干し芋が人気 サツマイモを干すと…100億円の価値? 業界期待の品種「ハロウィンスイート」とは【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-10-08 20:31

お値段から世の中の動きを読み解いていく「きょうのお値段」。今回のお値段は、サツマイモを干したら「100億円」です。

【写真で見る】干し芋業界 期待の星「ハロウィンスイート」

「お小遣い稼ぎになれば…」定年後に始めた干し芋ビジネスの行方

出水麻衣キャスター:
秋は「芋・栗・カボチャ」といいますが、サツマイモをそのまま販売するより 「干し芋」にして販売することで、100億円の価値が生まれる可能性があります。

定年退職後にサツマイモ農家に転身した助川操さん(76)は、最初は「お小遣い稼ぎになれば」と干し芋作りを始めたそうなのですが、今どうなっているのでしょうか。

そもそも干し芋が誕生した歴史は、1766年まで遡ります。この年、薩摩の船が静岡の海で遭難しました。その時に助けてくれた静岡の人に、お礼としてサツマイモが贈られ、1892年頃に静岡で干し芋が誕生しました。

干し芋は静岡で盛り上がりを見せていたのですが、その後、茨城県に伝わり、1908年に茨城で干し芋の製造が開始されました。

茨城は、サツマイモ作りに適した土壌で、海産物も豊富なことから干物を作る技術があったため、干し芋作りが広がったと言われています。

そして当時、どの品種が干し芋に適しているか試行錯誤をしている中で、茨城県では「たまゆたか」という焼いても蒸しても美味しくない品種が、「実は干したら美味しい」と気付きました。こうして1940年代後半から、干し芋が茨城の地域産業になっていったということです。

ただ、2010年頃から「紅はるか」という品種が台頭してきます。「紅はるか」は甘みが強く“ねっとり系”で、そのまま食べても、蒸しても、そして干し芋にしても美味しいとして、「スイーツ系」の干し芋が誕生しました。今も「紅はるか」が主力の品種となっています。

付加価値が10年で約2倍に!? サツマイモ農家・助川さんは今…

出水キャスター:
サツマイモを干し芋にしたときに、どれだけ価値が上がるのでしょうか。農水省の生産農業所得統計によると、干し芋の付加価値は2013年で58億円でしたが、この10年で約2倍になり、2023年では100億円になっているといいます。

助川さんがサツマイモ農家に転身したのは2015年で、投資としては良い時期に参入したように思えますが、ビッグウェーブに乗れたのでしょうか。

助川さんにお話を聞いたところ、今は設備や人件費にお金をかけて規模を拡大しているところで、まだ投資分を回収中だということです。息子の勝さんも、23年勤めた会計事務所を辞めてサツマイモ作りに参戦しているそうです。

ただ、「紅はるか」を作っているサツマイモ農家は非常に多く、全国のサツマイモ農家が「紅はるか」を干し始めていて、ライバルは沢山いるようです。

干し芋界の「ネクストブレイク」はこれだ!

出水キャスター:
ある素材を干しただけで、これだけ価値が上がるというのは面白いですよね。

パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
発想が違いますよね。干し芋の何がいいかと言うと、歯応えがあって時間をかけて食べられるため、満足感があります。

出水キャスター:
干し芋はダイエット中のおやつとしても人気が高いのですが、最近は体作りのために食べる方も多いそうです。

高柳光希キャスター:
学生の頃、試合に持っていくのは大体カステラか、バナナか、干し芋でした。そのくらいいつも食べていました。

井上貴博キャスター: 
アスリートも結構食べていますよね。自然な甘みで食べやすいのがすごくいいと思います。

出水キャスター:
今回は、干し芋界の「ネクストブレイク」をご紹介します。「ハロウィンスイート」という品種で、カボチャのような色合いをしています。

「ハロウィンスイート」は非常に希少価値の高いサツマイモで、甘みが強いというよりは素朴な味わいで、しっかり噛みごたえがあるのが特徴だということです。

またメーカーに確認したわけではないのですが、「ハロウィンスイート」の干し芋のパッケージの裏側には英語の表記もあることから、もしかしたら海外に打って出る可能性もあるのではないでしょうか。

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〈プロフィール〉
ハロルド・ジョージ・メイさん
プロ経営者 1963年オランダ生まれ
現パナソニック・アース製薬の社外取締役など

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