で高校生からも「民主主義ゆるがしかねない」と厳しい声

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-09-30 14:08

自民党総裁選の投開票日まで4日となりましたが、先週発覚した、小泉陣営による“やらせコメント”問題の余波が広がっています。討論会で高校生からは「民主主義を揺るがしかねない事態」と厳しい声も。

【写真を見る】“やらせ投稿” 小泉陣営が示した24の例文

「英語で答えて」対応したのは…

折り返しを迎えた自民党の総裁選。27日、5人の候補が挑んだのは、実業家のひろゆきさんが司会を務める討論会です。討論会中盤、ひろゆきさんからこんな質問が…

ひろゆき氏
「これから総理大臣になったらトランプ大統領と話をすることになるが、日本をどんな国にしたいか、英語で1分で説明してください」

前経済安保担当大臣 高市早苗氏(64)
「私の場合はワンフレーズ。『Japan is back』

農水大臣 小泉進次郎氏(44)
「これはひろゆきさんの提案には乗ってはいけないと」

元経済安保担当大臣 小林鷹之氏(50)
「あえて日本語で正確に答えたいと思います」

ひろゆき氏
「『えー』と言われてますよ」

英語での解答を避ける候補者がいる中、外務大臣経験者の2人は…

官房長官 林芳正氏(64)
「I'd like to make this country peaceful and hopeful for every people, especially for younger people, next generation.(全ての人たち、 特に若い世代にとって平和と希望に満ちた国にしたい)」

前自民党幹事長 茂木敏充氏(69)
「I'd like to convince President Trump that Japan is the most important partner for the United States.(日本がアメリカにとって最も重要なパートナーだとトランプ大統領を納得させたい」

予期せぬ質問も…「自分以外なら?」

また討論会の最後には…

ひろゆき氏
「自分以外で、自分に投票しないでくださいね。この人が総理大臣になって欲しい人を指さしてもらいたい」

官房長官 林芳正氏(64)
「目をつむってやりませんか?」

ひろゆきさんからの“むちゃぶり”に考え込むこと1分、林氏だけが茂木氏を選び、ほかの候補は指をさしませんでした。

つづく28日に行われたのは、高校生らとの討論会。

高校生
「中高生時代に夢中になったことは?」

元経済安保担当大臣 小林鷹之氏(50)
「ひたすらバスケットボールやってましたね」

前経済安保担当大臣 高市早苗氏(64)
「ヘビメタにはまりまして、バンドをやっておりました」

高校生
「国会議員になってみてよかったと思った瞬間は?」

前自民党幹事長 茂木敏充氏(69)
「そんなにないよ、率直に言って」

高校生「民主主義ゆるがしかねない」

和やかなムードに包まれる場面もありましたが、こんな鋭い指摘も…

高校生
「小泉さんの陣営がニコニコ動画でステルスマーケティング的なコメントをするよう指示していたと報じられている。言論の自由や選挙の公正さにかかわり民主主義を揺るがしかねない事態だと考えます」

農水大臣 小泉進次郎氏(44)
「再発防止に努め、そして最後まで緊張感をもって臨みたい」

総裁選が本格化する中での、小泉陣営の“やらせコメント”問題。

陣営の広報責任者だった牧島元デジタル大臣の事務所が、小泉氏に好意的な内容を動画サイトに書き込むよう関係者にメールで依頼していたものです。

牧島事務所が送ったメールの文言
「ぜひ書き込める方は、ポジティブなご意見を【早い段階から】コメントいただけると幸いです!」

陣営が示した投稿コメントの例は「24」。小泉候補を称賛する内容だけでなく、他の候補者への批判と受け取られかねない内容も。実際の配信では例文と同じ文がいくつか投稿されていました。

突如浮上した“やらせコメント問題”に、街の人は…

40代女性
「『ごめんなさい』と言うことに終始して、『何でやったのか』や『何でやって良いと思ったのか』に全然触れない。自民党の候補の中でもそこに突っ込まないのが凄く気持ち悪い

70代
他もやるかもしれませんよね。やっているかもしれないし」

野党側も疑問を呈しています。立憲民主党の野田代表は、小泉陣営に限定するのでは無く、自民党に実態を調査するよう要求。           

国民民主党の玉木代表も「国政選挙でも自民党はステマを行っているのではないかと疑わざるを得なくなる」と指摘。

この問題、本質はどこにあるのでしょうか。

“決選投票”に影響?総裁選に異変

喜入友浩キャスター:
一連の事態を受けて、自民党の総裁選挙管理委員会が声明を発表しました。

声明によりますと、「候補者陣営の間での感情的な対立を煽る恐れのある事案」などについて、各陣営の責任者に厳重注意をしたということです。

注意をおこなった陣営を名指しはしていないものの、動画配信サイトにコメント投稿の要請をしていた、小泉氏の陣営を念頭に置いたものとみられます。

小川彩佳キャスター:
自民党の総裁選挙管理委員会が厳重注意を出したことは、どう受け止めますか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
選挙期間中に、選管の委員長がこうした声明を出すのは極めて異例なことなので、相当深刻に受け止めていると思います。候補者にも深刻に受け止めて、対応を考えてもらいたいと思います。

そもそも今回の問題の本質は、自民党の総裁選の中で、相当稚拙なやらせがあったということが明るみに出たわけです。しかしもっと本質的なのは、元デジタル担当大臣という政府のデジタル政策の中枢にいた人が、“やらせ”を行ってしまったことは深刻な問題です。

つまり、こういうことが他の選挙でも行われていたのではないかという疑念を生むことは間違いありません。そこは自民党全体の問題として、疑念を晴らす必要があると思います。

小川キャスター:
国民の声を聞くとしながら、国民の声を偽装していたということになります。信頼の根幹に関わりますし、これが他でも行われていたのかどうかという疑念もあります。

小泉氏がここまで他の候補を離してリードしていたと見られていましたが、今回の問題は総裁選レースにも影響が出てくるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
総裁選も終盤に入ってきましたが、今のところ小泉氏と高市氏が、党員票を中心にリードしているのではないかと言われており、この2人による決選投票になるのではないかと言われていました。しかし、ここにきて林氏が議員票を中心に暴追しており、場合によっては、小泉氏と林氏の決選投票の可能性もあるという見方が広がっています。

そのとき一つポイントになるのが、1回目の投票で高市氏に投票した陣営が、果たして決戦でどちらに投票するかということです。

どちらかというと高市氏の支持者は、林氏のリベラル色とは遠いので、やや保守的な小泉氏の方に票が集まるのではないかと言われていました。しかし、この“やらせコメント問題”で、小泉氏の陣営が高市氏の陣営を批判するような投稿もあったので、高市氏陣営が非常に反発を強めています。高市氏の票が、もしかすると小泉氏ではなく、林氏の方にも向かうのではないかという動きがあり、この問題は総裁選そのものにも非常に大きな影響を与えています。

小川キャスター:
そもそもなぜここで浮上してきたのが、林氏なのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
それは10月下旬の外交日程と関係があります。10月下旬にマレーシアでASEANの関連会議があり、日本の総理大臣とトランプ大統領も参加します。そして、トランプ大統領が10月28日頃に来日し、APECの首脳会談も韓国で行われます。非常に重要な国際会議と日米首脳会談があるので、外交安全保障や国内政策に通じた林氏の安定感を議員の中では評価する動きが広がっているということだと思います。

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<プロフィール>
星 浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年

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